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#328 アルバム論⑧|LUNA SEA / LUNA SEA(1991)

毎回長文になってしまうアルバム論。
今回は僕の中学校時代を共に駆け抜けたLUNA SEAを紹介します。
LUNA SEAのアルバムは思い入れが強すぎるので・・・1stのLUNA SEAから、4thのMOTHERまで全部解説します笑
(「STYLE」と「SHINE」も書くかもですが・・・)



LUNA SEAとは

LUNA SEAに関しては下記で軽く好きな曲に関しては触れさせてもらっていますが、X JAPANに次ぐヴィジュアルシーンの大御所として、長らく日本のシーンで愛されてきました。
ずっと同じメンバーで、コンセプトや役割が明確でブレず、今でも活動を続けているそんな素敵なバンドです。
僕らの世代でバンドをやっている人間は、GLAYかLUNA SEAは絶対通ってます。

僕がLUNA SEAをリアルタイムで意識したのは小6の頃のDESIREとかその辺の気がしますが、そこから2000年の終幕までずっと聴いてましたね。

そしてベーシストとして、Jには本当に憧れました。
好きなベーシスト5人言えと言われたら、Jは入りますね。


1stアルバム「LUNA SEA」との出会い

あんまり覚えてないんですけど、中2だったと思ってます。
LUNATIC TOKYOのビデオを友達から借りていて、何曲かは曲として認識し、存在も知っていたんですが、歌詞は知れなかったですし、そこまで深く聴いていませんでした。

そんな最中、当時一緒にLUNA SEAにハマろうとしていたMがこのアルバムを購入し、Mに借りて一瞬で好きになりましたね。
とにかく名曲揃いで、MDに全曲落として毎日聴いてました。

荒削りながら、30年経った今でも普通に演奏されている曲もあり、今聴いても普通にかっこいいですよね。
インディーズ時代の唯一の音源であり、かのExtasy Recordsよりリリースされた名盤です。


LUNA SEA全曲紹介

1.FATE

このモンスターアルバムの1曲目はSUGIZOが作った、短く終わるご機嫌な曲です。FATE (運命)ですね。

この曲は歌詞がぶっ飛んでいて、「いたい」という歌詞の意味がbeではなく、acheであったのを歌詞カードで初めて見て衝撃を受けた記憶がありましたね。

今はラララ 狂って痛い ラララ 神も止められない

ラララとか言ってる場合じゃねえだろと思いましたが笑
LUNATIC TOKYOもですが、中断(ベース&ドラムソロ)後の1曲目でやることが多い、起爆剤的な曲ですね。

ちなみに最後にRYUICHIが叫んでいる歌詞にないパートは「Decide One's Fate」という説が支配的です。


2.TIME IS DEAD

そして前回も紹介しましたが、大好きな曲ですね。
Jが確か人生で一番最初に作った曲がこれで、当初のタイトルが「Sexual Pervarion」で、意味は「変態」笑
とにかくライブで鬼盛り上がる曲です。

仕掛けと書いて「カラクリ」と読むんですけど、それがなぜなのかという説明は置いておいて、RYUICHIが「カラクリがぁ〜」と歌う(コールする)と、オーディエンスが「う・ま・れ」と、「つ・づ・く」と、「お・わ・る」とレスポンス。ここは盛り上がります。

そしてサビは歌詞カードになぜかないんですけど、「Time Is Dead, Word Is Dead」と言っているよう(ずっと2回目はWorld Is Deadだと思ってました)で、ここもオーディエンスがシャウト!盛り上がります!

そしてサビでは「ネフテュス」「アヌビス」と、古代エジプトの神でしょうか?
魁!男塾に出てきた「王家の谷の守護霊達(ファラオ・スフィンクス)」という敵チームに出てきた奴らの名前も呼びますが、この歌詞も謎ですね。
まぁ深い意味はないかと思いますが笑

そしてこの曲はベースがかっこいいんですよね。
ベースソロ練習しましたし未だに弾ける、青春の曲ですね。


3.SANDY TIME

INORANが作る「らしい曲」ですね。
ロックな2曲が並んで、3曲目で少しゆったりとした流れになる、そんなグルーヴです。
この曲もベースが印象的だったので覚えた記憶ありますね。
普通に後期にシングルで出しても売れたであろう完成度で、これがアルバムの1曲にしれっと入っているのがやっぱゴイスーですね。

まぁ、この曲はギターソロを伸ばしたらいくらでも伸ばせてしまいそうで、NEVER SOLD OUTに8分くらいのverのこの曲が収録されていましたが、ちょっと長すぎですね笑
普通の時間が好ましいです。


4. BRANCH ROAD

SUGIZOが作った、タイトルを直訳すると「枝分かれした道」。情事の曲とのこと。もう少しわかりやすくいうとリンフー(不倫)など、そういう禁じられた恋の曲でしょう。

「暗がりで求め合う口先を尖らせて」とか、確かにちょっとエロティック。EROTIC TOKYOですね。
そんな印象に残らない曲です笑



5.SHADE

そしてこの曲です。この曲もカッコいいですね。大好きな曲です。
やはりJが作る曲はハズレないですね。

この曲はみんな好きなので、中学〜高校〜大学と出会った友たちは、みんな少なからずこの曲に影響を受けており、大学の友人のNは、サッカーとかで日本が先制されたり、悲劇的なことが起きたりすると・・・

招かれた絶望!エナメルの夜に!

