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定年501日前 はじめて納品(?)してみた

都立高校はネット環境がかなり遅れていた。
通信回線が貧弱なので、教員に割り振られているパソコンで動画の再生は制限されていたり。

一部の学校ではオンラインの遠隔授業が以前から行われていたようだが、私の勤務先は違った。

そんな中、学校のIT担当教員が集められて、Microsoft Teams の研修が行われた。都が基本的なお膳立てをしたので、登校できない事態が再び来たときに対応できるよう準備しろという事だったらしい。

校内の教員向けの説明会も行われたが、回線は改善さないまま。
同時に全クラスが授業できる容量はなく、数クラスずつ交代で実施するのがやっとだった。

また家庭にネット環境がなかったり、スマホやパソコンを持たない生徒もいて、発信できても受信をどのように保証するのかという問題もあった。

そんな状況でも、秋になると学校説明会や体験入学が始まった。
入場制限や手指消毒やサーマルカメラでの検温など、今までなかった段取りが増えて、物々しい雰囲気に少し緊張した。

この頃は iPhone とジンバルで撮影した素材を Capcut で編集して Vlog を作るという手順ができあがっていた。実験的に youtube に上げてみてもいた。
私生活丸出しなので、どれも非公開だけど。

ある説明会&体験入学の日に、試しにPR動画(記録動画)的なものを作ってみることにした。

ジンバルに iPhoneを載せて、ちょこちょこと撮影しながら、すきま時間に CapCut で編集してみた。

つなぎはスタンダードカットだけのシンプルなものだが、タイトルやテロップを入れて、BGMを加えた 1 分半ほどの動画を2本作り、youtube に限定公開でアップした。

スマホで完結できると作業が早い。

退勤する時に、広報担当の総務部に”納品”したら、主任はちょっと驚いていた。

総務部主任はこれを学校のホームページで公開したがっていたが、来場者の顔が分からないように編集してあったものの、事前に告知していなかったこともあり、記録資料として保管するだけにしたようだった。

動き回って撮影しながら編集して、出先でそのまま youtube にアップまでできてしまう機動性の高さに、可能性を感じた。
この環境を活用する腕を磨かなきゃ、と思うようになった。


2020/11/15


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