消費者の感情は他者との関係の中で動く【マーケティングプロフェッショナルの視点②】

マーケティングプロフェッショナルの視点を読んで気になったところを取り上げるの2回目です。

今回は、「消費者の感情は他者との関係の中で動く」です。何じゃらほいという感じですが、本の中では、以下のように書かれています。

ベネフィットで感情を喚起する際に忘れるべきではない重要な経験則がある。一般的に、人と人の関係の変化を見せることは聴衆の感情を大きく揺さぶる。(p198)
マーケティングやブランディングにおいて覚えておくべきことは、「消費者の感情は他者との関係の中で大きく動く」ということである。(P199)

例えば、無人島に1人で生活していると普段消費するモノ・コトは、不要なものが多いです。他者やコミュニティ(家族、友達、会社の同僚、電車の見ず知らずの人など)が購買行動に大きく寄与しています。

「人間」という漢字が、人の間とあるように、人の間=人の人の関係性が僕たちの生活に大きく根差しているというのは、納得できると思います。

ただ、この「消費者は他者との関係のなかでモノやサービスを消費する」ということを意識できるマーケターは少ないと音部氏は指摘します。

確かに僕もクライアントさんへの提案内容を考える際に、ターゲットとブランドを1対1で捉えようとしてしまうことが多いです。そのターゲットが他者やコミュニティの中で、どんな感情を頂いているだろうと考える視点は抜けて落ちていることが多いです。

例えば、歯磨き粉のプロモーションで、「口臭を予防します」と機能だけを言われるよりも、「口臭を予防することで、家族や友人との時間がもっと楽しくなります」と他者との関係性が改善されることまで言及されている方が何だかよさそうな商品だと感じられます。

昨日読んだ、ライオンの「NONIO」のヒットに関する記事からも、「他者との関係性」に着目してマーケティングを実施したからこそ、ヒットに繋がったのではないかと思いました。

「人と人の摩擦の中に、マーケティングのヒントがあるよ」に言われたことがあります。マーケティングを考える際に、「人と人の関係、他者やコミュニティの中で頂いている不満や不便」を見ることを覚えておきたいです。

今回、書いた内容は本の中の以下を参考にして書きました。

第4章 マーケティングのこれから

P198 23 ベネフィットで感情を喚起するために、何を考えればいいか

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