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#591 映画論19|ゴースト ニューヨークの幻

この映画を始めてみたのは公開から結構後、というか20年後くらいでした。

当時付き合っていた彼女が結構コアというか古き良き時代の映画が好きで、流行りの映画に中指を立てるようなパンクスだったので、いつも映画選びは難航していたんですが、この映画が名作であることはお互いなんとなく浅く知っていたので、借りて、二人で号泣したという笑
そんな思い出の映画です。

余談ですが、漫画「シュート」でも、トシと一美と和広が見に行って、一美が号泣していたのもこの映画でした。そう考えるとシュートはやっぱり時代を感じますね笑


ゴースト あらすじ

銀行に勤めるサムと、陶芸家のモリ―(デミ・ムーア)はいい感じのカップルなんですが、ある日、銀行内で起きた不正に気付いたサムは何者かに襲われて死んでしまうんですが、その死に納得がいかず、成仏できず浮遊霊(ゴースト)になってしまうんです。

故に、誰からも見ることも、触れることもできないのですが、サムは見ることができるので、モリ―をいつも見守っているんですが、そこにサムを殺した犯人が口封じのためにモリ―を襲おうとして…というトラブルに巻き込まれます。

で、サムは他の物体に触れられるようになるゴーストとしてのスキルアップしたり、黒人の霊媒師のオダ・メイとの意思疎通に成功し、イタコ的な役回りでサムと通訳したりして・・・という感じで物語は進みます。

そして、全ての心残りを解消したサムは天国へ・・・という感じなんですが、非常に泣けます。これを見て泣かない人は人間じゃないと思います笑


ゴーストの魅力

今ではわりと、このような「死んでもそばにいる幽霊」は割とベタな演出になっているような気もしますが、この映画がルーツだったりするようですね。
死んでも愛する人を守り続けるという演出はまさに画期的であり、とても美しい物語であり、多くの人が惹きつけられたのではないでしょうか。

あと、デミ・ムーアがまわす「ろくろ」もこの映画でメッチャ流行ったらしいですね。


そして何といっても、この映画の最たる素晴らしい魅力は、The Righteous Brothersが歌う主題歌「Unchained Melody」では無いでしょうか?

元々は1955年からあった曲のようですが、日本でも野島伸司らが多用したリバイバルプランで往年の名曲を主題歌として活用し、映画のヒットの相乗効果も実現した感じですが、この曲は本当に素晴らしいですよね。
こんなメロウで泣ける曲はそう無いでしょう。


最後に

この「ゴースト ニューヨークの幻」はリメイクも多く誕生しており、日本でもオリジナルが多くつくられているようです。

なかでも2010年のバージョンはなかなか斬新で、松嶋菜々子とソン・スンホンという韓国の俳優さんがダブル主演の映画らしいんですが、斬新なのは女サイドが幽霊になるという展開のようですが・・・笑

まぁ、オリジナルを見た方がいいのでは・・・と思ってしまいます笑

あと、これと関連してですが、石田衣良が書いた「エンジェル」という小説が結構好きだったんですけど、まさにこのゴーストから着想を得た小説かなと思ってます。

そんな感じの名作です。
結構昔の映画ですが、今見てもそんな古くなく楽しめて、尚且つ感動もできると思うので是非チェックしてみて欲しいですね!

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