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Boston Celtics 昨季と比べて強いのか比べてみた

普段からNBAが好きでよくアプリ使って応援しているボストン セルティックス(以後セルツ)の試合を見るんですが「去年だったらこういう時ぼろ負けして試合にならなかったよなー、、、もしかして実は去年より強いんじゃない!?」と思い、今シーズン開幕からずっとオフェンスが噛み合わずたまにいい時もあるけどいまいちパッとしないセルツが実は去年より強いんじゃないか検証していこうと思います。

強いわけがない

そもそも観戦していて明らかに噛み合っていないし、シュートは全然決まらないし、ただディフェンスが良いから今までどうにか勝っているようなチームなので強くなっているわけがないんです。
もしかしたら、周りのチームがすごい良くなっているだけでセルツもよくなっているのかもしれませんが。
なので、「安定して」という言葉を付け加えます。

セルツが去年よりも安定しているかどうかを検証していきます。

検証開始

では、早速検証していきます。
今回扱うデータは https://stats.nba.com/ から引っ張ってきました。
解析には python を使っています。

まず、前提として比較するのは「2018 - 2019の32試合終了時点でのセルツ」と「2017 - 2018の32試合終了時点でのセルツ」です。
「2017 - 2018のシーズン終了時点でのセルツ」とだとデータ量に差が出てしまって比べにくいので32試合終了時に揃えます。

まずはoffRTG*1(オフェンシブレーティング)から見ていきます。
なんで得点で見ないのかというと今季と昨季では試合のペースがかなり違うので比較しにくいからです。
あと単純に得失点のデータが表になっているものが見つけられなかったから。
今回は、比較しやすいように80~150を5点ずつの階級に分け、その範囲の値が何回あったかを数え、それをヒストグラム(棒グラフ)にします。

*1 offRTG(オフェンシブレーティング) とは、オフェンス回数が100回あったと仮定した時の得点数を指します。

グラフはオレンジが2018~2019、青が2017~2018に、横軸がoffRTGの値、縦軸が回数になります。色が濃くなっているのは重なっている部分です。
これを見ると昨季と比べて谷がなくなって山の形になりましたが、少し末広がりになっています。
末広がりになっているということは安定ではなく不安定です。。 
 続いてdefRTG*2(ディフェンシブレーティング)も見ていきましょう。

*2 defRTG(ディフェンシブレーティング)とはディフェンス回数が100回あったと仮定した時の失点数を指します。

こちらもoffRTGと同じくオレンジが2018~2019、青が2017~2018で、横軸がdefRTGの値、縦軸が回数になります。
この2つのグラフだけで、もうどう考えても僕の予想は外れましたね。。
defRTGは失点数なので左に行けば行くほどいいんですが、去年よりも末広がりになっているし、明らかに中心が右に寄っています。。
ちなみに平均だと2017~2018が101.550、2018~2019が103.800になります。約2点失点が増えてます。(2点だけなのか!)
まあ今シーズンからルールが少し変わりディフェンスに不利なものになったみたいなのでむしろこれくらいで済んでいるのはすごいのかもしれません。

一応ここまでやったので最後にNetRTG*3もみていきましょう。

*3 netRTGはoffRTGからdefRTGを引いた数字です。

ここまでの結果からよくないことは想定していましたがまさか中心がマイナスの方になっているとは。。
平均値は2017~2018が+6、2018~2019が+3.9でした。
グラフだけ見たらマイナスになっていそうですが以外です。
平均値だけではわからないものですね。
横軸の50~60が明らかに平均値をかなり底上げしています。

まとめ

いやー、見事に仮説が外れてしまいました。
よくよく考えたらシュートが全然入らないんだから安定なんてするわけがなかったですね。
でも去年よりぼろ負けする試合が減った気がした理由もわかりました。
netRTGのグラフを見ると去年はあった-30~-20の試合が今年はまだないんです!
きっとこれが原因でしょう。
つまり「-30~-20になるようなぼろ負けする試合は減って+30~+60のボロがちする試合が増えた。でも全体的にはマイナスによっている」ということでしょう。
32試合終わった時点では去年より劣っていますがまだまだシーズンは半分以上残されています。
ここから巻き返して終わった頃には「やっぱり安定して強いじゃん!」と言わせてくれることを祈ります。

*この記事は2018年12月24日に書いたものです。

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