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#089 読書論③|宝くじで1億円当たった人の末路(鈴木 信行)

今日読んだのはこれ。


宝くじで1億円当たった人の末路

完全に中身を見ず純粋に興味があって借りました。
その上で、日本中で開催されている「年末ジャンボ」とか「ロト6」とか、「toto big」とか宝くじが当たった人達複数名の末路を描く内容かと思いきやそうではなく、「宝くじで1億円当たった人の末路」や「事故物件を借りちゃった人の末路」「キラキラネームの人の末路」とか、そんな「○○な末路」の方々をオムニバス形式で収録する内容でした。

タイトルで惹かせて、読ませるというのは一つの高等テクニックです。
してやられました。


印象に残った内容

(1)宝くじで1億円当たった人の末路

これに関してはマネーフォワードの取締役が答える…という形で、テーマごとに専門家が回答するのですが、なかなか興味深い。
とにかく、結論としては「危険だ」という内容です。

・企業は「急に資産が増えた人」の財布を開くためのマーケティングは研究し尽くしている
・大金が入って仕事を辞めるのはダメ。お金は使い始めるとすぐなくなる
・事業を始めるのは最もハイリスク。不労所得で事業をしても一瞬で金がなくなる。

マネーフォワード 瀧


結論一番良いのは「ファイナンシャルプランナーを見つけて一緒に資金プランを立てて、今の生活を買えないこと(もちろん仕事は辞めない)」という極めて現実的なプランに笑

このような形式で「気になるテーマに、専門家が回答し、結論を決める」という内容が本著の流れとなります。


(2) キラキラネームの末路

これはなかなか可哀想な展開になります。

・就職で不利
・仕事でも不利
・受験に不利
・いじめを受けやすい

さらには「没個性になりやすい」という意見も。ボロクソです笑
あと興味深かったのは、この手のキラキラネームは「逸脱した両親」が付けるケースより、「抑圧されてきたしっかりした平均な家庭の方が、子供だけでも自由に…」という思いでつけられるケースの方が多いとのこと。


(3)バックパッカーの末路

これは結論から言うと「日本の企業の歯車にはなれない」とのことですが、やることは大いに賛成と専門家の方も肯定しております。
個人としても人生で一度はチャレンジしてみたかった内容ですね。


まとめ

と、こんな感じで色々な「末路」を回答してくれております。
まぁあくまで一般論なので必ずしもそうとは限らないですが、一つの意見としてはなかなか参考になりましたね。

他には下記のような末路も面白かったですね。

「賃貸派の末路」
「アーリーリタイアした人の末路」
「禁煙にしない店の末路」
「いつも8時間以上寝る人の末路」

とか、気になる人は是非チェックしてみてください。

そして個人的には「宝くじで当選した人の後日談」を知りたかったですが、2億当選したカップルの女性が、彼氏に殺害されたケースもあるとのことなので、色々気をつけないとならんですね。

と、言っておきながらも俺もまた夢を乗せてtoto bigでも買おうかなと思った次第です。

では今日はこの辺で。

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