真富士山に登って来ました。
⛰はじめに
丸善ジュンク堂書店の登山関連の書棚に並んでいた📘ムック本静岡新聞社 発行の『日帰り しずおか低山ウォーク Best20』を何気なく買って、7年も経っていました。
しばらくは、買ってはみたものの開いて読んだりしていませんでした。コロナ禍が落ち着き始めた頃に、南アルプス 赤石岳に行かないかと誘われたのがきっかけで、いきなり南アルプスは大変なので、練習再開とばかりにこのムック本に紹介されている日帰り低山から始めようと、本棚から引っ張り出して来ました。
⛰竜爪山が手始めに
010番として紹介されている竜爪山から、山登りの訓練再開です。
2022年3月13日 日曜日のことです。
高校の山岳部の時には、竜爪山の登坂が最初でインターハイ県予選も毎年、竜爪山で開催されることから、インターハイ合宿も竜爪山で何度も登って来ました。
言わば、私の山行の原点のような山だからです。竜爪山の山行記録はYAMAPに掲載していますので、登山計画の参考に為さりたい場合は、YAMAPをご高覧ください🙇🏻♂️
山から離れて幾久しいため、YAMAPを利用するのは初めてですが、驚き‼️です。📱電話も繋がらない奥深い山中でも、📱のGPS機能により、予めダウンロードしていた登山計画の地図上に、私の山行記録がリアルタイムで表示、公開されていきます。
もちろん、非公開を希望される方は「非公開」を選択すれば、他所の人に知らなくて済みます。
これによって、地図を読図する技能が無くても現在地、標高、予定到着時間がリアルタイムで📱電話上に配信されます。
🥾登山の世界も知らない間に、DXが進んでいました😱
山岳部で学んだ読図の知識など霞んでしまいそうです。
⛰ 真富士山に登る
真富士山は、011番に紹介されています。国土地理院発行🗾の1/25000地図では「和田島」です。
山行の標準タイムは第三登山口から約3時間10分とあります。
早速YAMAPで登山計画を立ててルート選定ですが、予想到着時間もペース配分を早めにしたり遅めにしたりすることが出来て、今回は岩場も有ることから標準タイム1.0から遅めの1.4に設定しました。 これも驚き⁉️です。 ペース配分を変更すると、ちゃんと目的地の予想到着時間もペースに合わせて自動で変更され、何て秀逸なアプリなんでしょう。
作成した登山計画をYAMAPに送信しておくと、見守りサービスもあって、単独行でも安心です。
ムック本によれば、注意すべき岩場があることから、今回は一眼レフカメラを置いていくことにしました。
11月3日は🎌文化の日、昔から☀️晴れる日も多いのでカメラを持っていきたいところですが、岩場の基本は「3点支持」、カメラをぶら下げる余裕はありません。
🆒山登りは「取捨選択」の連続です。岩場は身軽さが一番、重い一眼レフカメラは諦めました。
⛰真富士山 第三登山口
本では第三登山口に駐車場があるとのことでしたが、前もって現地に行ってみたところ、駐車場のような決まったスペースがあるわけではなく、農道脇の少し開けた場所に通行の往来を妨げないよう、車を端に停めるだけの開けた場所しかないことが判り、早めに行って空いたところに停めるため、午前4時半に起き出発し、現地は午前6時前に着きました。
正解でした。
下山して来た時には農道脇には車両がたくさん停まっていました。これも山岳部時代に教わった〝早出・午前中決着〟が功を奏しました。
東海大一高 山岳部は国体全国大会、インターハイ全国大会にもよく、出場していました。三年間で教え込まれたのは、〝早出・午前中決着〟で、鉄則のように厳しく、先生や先輩から指導を受けて来ました。
午前6時には出発し、午前中までにはその日の山行を終えることで、天候の変化が著しい山行で何度も救われて来ました。
真富士山 第三登山口の標高786m、入山前の準備運動をして、06:08スタートです。登山開始の入りの1時間は体調も慣れて来ていませんので、慎重にゆっくりしたペースで登り始めます。
YAMAPが正解に現在位置を📱電話画面に表示されている地図に落とし込んでいるとはいえ、不安は付き纏います。
赤いテープを発見し何度か安心しました。
今日の天気予報は北海道を除いて全国的に晴れとのこと、山頂での眺望が期待出来ます。
出発前には念のため、天気予報と天気予報図は確認して来ます。山岳部時代には観天望気も習いましたが気象データをinputしておくことは大切ですね。
昔は黒部沢と呼ばれる沢の源流沿いに登山道があったようですが、現在はご覧のように植林作業用に築かれた登山道を登ります。
崩壊も何ヵ所かあり、薄暗いスギ林を上がっていきます。ムック本に掲載されているカツラの大木は見つけられませんでした。
この黒部沢の源流で標高977m、高度を稼ぎ出します。崩壊している場所もあり、慎重に確認しながらの上りです。
沢を渡ると沢沿いを一気に上がります。
ゆっくり登った割りにはほぼペース通り、1時間で分岐点ヲイ平に到着できました。今回は右のトラバースから真富士山に向かうルートを選択したので、休憩後に右手の真富士神社ルートに足を向けます。
下山してみて振り返ってみると、こと今回はトラバースルートではなく左手の真富士山峠から登っていった方が楽だったと思います。
まっ、何事も経験です。
『禅』の教えにもあります。
二ヵ所の崩壊した場所を過ぎれば、後はそんなに急な登り坂もなく稜線に出ることが出来ました。
尾根伝いの稜線を右に行くと真富士神社、左へ直角に曲がると第一真富士山 山頂です。
真富士神社は雨乞いの際に、地元の方々が祈りを捧げたと、言います。第三登山口の案内図を見て、その先があることを知りました。
富士見岳が連なり、さらにその先には、以前勤務していた際に職員の採用する際に訪れたことがある俵峰集落に通じていました。
あの時は、厚い☁️雲の中を農道に沿って上がって行くと、俵峰集落に着くコロナには☁️くもを抜けて集落は晴れており、下界は雲海の下にありましたので、天上集落のようでした。
あの俵峰集落に近いのかと、感じ入りました。
分岐点からは、私の足では11分で山頂でした。
目の前の樹々が無くなり、いきなり視界が開けると、第一真富士山 山頂です。
⛰第一真富士山
ここからは晴れていると興津川支流流域や高ドッキョウと呼ばれている山なども確認できました。
第一真富士山 山頂にあるオベリスクのような石碑は、開山記念の石碑のようで昭和6年とありました。
誰がここまで挙げたのでしょうか?
