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最後の井上道義を観る

テルメ金沢に宿泊して2日目。
ホテルから車で移動して軽く金沢観光。
石川県立美術館と国立工芸館に行ってきました。

国立工芸館

隣の、石川県立歴史博物館で「サンリオ展」をやっていたからか、どちらも空いていました。
博物館が密集している、上野みたいなエリア。こういうところを見ていると富山は負けているなあと思いますね。。

続いて今回の旅のメインであるOEK(オーケストラアンサンブル金沢)の演奏会へ。
金沢駅の隣にある、石川県立音楽堂でのコンサートだったのですが金沢駅は人でいっぱい。
震災を感じさせない雰囲気でした。外国人も多く、観光地の普通の日曜日、という感じ。

井上道義氏は今年一杯で指揮者を引退することを発表しています。
引退のニュースを見て、今年中にどこかで聴きにいきたいと思っていました。
今年で78歳。もうそんな年齢なのね。
子どもの頃、何かのCMに出ていたような気がするのですが、探しても出てこなかった。。

指揮者という職業はタレントに近く、音楽性だけでなくその個性も含めて好きになる人がいるような気がします。
井上道義という人は、そんな中でも特に奇抜な行動で注目を集めてくれる人でした。
2022年の年末に、N響のX(当時はTwitter)で誕生日ケーキをもらった道義氏が自らケーキに顔をうずめる動画を見て、こんなお茶目な76歳いるのか、と思った記憶があります。

プログラムは、
ハイドン:交響曲第100番「軍隊」
武満徹:弦楽のためのレクイエム
武満徹:3つの映画音楽
グルダ:チェロ協奏曲

でした。
会場はかなり埋まっていました。1400人くらいきていたようです。

昭和の優しさがある「3つの映画音楽」

過去1回しかライブで聴いたことはないのですが、その時アンコールで演奏していたのが、今回のプログラムで演奏された、武満徹の「3つの映画音楽」より"他人の顔 ワルツ"。
今回は3つとも演奏されるということも、行くきっかけになりました。

「踊る指揮者」の別名も持つ道義氏。
ワルツを指揮しているときは活き活きと踊っているようで、見ているこちらもリズムにのってしまいました。

指揮を終えた道義氏は観客席に向かって手を広げる。
「どや!」といわんばかりのジェスチャー。
笑い声も聞こえたが、単純に感動してしまいました。

募金も行われた

休憩中にはスタッフの方が客席にバケツを持って募金を集めていました。これは、岩城宏之氏の遺志を受け継いだ道義氏の発案らしい。

一概には言えませんが、オーケストラのコンサートに来ているような人たちは高齢かつ、裕福な方が多いと思うので、結構集まっていました。
千円札をバケツに入れていく人が多い中、私は気持ちばかりの10円玉を入れました・・・。
総額85万円も集まったようです。みんなお金持っているなあ。

今回のコンサートの道義氏によるブログです。

金沢という近い地と、私にとってなじみのある曲を演奏してくれたことで、最後の井上道義の演奏会は大満足で終えることができました。

…でももう1回くらい見たいかな~でも中々行けないだろうな~~

最後までお読みいただきありがとうございました。

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