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#417 雑誌論⑤|GAMEST-ゲーメスト-

雑誌論、これまでは漫画雑誌を紹介しておりましたが、漫画誌以外も色々読んでましたので、ちょっとジャンルを変えて紹介しましょう。
このGAMEST(ゲーメスト)は、小学校時代に結構買っていました。



GAMEST-ゲーメスト- とは?

『ゲーメスト』(GAMEST)は、新声社が1986年から1999年まで発行していたゲーム雑誌である。アーケードゲームを専門に扱っており、その専門性の高さから全盛期には売り上げが30万部に達し人気を得ていたが、新声社の倒産と共に廃刊となった。

Wikipedia

そんな感じでGAMESTは一斉を風靡した雑誌で、版元の新声社は最盛期は売上が42億円となり、その影響で自社ビルを建てたりバブリーな会社だったようですが、放漫経営が原因で倒産したとこれまたwikiに書いてました(放漫経営とか書くなよとも思いましたが笑)

更に、「餓狼伝説」など格ゲーを多数排出したSNKも一度倒産しているのですが、このSNKも新声社も共に「格ゲーに傾倒しすぎて倒産」したようです(今のSNKはその後再社名で復活した会社なんですね)

これまでに本手記で紹介した通り、僕の小学校時代は格ゲー全盛期。
アーケードゲーム最盛期だったので、やはりゲーメストは結構本屋に置いてあり、ついつい気になって買ってしまってました。
ファミ通とかより買ってましたね。
いい時代でした。


GAMEST-ゲーメスト-の魅力

1.最新のゲーム情報がGETできる

大きくはこれですね。
この時代は次から次へと新しい格ゲーが世の中に公開されていたので、そうした最先端の情報を知れるのは非常に楽しみだった記憶があります。
「うわ、この続編出るんだ!熱い!早くやりたい!」とか、そんな感じでしたね。


2.ゲームの増刊号が熱い

1つのゲームを掘り下げる増刊号が好きで、これもこれでよく勝っていた記憶があります。というか、これが一番好きだったと思います。
上記のワールドヒーローズの増刊号とか、この餓狼伝説2の増刊号は持ってましたし、擦り切れるまで読んだ記憶があります。
あと、龍虎の拳とか、サムライスピリッツとか、ヴァンパイアとかの増刊号を持っていた記憶もあります。
昔も今もですが、無形のゲームプレーに消費するより、固形の雑誌に投資する主義だったと思われるので、率先して買っていたのでしょう。


3.漫画が熱い

うろ覚えですが、連載していた漫画もそこそこ面白かった記憶があります。
ストⅡの漫画がすごく面白かった記憶があったのですが・・・調べてみたらファミマガでの連載でした。
春麗がバルログに爪で服を破かれて、乳を出されるやつですね笑


GAMEST-ゲーメスト-の誤植

そして、リアルタイムで読んでいた時は全く意識していなかったんですが、GAMESTといえば誤植、誤植といえばGAMESTと呼ばれているように、誤植雑誌の代名詞として呼ばれております。
とにかく、本当にひどいですよ笑

その誤植の数々を紹介しましょう。


インド人を右に

一番有名な誤植はこれみたいです。
これはもう誤植とかそういう次元の問題ではない気がしますが、「ライターの文字が壊滅的に汚い」「編集が疑問をエスカレーションしない」「校正がろくに行われていない」という不運が連鎖した結果・・・

「くお〜!!ぶつかる〜!!ここでアクセル全開、インド人を右に!」

となってしまったんですね。
しかし、酷すぎます笑


「ザンギュラ」の「ウリアッ上」

これもひどいですよ笑
ザンギエフをザンギュラは・・・まぁギリギリ理解できたとして、ラリアットをウリアッ上(うえ)は無いですよね笑
もう写植担当か、原稿をテキスト化にした入力者か、編集工程におけるどのアホが原因か分かりませんが・・・まともな人間が1人もいなかったことが辛い。放漫経営と言われても仕方ないですね笑


確かみてみろ!

これも本当にひどいです笑
漫画の最終回、最終ページ、最終コマの一番大事なシーンで「確かめてみろ」と言いたかったのを、「確かみてみろ」と・・・台無しです笑
これ、漫画家もキレなかったかが不思議ですね笑


ガードされれば反撃は受けない・・・


これは禅問答というか、哲学的みたいな感じで深いです。
「深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている」みたいな感じでしょうか?
「ガードされれば反撃は受けない!反撃を受けたりする。」
この辺はシンプルに狂っていて面白いですね。


大会で以上って留年

もはや解読不明、意味不明、理解不能ですね笑
そして「こう言いたかったんだろう」という間違った候補すらわからないという笑


ジャンニーキックプ

正しくは「ジャンプ"ニ"ーキック」らしいですが・・・
もう残念としか言いようがないです笑


江田島平八

これも面白いです。
鉄拳に出てきた三島平八というキャラクターがいるんですが、何の疑いもなく、そのモデルとなったであろう人物と間違えられたという話ですね笑
これは笑いました。


餓死伝説2

この間違いは入力のタイミングでこう入力するのが分からなくもないですが、やってはいけない修正漏れですね笑


訂正のお詫びにおいて・・・

そしてこれが凄いんです。
10月号で誤植があり、11月号で訂正したんです(訂正という概念があったのに驚きましたが笑)
ただ、この11月の訂正もまた間違っていたというお詫びを、12月号で出すというカオスっぷり。
もう情報誌としてあり得ないコンプライアンスの低さ笑
もう仕事とはなんなのか悲しくなりますね笑

===
と、紹介しましたが、これらは氷山の一角でしかないです笑
他の華麗なる誤植集は・・・こちらからご覧ください。


まとめ

とにかく誤植が多く、放漫経営のとんでもないダメ雑誌だったかも知れませんが、それでも僕のように、この雑誌を毎月ワクワクして楽しみにしていたキッズはたくさんいたのではないでしょうか。
(てか、当時誤植とかマジで気にしてなかった笑)

とにかく、一つの時代を作った雑誌でしたね。

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