「鳴かずのカッコウ」を読むと中丸雄一の解像度があがる


お世話になっております。
中丸担になって丸1年ちょっとが経った者です。
エッもう1年!?まだ1年?!中丸くんとKAT-TUNさんのお陰で濃密に過ごさせて頂いております。

人付き合い鎖国(と、友人達に言われた)人間のコミュ障ですが、KAT-TUNに出会ってから友達が増えました!怪しい教材ではないんです、これがなんと本当なんです。

(私にしては)色々な方とお話させてもらう中、意外なことに気づいた。

「鳴かずのカッコウ読んでる人、少なくない?」


※鳴かずのカッコウ とは
シューイチに中丸くんと共演されている手嶋先生の小説。
主人公はなんと中丸くんがモデルである。



これを知った時、私はすぐ飛びついてハマりたての猪突猛進トップスピードノリのままに読破したのだが。
古参、新規どちらとも話している中で体感打率20%くらい。
「いま初めて知った、今すぐ読んでみたい」という方はこんなページは閉じて即刻KindleへGo!!! ここまでお読み頂きましてありがとうございました。

読んでくれ!!!!!!!!
中丸が好きなら読むべきだ!!
最高だから!!!!!

「活字読むの苦手」の気持ちはわかります。私もめっちゃ苦手。でも今ほら活字読んでるじゃないですか。
「固い文章だと目が滑る」の気持ちもわかります。しかしそれを乗り越えてでも、時間を捻出してでも読むべき内容なんですよ。詳細は後述します。
烏滸がましく乱文の限りではありますがなんとか読書・購読意欲を煽っていきたい所存です。この夏の読書感想文とかにいかがでしょう。そんな若いはずないか…シッ。

その前に、手嶋さん。
ありがとうございます。
そして本当にごめんなさい。
こんなところ見るわけないとは思いますが、万が一でもこれ以下の文章が貴方様の目に入らぬことを祈ります。





中丸くんは度々「リア恋枠」と称される。

一般人にギリギリいそうでいない、あの造形。
傍に強強ビジュアルの亀梨くん上田くんがいるので地味に見えるが、地味すぎるわけではない。パーツ毎の圧が強い。鼻は言わずもがなだし、唇は良き塩梅に分厚いし、輪郭のラインはえげつない。耳から顎にかけてのラインは皆好きだろう。あの細身の体にバランス良く乗っている頭も納得の小ささである。
が、一瞬で人の目を惹きつけるほどの派手さがあるのかと言えばそういうわけでもない。

これにより「イケメン運に恵まれていればギリギリ日常にいるかもしれない人」という錯覚を起こし、妄想もしやすい。
(黙ってましたけど私は妄想で何度か温泉に行ってます。これ初めて言いました。いやあの凄い好きな画像があってね中丸くんが浴衣だか丹前だか着て炬燵に入ってて…省略。)

つまり、中丸雄一は「日常風景に溶け込む」のだ。
天性のビジュアルと、そして本人のスタンスが自由自在なことも起因している。場面によって顔つきが全く違う。お陰様で私はいつまでも中丸多重人格に目まぐるしく翻弄されているし、最近はお前自身が都市伝説、アンドロイド系UMA説(NewSightなどはUMA本体からのメッセージソング)を度々推している。余談が多いな!

ここが中丸くんの味噌であり、「鳴かずのカッコウ」の主人公、梶くんが“そう”なのだ。
というか私はカッコウを読んでからこの思考に至った。なるほどな、と。


まず、個人的フィルタを通したざっくり説明を書くとなると
プロ作家が書いた中丸くんの二次創作」なんですよ。
例えが本当に最悪。この御本を真剣に読んでる方にも失礼妄言暴言アホなことをほざいてるのはわかってる。まじで絶対見ないで手嶋さん……。


この物語の舞台は「公安」。
梶くん、改め梶壮太の配属先なのだが、彼は決して自ら志願してここにきたわけではない。安定志向により公務員を目指し、なんとなーくたまたまここに辿り着いてしまった、低体温の(恐らく)28歳。
目立った戦果はなく現状に焦っている様子も特段見られず、声も小さく普段はぼーっとしがち(※)で、周りからは「やる気がないのでは」「ジミー」と言われたりしているが、バイトで貯めたお金で予備校に通う真面目さがあり、過去に犯したミスへの後悔だってしっかり胸の内に秘めている。

※ぼーっとしているのには実は理由がある。
「世界を詳細に見るべきではない」理由が彼にはあり、あえて焦点を合わさないようにしている。この設定は二次創作だとしたら萌えポイントを盛りすぎだ。いや二次創作じゃねえって。


ビジュアルは「174cmでひょろりとした痩せ型」
うーん見たことある。

職業素質採点によると、
梶くんの適正は「中の上」
うーんどっかで聞いたことある。

説明資料を作る際に「漫画を描く」
て、手嶋さん?やりすぎでは……?


