愛とはなんだ
パソコン教室の帰り、シネコンで映画を観てきた。
上映ぎりぎりの時間に券売機に並び、作品、券種を選ぶ。おなかが空きすぎて、予告が始まる時間にポップコーンや飲み物を待つ列の後ろにつく。
私はこれから、映画館で恋をするのだ。主人公は私。振り向いてくれない男にどこまでもくっついていくぶざまな女。私あれよりマシだったよね。
どっちもどっち
中途半端な男と女
かっこわるいね
カメラは第三者の視点だったのに、いつの間にか、やっぱりあの子と私は同化してる。鏡なんてなければよかった。
あの人のために無駄におしゃれして
笑顔かくせなくて
そんな時代いつか終わるんだよ。
めぐりめぐって、誰かに愛されて
来てと言えば家まで駆けつけてくれて
幸せすぎて誰かに恋焦がれた気持ちなんて忘れちゃってさ
それなのに、彼の背中を流してたら思い出しちゃった。肌が違う。私のからだ、まだあの人を覚えてる。
泣けた、しびれた、今日はひとりであの本を読み返そうかな。
今日観た映画、「愛がなんだ」は原作から入ったんだもの。
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