みたいなメールが届いたりします笑

この曲で印象に残っているのは、中3の受験の時期ですね。
誰も使っていない離れみたいな部屋で、爆音でMDウォークマン聴きながら勉強してたんですけど、この曲が流れて、2回目のサビが終わってSUGIZOのバイオリンソロが始まる前に、ドアが開く効果音がサンプリングされてるんですけど、毎回それで「誰か来たのか?」と振り向いてしまったりしてましたね笑

とにかく、そんな感じで、この悲しみを呉れてやるって感じの曲です。


6. BLUE TRANSPARENCY 限りなく 透明に 近い ブルー

このアルバムでは唯一で、昔のLUNA SEAでは御法度だった日本語がタイトルに含まれている曲です。言うまでもなく村上龍のデビュー作のタイトルであり、この曲もライブで盛り上がっていいですね。
INORANが作った曲なんですけど、なんか分かりますよね。

やはり特筆すべきはこの時期のRYUICHIの多重人格ボーカルです。
冷静なAさんと、狂ったBさんに入れ替わって歌われるんです。

具体的には下記にような感じです。

A:冷めーたー目つきー 
B:くぁんじょうぬぉぬぁい むあちぬぉぬぁくわぁぁー!!!!!!
A:人をー信じられーずー
B:うぉぅゔぃうぇつぁ よぉうぅーー!!
A:狂いー果てたー後ー
B:くぁんじょうぬぉぬぁい ひとぉだくぁるぃぃぃー!!!!!!
A:震えー気がつけばー
B:じゃかじゃにみえぎゃぐれするー!ウギャー!!キン肉マーン!!

最後はウォーズマンでしたね。ちょっと言ってみたくなったっだけです。

そんな感じでカオスティックな歌唱ですが、総じてポップで非常に盛り上がる曲ですね。


7. THE SLAIN

この曲はちょっとよくわからない曲ですね笑
Jもなんでこんな謎の曲を作ったのか不明ですが、インストのような扱いの曲です。
とにかく変態な曲で、2ndの「SYPTOM」にも通じる変態曲です。
スキップ推奨です笑


8. CHESS

SUGIZOの作った曲で、このアルバムのSUGIZO曲の中では僕はこれが一番好きですね。
戦場での殺戮を「チェス」に比喩し、支配者(政府など権力者)が、兵士をチェスの駒のように扱う世界を憂うという深い歌詞です。
このアルバムで一番BPM早いっぽいんで、サビがいい感じですね。

そして2回目のサビ終わりの語り。

夢の中 抱き合った 足のない二人が
微笑んで 近づく 女神に 気をつけろと 笑う

このフレーズはやはり難解ですね笑


9. MOON

これはSUGIZOが作った美しい曲ですね。
バンド名がLUNA SEAというバンドですので、ラテン語で月を意味するLUNA同様、英語で月を意味するMOONを使っているあたりに、思い入れの強さを感じますね。
とにかくギターのリフがメチャクチャ印象的で、この変態リズムのギターを上手くボーカルとリズム帯がバラードに昇華しているというかなんというか。
このアルバムのMOONは未完成verなんですが、それでもイキフンは伝わり、アルバムを締める、独特の世界観の曲となっています。


10.PRECIOUS…

そしてこれでしょう。
Jの初期の代表曲にして、結成以降、終幕までずっと愛され続けてきたこの曲ですね。
とにかく毎回「ここぞ」という時に演奏され、まさに曲名通り貴重な曲として長年ファンに愛され続けてきた曲ですね。
終盤のライブでは徐々に優しいRYUICHIに歌われてましたが、やはり初期の荒々しいRYUICHIの声のこの曲がいいですね。


まとめ

リアルタイムで聴いてないものの、このアルバムを聴いたのは97年、中2でベースを始めた頃。やはりLUNA SEAは中学校時代を思い出します。
TIME IS DEADとSANDY TIME、SHADEとかは未だにベース弾けるくらい思い入れはありますね。

この勢いで次は「IMAGE」行きましょう。
次回を楽しみに!







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