映画「バブル」について思ったこと

何かと話題の映画「バブル」。
あまり気にしてなかったけど、ネットの評価を見てとても気になり観てみました。
まず、絵がとてもキレイですね。パルクールのシーンもグルングルン画面が回って、劇場で観たら迫力あるだろうなと思いました。
ヒロインの格好が古臭いのは確かにそうかも。でもキャラ設定に特に違和感は感じなかった。今の若い人が観たらどう思うかは分からないけど。

で、肝心なストーリーについてですが、まさに"童話を映画化しました"という感じですね。
劇中で語られる内容からも、そこを目指したんだと思います。
あまり難しいことは考えずに、素直に絵のキレイさと、ストーリーを受け入れられるといいのではないかと思います。
なので、意味、辻褄、展開をストーリーに求めるには人からは酷評されるだろうなと思いました。

問題はなんでこういう映画を作ったのかという事。
凄いメンバーが揃ってますよね。
たぶん、このメンツなら、マニアックな意味、重箱の隅をつつくような辻褄、あっと言わせる展開、
そういう、いかにも「お前らこういう話好きだろう?」的な作品を作る事はできたハズだと思うのです。
でも、そういう話って今の時代そこらじゅうにあるじゃないですか。
それを再生産することに果たして意味はあるのか。そう考えたのかもしれません。
安易にそこを目指さないで、直線的なストーリーで童話的な作品に挑戦し、こういうお話どうですか、と世に問うてみた。
普通の人にはなかなかできる事じゃないと思います。
このメンツだからこそ挑戦できた気がします。

でも、残念ながら否定的な意見がでてくると言う事は、そういった人達を引き込む作品とはならなかったんですね。
そういう意味では、残念ながら成功したとは言えないんだろうなぁ。
このまま興行的にも惨敗となるとちょっと残念です。

劇場でも観ようっと。

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