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『天気の子』思ったこと書き殴り

早速見てきました。

めちゃくちゃ面白かったです。気持ちが熱いうちに思ったことを書き連ねていきます。

思いの丈をぶつけているので、感想とか考察とはとても言えない散文ですがそれでも良ければ読んでください。

ネタバレ満載なのでこれから見る人はUターンしてね。

ちなみにヘッダーが夏美なのは「すきだから」というだけです。

だってかわいかったんだもん…


-------------以下、ネタバレあり--------------

新海誠監督、一つ壁を突き抜けて新しい境地を開いてくれました。本当にありがとう!!

もう「不謹慎だ」とか「ポリティカルコレクトネス的にどうなの?」といった外野は完全に無視してエンタメド直球でやってくれました。

最高だぜ!!

北海道を半分消し飛ばしていた頃を思い出す。


世界は狂っているし、雨が止むことはない。それでも生き続けろ。

どうですか????このラスト。

エモすぎます。

僕の人生はどちらかというと雨が降り続いている感じなのですごく沁みました。

『言の葉の庭』で雪野先生も金麦を啜りながら言っていましたね。

「どうせ人間なんて、皆どっかちょっとずつおかしいんだから。」と。

(雪野先生もアンニュイでめっちゃすき)


暴力を駆使してでも選び取れ

子どもは非力です。

非力さを補なうために帆高は拳銃という極めて純真な暴力を手にする。

(結局は警察という更に強い力にねじ伏せられることになりますが)

陽菜も年齢を偽る。

「正しくなくても自分が欲しい未来を選び取る」というスタンスに強い決断主義を感じました。

エウレカセブンで言う「ねだるな、勝ち取れ」ってやつ。

幾原邦彦監督で言うと

Q:透明になりますか?それとも人間、食べますか?

A:私はスキをあきらめない。人間、食べます!!  ってやつです。


間違ってはないんだけどこれについてはちょっと寂しい気分になりました。

サブカルチャーで表現できるメッセージ軸って

① 「正しくなくても勝ち取れ」系の決断主義

デスノートとかコードギアスとかのイメージです。

② 「このままでいいんだよ」と優しく胎内回帰願望を満たす系

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のラムちゃん

(多分、日常系とか百合系とかもこっちだと思う)

の大きく二つにまとまってしまうんじゃないか?と思ったからです。

なかなか真新しいメッセージ軸を打ち立てるのは難しいのかな…


東海汽船

年末に伊豆大島へ行くのに乗りすごく思い入れのある「さるびあ号」が序盤から登場して嬉しくなりました。

ちなみに、そのときは大好きなアイドルグループ「Maison book girl」のMV撮影地を見に行きました。

伊豆大島はとてもいいところなので気になった方やブクガオタクの皆さんは是非どうぞ。


これ以上望まない、だから奪わないで

3人が児童相談所や警察から逃れてようやく泊まる場所として見つけたラブホテル。

そこで綴られた帆高の心境にウルっとしてしまった。

「もうこれ以上この人生に何も足さなくていい。だから何も引かないで。」

僕も毎日こんなことを考えている。高望みはしない。失うのは怖いよ…

16歳の読むポエムにこんなに共感してしまうあたり、僕は青臭いんだろうな。きっとどうしようもないくらいに。


最後に

世界は正しくなくて狂ったことばかりだし、人生の雨は止まない。

でも、それでいいじゃないですか。

雨だって悪いことばかりじゃないと信じたい。

東京の水没と引き換えに大切な人を一人だけ守れる、なんてこともあるかもしれない。

雨降りの人生を愛でていこう。



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