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崖の上の放尿

 さて、今回は趣向を少し変えまして、ナンセンス短編をお送りします。読者半減覚悟です。

さあ、実況だあ
 
アナウンサー:今年もやってまいりました 放尿大会!
       しかしですね、いままでとは趣向が変わりまして…。
 
解説・コテツ:競技時間帯が暗い夜になったワケですね。
       なぜかと言いますと、テレビをごらんいただける皆様には一             目瞭然でございますっ!
 
※アナウンサー、コテツの両名は宙吊りのゴンドラ内で実況を始めている。
 
アナ:さあっ、トライアルの開始です。
   おお、いきなり11m52ですか。
   トライアルとしては好記録…。
 
コテツ:ごらんいただけましたか?
    ただ今のトライアル。
    今年大きく変更されたルール。
    それは競技直前に全員が口にする公式飲料の中に発光物質が混ぜら  れたことなのですっ!
 
アナ:まさに尿が光の糸となって断崖を落ちていくわけですね。
   さあ、これから全国予選を勝ち抜いた猛者たちが登場するわけですが…。
 
コテツ:出場選手に女性はおりません。女性の放尿は…。
 
アナ:おっと放尿の男女差はこのさい置いときましょう。
   ルールは極めて簡素でありまして…一回の放尿の長さがどれだけか、ということでありますっ。
   この38・76mの断崖、その頂上から用を足すのでありますっ。
   しかも発光放尿でありますから、
   その快感たるや頭蓋のてっぺんをも突き抜けるでありましょう。
   今夜のコンディションは快晴無風…まさに放尿日和。
 
    中略
 
アナ:さて、第一シード、ゼッケン十三番の選手が登場だ。
 
コテツ:彼は中四国地区ダントツの15m62を出していますからねぇ。
 
アナ:申し遅れましたが、計測はクレーンから吊り下げられたレーザーセンサーで行われます。
   おっと放尿
   これは長いぞ。
   観客の皆さんも固唾をを飲んで見守っているぅ~
   15m49! 15m49!
   予選記録には及ばないが、
   どうですか。コテツさん。
 
コテツ:うーむ、これは膀胱の筋肉と海綿体、ひいては公式飲料の飲み方に秘密があるんじゃないスか。
※正直、筆者は疲れてきたので、この辺でオヒラキ。
 
大会はこの後、関東地区代表選手が16m37のレコードで優勝して幕を閉じた。
彼は大会前から本命視されており、賭け率は1・3対1だった。
 
 
この作品はかなり前、あるブログに掲載したものを転載したものです。
基本的にナンセンスなので
筆者の人格とは無関係です。

放尿、放尿、放尿、放尿、崖の上♬~

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