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運命とは不思議なものである

 僕が北九州人になったのは、若かりし頃の会社の人事異動、転勤によるものである。それというのも、当時は売り場担当と店長は兼任だったのだが、某北九州の店の店長が、僕と同じ売り場担当で、次に新しくできる店の店長に急遽なったために、僕が北九州に行くことになったのだ。
 店長は別の人がなって、僕は工具担当でその店に行った。しかし実はその店もできて半年の新店で、普段こんな短い期間で店長が代わることはない。余程、できる人で、新店作りを任されているのだろうと思っていたら、そうではなく、後で真相を聞いたのだが、その店長がその地区の消防署と大喧嘩になり、急遽異動になったということらしい。
 当時は消防署も荒くれ者がいたようで、ちょっとした不備を責められて言い訳をしていると「貴様」呼ばわりされ、それで店長もブチ切れて「貴様とはなんだ、謝れ」ということになり、収拾がつかなくなってしまったようだ。
 そのため僕に白羽の矢が立ち、福岡市から北九州市小倉へ引っ越すことになった。まあそのおかげで、僕は妻と出会い結婚するに至るのだが、その意味でいえば、その喧嘩がなかったならば、妻とは出会うことはなかったということになる。運命とはいろんな要因が絡んで結びついている。不思議なものである。

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