手嶋先生「主人公は中丸さんをモデルに…」
△モデル
○ただの中丸雄一


私は小説を読む時に脳内に映像が流れるタイプだ。梶くんの見目・素質が完全に中丸くん(28)なので、作中は絵本を読んでいるような感覚だった。に、にじゅうはちの中丸くん・・・・・・シューイチ始まった頃か・・・・げははッッ・・・!!!! 失礼。取り乱しました。
もしかして梶くんが28歳(=シューイチ始まった時の中丸くんと同じ歳)なのは意図してのことだったりするだろうか?そこまで中丸くんにリンクしている?これ以上梶くんに深みが出ちゃう可能性が?ところで勝手に28歳だと断定しているが計算あってんのか?間違ってたらこのくだり全部忘れてください。

潜入捜査先にて執り行われた催し物。洋館に招いた外国人たちに茶人(仮初の姿)として、和服姿で梶くんがお茶を振る舞うシーンなんてそらもうもうもう興奮したもので。ここ、まじで最高。絶対サービスシーンだと思う。
(つまり「潜入中だから」という建前で中丸雄一(28)の顔をしている梶くんの色んな姿を妄想し放題!やったぁ!)

本作の読書中、脳内に映写される見目はご覧の通りの状態、すっかり中丸雄一。
そんな折、梶くんのとある特質について直属の上司からこんな言及がある。

「人の記憶に残らない、地味なことはお前の武器だ」


公安、とは要するにスパイである。
いかに目立たずにその場に溶け込むかが重要であり、その点でいくと梶くんはスパイとしては物凄い逸材なのだと。

前述した通り、私はこの部分を読んだ時に「なるほど、中丸雄一、なるほど。確かに。そうだ。」とかなり合点がいった。
あくまで作中の梶壮太についての話なのだが、言われてみれば確かに中丸くんはそういう人だ。


様々なメディアのあっちそっちに出没する中丸くん。けれど、好きになって注視しないと意外とかなり見落としている。
絶対的アイドル!という華!!はないが、思い返したら「そういえばあそこにも、ここにも、中丸雄一、いた。」となる。無意識の風景の中にひっそりちゃっかり存在している刷り込み型アイドル。気づいた時の快感が気持ちいい、アハ体験みたい。

そして存在に気付いてから追いかけてみれば媒体毎で人格が目まぐるしく変わる。ライブ中でさえ変わる。ついていけねえよ、とライブ中の中丸くんにむかって何度嘆いたことか。

どこにでもいける、何にでもなれる、溶け込める。だから"そこ"にいたっておかしくないのかもしれない。

街中ですれ違う人の中に、改札前で待ち合わせをしている人の中に、マツタケを詰める作業員に、5つ離れた居酒屋の席に、スカイツリーのオモチャ屋に、通り過ぎる服屋の店内に、ホテルの朝食バイキングに、シャッフルメドレーのMUSIC FOR THE PEOPLEを踊るアイドルの一員に、私が見ている風景の端っこに、人格を切り替えてどこにでも馴染むスパイの如く、中丸くんがいるかもしれない。
――気づいていないだけで。

「いる」男。怪異。お前が堂々都市伝説だ。

リア恋枠だと言われたり、日常に居る中丸雄一の写真に何故かどうしても萌える大きな要因だと気付かされた。
やはり長年生身の本人の横に座っていらっしゃる方の掘り下げ方は説得力が違う。
ね。高解像度解釈の二次創作なんですよ…。一次創作だよ。


また、私がこのお話自体で好きなところは、徹頭徹尾派手さがないことだ。
降谷(安室)(バーボン)のように神エイムで犯人の銃を撃ち落としたり、爆風に乗って空を車で飛んだり、観覧車の上でステゴロしたり、なんてシーンはない。コナン映画見たことないんですけどね。

劇的に場面展開はしないし、超驚愕劇的なオチが待っているわけでもない。じわじわと話が進み、じわじわと概要、詳細が明らかになり、じわじわとまとまっていく。そんなんなんでもありやんけっていうご都合主義のどんでん返しも起きないし、読んでいて疲れない、話がちゃんと頭に入ってくる。この点が非常に好きである。

それから、手嶋さんが丁寧に世界情勢などを織り込んで書いていらっしゃるので、小説というよりドキュメンタリーのようだとのレビューも見かけた。そこも良い。なんか頭よくなった気がする。ウクライナ出てきた時はワッ…となりました。すいませんすこぶる頭が悪い感想で。



そんなわけで読んでみてください。中丸雄一の解像度があがります。なんでだ?

ちなみに、この間まで続編が連載されてたんですって!?ええ!?あの梶くん(野津くん)の続きの人生が!?見れちゃう!?そ、そんなのえっちなんじゃない……?だって結末あれだべ?
やだも〜〜ちょっと〜読みたいですが〜〜!?
続編の詳細何も知らないけど一作目の少し後くらいの時系列なんだろうか。10年後とかだったらどうする。まず頭がぶっトぶ。そんなんほぼ今の中丸くんじゃん。落ち着け、気が早すぎる。詳細を調べよう。
「チャイナトリガー」ですね。覚えておきます。忘れたらここを見よう。メモ。
検索したら挿絵が出てきたんですがあのあのあのつまりあなたはあの、その、あの〜〜〜〜〜〜〜どこかでお会いしたことありますか?(歌唱:野田洋次郎)
単行本化を心よりお待ちしております!!何卒よろしくお願いします!!


以下、鳴かずのカッコウについて言及しているツイートをはっつけておきます。人によってはネタバレとなる発言があるのでご注意を。今更かな。



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