こんな人は専業になるべきではない

ボスマンです。

前回は自分が専業になる前の下準備について書きましたが、今回はまだ専業は早い人について書いていきたいと思います。

何故需要のなさそうな記事を書くのか疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、専業志望で駆け込んでくる日本人の人って多いんです。

そして皆びっくりするほど強くなく、あっという間に消えていきます。


①レギュラー相手にエッジを出せない


専業レギュラー相手に勝てるというのは凄く価値のある事なんです。


遊びに来ているお客さんには勝てるのだけど、レギュラー卓になるとエッジが出せなかったり、バランスの取れていないプレイで付け込まれてしまい有効な反撃プレイが出来ない人が多いです。

こちらがバランスの取れたプレイとポジションを取った時のイニシアチブプレイを繰り返していると、そのステークス自体は勝てるぐらいのレギュラーは自分の左に座ったり卓を抜けたりするのですが、自分は遊びに来ている人に対してポジションを取りたいしレギュラー同士でやっている時、右の席は常に空いといてほしい、レギュラーが辞めればその人より強くない人が入ってくる可能性がある、とレギュラーに対して強いと認識されるのはいい事ばっかりなんですね。

下のテーブルから魚情報を聞きつけて入ってきた人にも警戒されるので、魚のみに付け込む事でエッジも出して座学を怠っている人からするとバランスの取れたイニシアチブを持って邪魔してくるアクションプレイヤーに対しては未知の世界というか、正しいアクションがわからないので彼らは必ずEVLOSSのプレーに偏ります。そうなった場合、多くのプリフロップゲーム、ポストフロップで利益を出す事が実現します。

魚からのマキシマムバリューの取り方も大事ですが、渋い卓で魚待ち状態の時でも打ち続けられ、地元の専業風レギュラーを追い出すぐらいの実力がないと、専業になるのはオススメ出来ません。

② ネットポーカーで打ち込んでいない

アングラや仲間内、アミューズメントで勝っていたというのが理由でいきなり専業デビューする人が少なくないという事に信じられない方も多いと思いますが、勇み足だと思います。

まずはpoker stars等でスノーウィー、ピオソルバー、コーチングを受けながら50-200NLを10万ハンドほどプレイして、レーキ負け~ちょい勝ちぐらいになってからのデビューがベストかと思います。

これは専業になるなら、の話で日本でバイトをしながら2週間ー1か月海外遠征を繰り返すという事なら、資産は100~200万円で十分足りると思います。

25-50NLぐらいのミドルステークスで20万ハンド以上プレイして負けているのに自分の貯めたお金をリスクに掛けてプレイするというのは、とても自分の人生や資産に対しての管理能力が甘いと言わざるを得ないでしょう。

③ (かなり保守的意見) 総資産が400万以下

資産が少ないと、例えば全財産150万を持ってラスベガスに行ったとして、2-5$でダウンスイングを食らって1-3$にレートを落とさざるを得ない状態になった時、経費に対して勝てるかどうかも怪しく、日本で働いていたほうが収入が増えていたという事になるでしょう。

純利益(定義は貯蓄に回せるお金)が毎月平均最低50~出せるだけの腕前とそういった所で破産やレートを落とす可能性があまりない資産力は欲しい所です。魚が5-10$に座っていても、総資産15000$しかない状態で1000$バイインして座るのはとても危険な行為です。

例外として、日本で収入が十分である所で働いていて腕に自信があるのなら50万ほどあれば経費のかからない国でデビューして2-5,5-10で上振れを狙い、負けても日本でまた50万貯めて再チャレンジ、というのは有力な選択肢だと思います。

日本ではnamepoさんが実践していますね。アリアハンからレーベに行くぐらいならゲームオーバーになっても再出発が簡単ですから。


④ 座学へのアプローチ不足

ポーカーは実戦で得られる成長というのは殆どありません。

ネットポーカーを打つ理由のただ一つは、自分がわからないシチュエーションに出会うためだけなんです。

1日ハンド数を5000こなすより、1日200ハンド打って、残り4800ハンド打てた時間を200ハンドの座学に費やしたほうが実力は圧倒的に伸びます。 

わからないシチュエーションをわからないままにしたまま5000ハンドを打つより、わかってからまた200ハンドを打つのを25日繰り返した5000ハンドのほうが、圧倒的に質が高いですし、自身の能力向上に大きく繋がるでしょう。

ポーカーでお金を稼ぐ事が好きな人が座学、専業に適性があると思います。ネットで座学を重ねたら、ハンド数の少ないライブで稼働し、その日見た起きたハンドを全てメモして、帰ったら座学ツールを用いてベストアクションの考察とボードを少し変更して少し変わったボードマッチでの最適アクションやベット頻度の変化を自分でよく理解しましょう。

1日10時間以上打って帰ったらクタクタで寝て起きたらすぐに稼働するというのは、それは自分の能力が一定の水準を超えてからする事なので座学の併用サボらない事をオススメします。


⑤ (個人的ワガママ)ボンヅラが悪い

英語が出来る出来ないに関わらず負けた時に周りを不愉快にする態度を取ったり、勝ってふんぞり返って必要以上に負けた人や周りをイラつかせるような気を使えない人は実力があろうが金があってもポーカールームには来ないでください。同じ日本人として非常に迷惑極まりないです。タイトでハンドを絞ってコミュニケーションも取らない人というのはカジノ、客、レギュラー全員にとって最悪です。

多くは望まないものの、話しかけられたりしたら友好的な態度を表面上だけでも見せてください。


⑥ 豪遊、サイドギャンブルに手を出す

自分は一度もサイドギャンブルをした事がない(そもそもBJとかの認知度が広いであろうゲームもやり方すらわからない)のですが、Twitter等でサイドギャンブルをしている専業のツイートをたまに見かけてしまいますが5-10$ぐらいのレートを主戦場にしている人はやるべきではないと思います。そこの負けが結構収入に響くからです。50ドル負けたとしたら、5-10$卓で5bbを稼がなければいけません。

また、自分は日本に帰った時月の半分は肉体労働をしているのと、お金を減らさないように努めているので食事は母親の料理が殆どですし外食には滅多に行きません。

日本に帰ってきたらご褒美だと連日飲み歩いたり高い物を買う前に、それを自分の主戦場のビックブラインド換算にすると何時間分の労働なのかを一度考えてみる事をオススメします。

日本にいる時でも月の半分ほどは働いたほうが良いと思います。遊ぶのも程々にして稼働出来ない分海外にいるより座学に時間を使いましょう。

自由になる為にやっているポーカーで、完全に自由になる前に遊んでしまっては勿体ないです。


以上自分なりの6点でした。自分の考えなので全く違う専業の方もいらっしゃると思いますが、何を取り入れるかはご自身の判断にお任せします。

根拠のない自信で海外に来たけど、大切な金を失って得たものもなかったというような事がないように硬い決意、自己管理、資金、実力を持ってから専門業者になってください。


ドラゴンクエストは死んでもやり直せるからレベルが低い内に次の街にガンガン進行する派ですが、ポーカークエストは一度でも敵にやられてしまうと、金という武器がなくなり再調達も困難で長いので、まずはアリアハンできっちりレベル上げしてから進みましょう。



次回 異世界海外カジノで誰も使ってないオーバーベット使いまくってたらまさかのチート魔法だった(予)

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