学生時代に読んだ新田次郎さんが作家としてデビュー作となった短編小説『強力伝』には、白馬岳頂上にある展望台の巨石を挙げた強力の実話が描かれていました。
50貫(187kg)の展望台の巨石を白馬山頂に挙げた実際の強力、俄かに信じ難く白馬岳に行った際に実際に、その展望台の巨石を観て来ました。 周囲の直径はゆうに1mはあり、厚さもかなりありました。 『強力伝』を読まなければ、本当にこの巨石を一人の強力が挙げたのが信じ難いものでした。
時に人はとてもないことを仕出かします。
この大岩のなぞ🤔
どうなんでしょうか?
第一真富士山山頂では余りのんびり出来ないので、休憩は15分ほどで切り上げ、第二真富士山山頂に向かうために稜線沿いを真富士峠に向かって北上します。
枯れ葉は油分を含んでいるので滑り易く、下る際には注意が必要です。慎重に足場を選んで下って行きますが、ほどなく真富士山峠の分岐点まで降りて来てしまいます。
真富士山峠を上がるとYAMAPのルートでも注意喚起が促されている急な登りの岩場に行き着きます。
本日のメイン・イベントに相応しい岩場の登りで、稜線の両脇は切り立っており、ときおり下から稜線のに吹上げてくる涼風は、北アルプス槍ヶ岳から南岳を経て北穂高に続く大キレットを連想させました。
やや救いがあったのは、大キレットのように、オーバーアングしている岩場をトラバースするように、岩肌をクサリを頼りに横に移動することが無かったのは、高所恐怖症の私にとって、高度や下界を感じることなく、登れそうです😰
〝飛騨泣き〟にも似た岩場の登りはロープやザイルが張られていますが、先ほどと同様に、過度な依存は危険です。岩登りの基本〝3点支持〟を応用し慎重に登ります。
YAMAPのルートでも何人かの方が注意喚起の情報を投稿していただき、参考になりました。やはり、📷カメラを置いて来て正解でした。
二ヵ所の岩場は一気に高度を稼げるため、ダラダラ歩くよりありがたいです。でも、帰りも真富士山峠に戻ってヲイ平経由で下山するということは、この岩場を下ることも考えなくてはなりません。
ルート選びを考えながら下る時はどのように下るかも連想しながら、登ります。
登り切ると稜線伝いを10分ほどのんびり歩いて、第二真富士山山頂に到着です。
山頂で長めの休憩をしリフレッシュしたら、また先ほど登ってきた岩場に戻ります。帰りは岩場に着く前に🍂枯れ葉の下に隠れていた樹の根に躓き、危うく怪我をするところでした。
気が岩場の方に向かっていて、足元の注意が散漫になっていました。
反省です😥
そして、いよいよ先程の岩場に到着です🤣
登ってきた岩場とは言え、前に立つと緊張感が湧いて来ます。ここを下らなければ、帰ることができませんので、足場を確認しながら慎重に降ります。
ここを越えたら、先程の真富士山峠に戻ってこれます。ここまで降りてくれば、一安心です。
第一真富士山から降りて来たカップルに道を開けて先に行って貰います。お二人ともちゃんと🧸避けのクマ鈴を付けておられて、心地よい響きを山中に発していました。
再びヲイ平に到着です。
先ほどのカップルはここで暫し休憩なされるようですので、再び私が先に降り始めます。
先ほど渡河して来た黒部沢も三ヵ所ほど登山道が崩壊していました。樹々に巻いてある赤いビニールテープを頼りに
ここまで降りて来ると、ここで小休憩するより降り切ってしまってから、登山口到着してのんびりしたいので、ここからの下りは急ぎ足です。
下山している際に、農道に停まっている車や農道が見え出すと最後の力が湧いて来ます。
と、同時に今日も安全に行って帰ってこれたなぁと、実感します。最後にYAMAPの登山計画に登山終了のポチッとすると、真富士山山行の終了です。
踏破所要時間 5:33分
縦走距離 5.7km
標高差 727m
総歩数 15272歩
消費カロリー1499kcal
登山ルートの詳細はYAMAPに掲載しています。
(終わり)
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