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格闘技を健康に長く楽しむには、頭部のディフェンス技術をしっかり習得する(格闘技を始めるかもしれない息子に伝えたいこと19)

元プロボクサーのバーナード・ホプキンスのインタビュー( 2014年4月19日 WBA・IBF世界ライトヘビー級王座統一戦勝利後)ホプキンスは当時49歳3ヵ月。自身の持つ世界王座最年長獲得記録と世界王座最年長防衛記録をこの勝利で更新した。

"Boxing is a science. If you don't have to get hit, don't. You don't want someone else counting your money."
「ボクシングは科学だ。無駄に打たれてはいけない。打たれると金勘定が出来なくなる。」(意訳)

格闘技を健康に長く楽しむには、頭部のディフェンス技術をしっかり習得する

 格闘技を健康に長く楽しむには、ディフェンス技術を高レベルで習得する必要がある。特に頭部打撃がある格闘技の場合は、頭部のディフェンス技術をしっかりと習得するのが必須条件だ。
 どんなに軽い打撃でも頭部にもらうと、確実に脳はダメージを受け、いくらかの脳細胞が死ぬ。しかも、死んだ脳細胞は2度と復活しないと言われている。若いうちは良いが、年取ってから影響が出るため、細心の注意が必要だ。
 僕は息子へ、息子は孫へ、血を繋がなくてはいけない。脳みそは守らなくてはいけないのだ。

 頭部ディフェンス技術の大切なポイントは3つ。

1.相手の攻撃が届かない位置か?
 最高のディフェンスは、相手の攻撃が届かない位置取りだ。素早く横へ、後ろへと相手の攻撃が届かない場所へ動く。

2.軌道上に障害物があるか?
 パンチなら拳、キックなら足、エルボーなら肘と攻撃部位が通る軌道上に障害物となる手、前腕、肘、上腕、肩を置く。

3.点より線、線より面でガードする
 手だけより前腕も使って、更に肘も上腕も肩も使って面でガードする。盾は大きい方が良い。

 具体例を一つ書く。

「深く半身を切る構え」を使う

 「深く半身を切る構え」は、「正面を向く構え」に比べて、相手から頭部の距離が遠く相手の攻撃が届きにくい。また、正面から頭部が狙われた場合、軌道上にある前手の腕と肩が障害物の役割を果たし、攻撃が当たりにくい。
 しかし、左手が前手の場合、ロングの左フックなど右横からの攻撃に対して後ろ手の右手しか障害物が無いため弱い。
 つまり、「深く半身を切る構え」は、正面からの攻撃に対する防御力は高いが前手の逆側の横からの攻撃に弱い構えだ。
 弱点をカバーする方法は、「ステップで後ろに動いて避ける」、「後ろ手のガードは、肘を上げて腕全体を使う」の2つ。
 フック、オーバーハンドなど横からの攻撃のリーチは、腕を曲げて打つため、ジャブ、ストレートなど正面からの攻撃のリーチよりも短い。そのため、後ろに一歩下がるだけで避けられる。
 肘を上げてガードすると、勝手に腕全体を使った面でのガードになり、手だけの点でガードするよりも攻撃を防ぎやすくなる。

 まとめると、「深く半身を切る構え」で正面から頭部への攻撃に対するディフェンス力を高める。
 弱点の横から頭部への攻撃に対しては、「後ろへのステップ」と「後ろ手の肘を上げて腕全体を使う面のガード」を使い対処する。

 腕全体を使った面でのガードはキャリア後半のジョージ・フォアマンが有効に使っている。下記動画を参考にしてほしい。
 フォアマンは、正面からも横からも攻撃されやすい構えをしている。しかし、両腕を使いガード面積を広げ、カバーしている。
※他のディフェンスの上手い選手も含まれている。

息子日記「血を繋ぐ」

 息子、転がってきたボールを拾って投げる超簡単なキャッチボールを3日前から、できるようになった。
 昨日は、息子と母が超簡単なキャッチボールをしている光景を見ていたら、脈々と血が繋がっていくのを実感して泣けてきた。
 その後1日中、息子と母がキャッチボールしている光景が頭の片隅にズシッと温かくあった。「俺の屍を越えてゆけ」が無性にプレイしたくなった。
 息子が職業に拳法家を選んだら、訓練して奥義を伝承したい。
※「俺の屍を越えてゆけ2」は、居候が主人公なのでやりたくない。

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