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本編の麻酔銃について


なんでんなもん作ったん?

綾人たちに警備員の任務を任せるのは確定事項でした。
本編で言ったように、ほとんど無関係な人間が失踪事件について調べまわっているのは異常です。現実社会に当てはめて考えれば、学校の新任教師が自分と一切関わりが無かった生徒の家出を調べまわっているわけですから。
それにストーリー的に都合がよかったこともありますね。

設定を考え始めた最初のうちから装備にテーザー銃を持たせることは決めていました。元々は外からの侵入者の対処だけを考えていたので。
しかしストーリーや設定を膨らませていくうちに、綾人たちに生徒たちの鎮圧もさせた方が面白そうだな~と思ったんです。

ですがここで問題が1つ。

テーザー銃は生徒に向けるべきものではない。

テーザー銃は非常に砕いて言えば、強い電気による痛みで相手の抵抗する意思を奪う武器です。
そんなものを一般の生徒に向けている状況になったら、もはやその世界は世紀末でしょう。流石の私でもトレセンをマッドマックスか北斗の拳の世界に放りこみたくはないですからね。

そこで目を付けたのは麻酔銃でした。

現実には様々な問題点から運用されることはないですが、フィクションの世界ではこれ以上ないくらいに最適です。

ということでこの麻酔銃が爆誕しました。

ちなみに麻酔銃についての下調べ、ベースの選定、アクセサリーその他諸々の検討にだいたい10時間突っ込んでます。
本編で設定の全部を書ききれるわけがないのに。その時間で本編進めればいいのに。

さてとこっからが本編です。

無駄な努力の結晶をどうぞご覧ください。

作品内での設定

共通内容

通常のエアガン、より詳しく言えばガスガンと同様の原理で動作。
引き金を引くと、筒の底がガスで押され、それが弾を押し出し発射するという原理。(ガスガンの仕組みがこれであってるのかどうかは自信がないです。)
それぞれのベースとなっている銃の銃弾と同じか、それより少し小さいくらいのプラスチックの筒が銃弾として装填されている。
筒そのものは麻酔針を保護する役割を持っており、発砲後は薬莢と同じように排出。
弾の形は AIM-9などの細身のミサイルとよく似ており、安定性を保つ工夫が取られている。
でんぷんを薬剤に混ぜ込むことによって針そのものを麻酔銃の弾丸にしており、体温によってその針が体内で溶けることで薬剤を注入する。金属製やプラスチック製の針を使用した場合と比べ、針が残ってけがをする危険性が大きく低下している。
その注射針の特性から常時低温で保管する必要があり、専用に設計された銃器のマガジンやマグチューブには冷却機能が備わっている。

ちっちゃいほう

ベースはブローニング社のバックマークフィールド・ターゲットビジョン。

ブローニング社ホームページより
https://www.browning.com/products/firearms/pistols/buck-mark/discontinued/buck-mark-field-target-vision.html

.22LR を使用するターゲットピストル。
グリップとマガジンが白く塗装されており、実銃と簡単に見分けられるように工夫されている。

本銃は.22LRと同じくらいのサイズのプラスチック製の筒の中に直径2ミリ、長さ2センチの針が3つほど装填されている。
20度以上の熱を加えると10秒から20秒ほどで溶け、1分ほどで効果を発揮する。
眠らせるには平静状態で2発が必要。興奮状態では3~5発程度で確実に眠りに落とせる。

先述のようにマガジンも専用のものであり、魔法瓶の仕組みを応用した構造をしており、さらにその内側に保冷材で充填された空間がある。
これによって外部の気温が40度を超えていても内部を10度以下に10時間程度は保つことができる。
マガジンの上部はカバーなどが何もないのが普通である。しかし麻酔針を清潔に保つために薄いカバーがついており、スライドを引いて装填するときにそのカバーを破る設計になっている。
このような特殊な設計であるため、マガジンに弾を装填するためには販売元に送り返す必要がある。さらに1度封を切ったマガジンを再使用することは衛生上好ましくない。
そのため発砲時まで薬室に弾を込めずに携帯することが推奨されている。

綾人がトレセン警備員用に配備したものはクリムゾントレース社の CMR-207G レールマスター、トリジコン社の RMR タイプ2 レッドドットサイトを搭載している。

でっかいほう

ベースはスタンダードマニュファクチュアリング社のDP-12。

スタンダードマニュファクチュアリング社ホームページより
https://stdgun.com/dp-12-double-barrel-pump-shotgun-black/

.12GA を使用するポンププッシュ式ショットガン。
非常に珍しい本銃がベースになった理由には1度で2発装填できるからだ。通常のポンププッシュ式ショットガンよりも高い発射サイクルが魅力であり、セミオートやフルオートの銃火器が避けられる傾向のある日本でも素早いウマ娘相手に有効であると考えられたのだ。
ストックとフォアエンドが白く塗装されている。

本銃には .12GA よりも全長の短いプラスチック製のショットシェルを専用弾として使用する。
中には直径2ミリ、長さ3センチの針が10発ほど込められており、ちっちゃいほうよりも多くの薬剤によって作られている。
興奮状態でも1発で確実に眠りに落とすことができる。20度以上の熱を加えると15秒から25秒ほどで溶け、効果は15秒ほどで出始める。
ショットシェルそのものが麻酔針保護の役割を持っているため、先ほどの拳銃型よりも衝撃に弱く、日常的に携帯するにはあまり適さない。

綾人が配備したものは EOテック社の EXPS3 を。ウェポンライトにシュアファイア M613U スカウト ライト ウェポンライトを装備している。

内心のあれこれ

ちっちゃいほう

見た目が気に入り速攻決定しました。
もう1つの案としてケルテック社の CP33 も検討案にはあげていました。


ケルテック社ホームページより
https://www.keltecweapons.com/firearm/pistols/cp33/

ですがデザイン的にブローニングのほうが好みだったこと。装弾数が33発と非常に多すぎることからバックマークフィールドに決定しました。

でっかいほう

私がこの銃を初めて見たのは”ジェミニマン”という映画でした。
ウィル・スミス主演の作品で、政府の暗殺者と彼を殺すために送り込まれた彼のクローンの戦いを描いた作品です。普通に面白いんで是非。TTIの銃も出てきますよ。
その時はそこまで気にしていなかったのですが、その後コールオブデューティー モダンウォーフェアをプレイしていて再発見しました。
「なんだこの銃気持ちわりーな!!!」と思ったのを今でも覚えてます。

本来はこのシリーズに出す予定はなかったんですが、麻酔銃のベースを探しているうちになんかマジでトチ狂った特徴的な銃を使いたくなりまして・・・

こちらのショットガンを思い出しました。

そして流れる様に採用。

そんな感じです。

最後に

人生で初めてnoteを書きました。
あまりにも普段使ってるサービスと使い勝手が違いすぎて困惑していますが、こんな感じで不定期に裏設定をあげていけたらと思っています。
私としてはクッソ時間をかけた裏設定に日の光を当てられて大満足です。

ではまた次回。

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