自己愛性パーソナリティ障害(NPD)の旦那に仕事内容について聞いてみた

詐欺ビジネス?とは言わないまでも、人の価値観は様々なため、世の中にはたくさんの種類の「ビジネス」が存在します。今回は。NPDの主人の仕事内容について。

1.妻が旦那の仕事内容を理解して尊敬できないのはおかしい

正直、私は主人の仕事内容がよく分からない。仕事を手伝ってはいるものの、いまいち疑問が尽きない。良いことをしていて、お客さんにも喜ばれている。それも事実。けれど、サービスの「中身」について、いまいち理解できない点がある。それはまるで、「詐欺ビジネス」に加担させられているような心境。普段、世の中のサービスや医療については「この医者の学歴は信用できない」とか「エビデンスのない商品」とか散々文句しか言わないのだが、果たして主人の仕事を他人が客観的に見たとき、信用してもらえるのか?と疑問を抱かざるを得ない。

主人は、「俺の仕事を理解できないのはおかしい」と言っておきながら、「お前は俺の仕事現場を常に見ているわけではないから、理解できるわけないだろ。」と言ってくる。理解できるように説明して?と頼むと、「普段話を聞いていて、メールのやり取りとか電話とか聞いていて、理解できないというのがおかしい」と言ってくる。実際、うちの両親も、彼の両親でさえ、彼の仕事を他人にわかりやすく説明できない。

実際は、A客にはこういう仕事と認識してもらいたいが、B客にはこういうふうに思ってほしくて、、と顧客によって微妙なさじ加減があるらしい。そうなってくると、他人にはもはや分からない。

彼曰く、彼の顧客のような、お金持ちで、有名で、一部の成功者のような人しか、彼のことは理解できないんだ、という。

2.日本を代表する有名な人たちが俺を信頼してくれている

顧客が著名人や会社役員、有名人。こんな人たちが、俺のことを信頼して高いお金を払ってついてきてくれている。それが全てを証明している。それによってお金をいただいてお前も生活できている。俺に感謝して尊敬するならまだしも、不信感抱いたり理解できない、ってあり得ない。

そう言って彼は、時々憤慨する。前回、私の治療時にも、同じことを先生の前で話していました。

自己愛性パーソナリティ障害の見本みたいな回答で、彼に何かを言い返す気にもならなかっのですが、本気で自分自身のことをそう信じているのだとしたら、この状態を放置してあげたほうがいいのか、今の顧客とギリギリ信頼関係があるならこれを保って、切り抜けられるところまでその生き方に私も便乗したほうがいいのか。

3.そんなことやっているわけねーだろ!

私は一枚、切り札を持っていました。それは彼が仕事をしている中で、「もしかしてそれは法的にグレーなのでは?」ということを知っていたからです。黒ではないかもしれませんが、訴えられるかもしれません。このトピックはこれまでも何度も彼に尋ねてきましたが、「大丈夫」「そんなことにはならないから」「保険ちゃんと入ってるから(訴えられた時のため)」という、なんとも酷い回答でした。BPDの私的には、基本ルールや法律を破るということはとても精神的に苦痛なことです。でも、彼にそう言った質問を投げかけ続けると、彼は人間が崩壊したようになり、ブチギレて罵られる。私がキチガイ扱いされる。

でも、この日は病院の先生の前です。ついに、先生の前でそのトピックを少し切り出しました。「主人の仕事を信頼も尊敬もできないのには、理由がある。例えば、◯◯みたいなことって、してはいけないのでは?」すると「そんなことやっているわけねーーーだろ!!!」と薄ら笑いで否定をしてきました。私はその〇〇をしていることを知っているわけです。いや実際には目で見ていないので、彼のいう通りしていないかもしれません。でも、この状態で彼の仕事を尊敬しろ、というのは無理な話です。

4.理想の彼を賞賛してくれる顧客たち

彼にとって、顧客は気持ちの良い存在です。彼の「理想像」の通りに、顧客は彼のことを賞賛してくれます。実際、自己愛性パーソナリティ障害の人は、とても魅力的に映ることが多く、カリスマ性があり、華々しさがあり、オーラがあるように見えます。主人も、私から見てもそう言った面があります。彼にとってお客様は自分が理想像でいられるための大事な存在であり、自己を保つためのツールです。目上の方々なので、彼はびっくりするくらいへり下ります。礼儀正しく、顧客から見ても、気持ちのいい存在なのだと思います。ある意味、ここでの需要と供給は、合っています。ビジネスとは、誰かが価値と思えばそこにビジネスは成り立ちます。

5.いつでも壊れる危うさ

とはいえ、今のままではいつでも彼の仕事は壊れると思っています。そのために、横からたくさん、意見もしてきました。実際辞めて言った顧客もたくさんいます。彼はそう言った人たちのことをひとくくりにし、「彼らは俺のことを理解できない。受容性がなく、素直に良いものを受け取らず、疑ぐり深い。お前も彼らと同じ人種だ。」と私にも言います。

少なくとも、辞めて言ったお客さんに対し、こういう発言をしている彼を尊敬しろ、というのは難しい。百歩譲って、彼がどんな仕事をしていようと構わないが、それに対し、私がどう感じるかは私の自由なのではないか、と思っています。

会社の事務システム的にも問題点が多すぎて、私が手伝うことでだいぶまとまってきたところでした。主人も、今私が手伝うことをやめられては困る、ということを自覚しています。けれど、私も、今主人の仕事が壊れたら困る。私がそう思っていることも、主人は知っています。

私一人でも、金銭的に自立できるようになること。これはBPD治療としても、NPDから離れられるようになるためにも、必要かなと思っています。


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