バラバラ。

オリンピック終わりましたな。色々感動して、やっぱりいいなぁ〜と思ってしまったけど、一方で感染者増加して、パラレルワールドなんて呼ばれたりしましたな。

オリンピックの何がいいのかって今まで興味なかった分野のスポーツに耳目が集まるってことだよね。スケボーとかBMXとか。

それで「スゲー、カッケー!」ってなって子供が活気付けば(大人もね)やっぱり全体の雰囲気も良くなるだろうし、それはいいことだと思う。自殺者数が増加している日本で、これは必要なことだと思う。

オリンピックが終わってなぜかまた星野源のアルバム「ばかの歌」が聞きたくなって聞く。今まで何十回と聞いてきたアルバムだけど、やっぱりいいアルバムだなぁ、と思う。

「世界はひとつじゃない。あーあこのままバラバラのまま…」

鋭いことをサラッと言ってのける星野氏。熱狂が一回リセットされましたな。

そう、世界は一つにはなれない。橋本会長の最後のスピーチもよかったし、バッハもかっこつけたこと言ってたけど、彼らだってすべての競技の、すべての選手の活躍を見たわけではないだろう。そう、物理的にも無理だし、そもそも興味のない種目は見ないだろう。

大体33競技も必要なのかなと思ってしまう。当初の8競技に戻せとは言わないけれど、なんか肥大化しすぎてしまったね。五輪貴族のバッハがどんなに美辞麗句を並べても全然心に響いてこない。

無観客ならたとえばサッカーはブラジル、テニスはイギリス、野球はアメリカ、テコンドーは韓国、空手は沖縄でやればいい。いいカメラワークと実況があれば充分に楽しめる。放映権はどうなるのかだって?バラバラでいいじゃない。

姜尚中さんが言ってたようにオリンピックは全員難民のようになってやればいいのだ。ROCみたいに一応出身国名だけ出して。メダルとったら国歌じゃなくて自分の好きな歌流してもらえればいいじゃない。個人重視の世の中ですよ。表敬訪問?必要ないでしょ。かじられるから大事にとっておきなさい。

女子バスケもよかったけど、一番良かったのは難技にチャレンジして失敗したスケボーの岡本碧優選手をみんなで担ぎ上げたライバル選手たち。決まったら決まったで拍手して喝采を送る。

バッハが選手として出ている時代、そんな場面があったとは思えない。時代は変わった。そしてどんどん変わってほしい、と思う。バラバラでもいい。バラバラでも楽しいのだ。




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