上の子可愛くない症候群、という言葉があります。症候群と名前がついていますが医学的な病気ではありません。下の子のお世話で手が掛かる、上の子は上の子で親に構ってほしい、「お兄ちゃん（お姉ちゃん）でしょ」結果、上の子に冷たくなってしまう状態のことです。お恥ずかしい話、今ちょっとそんな感じでして。産前にそうならんように色々心掛けたつもりではあるんてすが、いざ始まってみるとダメですね。
　いつまでも悪循環に陥っている訳にもいかないので、複数育児の先輩である母親にそっと相談してみたところ、「可愛いとか可愛くないとか言ってる場合じゃなかった。生かしておくので精一杯。」そうだった、この人の場合実家から遠く離れた土地で二歳差三人、旦那はほぼ不在のワンオペ超人だった。「でもそうやってどうにかしないとって思ってるのはさ、大事に思っている証拠だよ。母親だって人間だもの。少し距離を置くしかない。」ああ、そうだ。大事な息子だからこそどうにかしたくて足掻いているんだな。
　最近娘を連れて遊びに行く児童館の保育士さんにも相談した。「私もそうだったよ。とにかく、周りに相談していろんな人から上の子を可愛がってもらうようにして。保育士さんにも何か変化があれば伝えてもらうようにして。どうやって解決したのか、正直覚えていない」

私は3人兄弟の長子なので、恐らくは同じ状況だったに違いない。よく覚えていないけど、気が付いたら弟と妹がいて、母親はそっちが優先でほったらかしにされていた。別段母親と仲が悪くはないし、多分自然とそういうもんだと体で覚えてきたに違いない。荒療治と言われればそれまでけど、そうやって新しい親子の関係を築いていく途中なのかもしれない。

息子は幸いにして保育園生活をエンジョイしているし、休日になればお父さんと2人で男同士で出掛けたりする。（これは妊娠がわかった頃から意図的にやってもらっていた）我々は親子として新しいステップを踏み出している途中なのかもしれない。4人家族になって一年と少し、まだまだビギナーなのだ。最初から上手く行くはずが無いわな。お母さん、やれんのか　やれますよ　の精神で頑張るから、これからもどうぞよろしくね。