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鬼の時代

冬も中盤ですね。
寒さも一応厳しくなり、豪雪に塗れる地区も出る中、読者の皆さんはどうお過ごしですか。
豆まきの節分も近くなり
昔からの伝統に則って「鬼はソト、福はウチ」とやる人たちもまた多いでしょう。
寒さで身体が音を上げそうなこの時期ならでは。

私は積雪地帯に住んでますが
お向かいさんなんてもう80ぐらいなのに、雪が積もった後にせっせと雪かきをします。
自分の家のだけでなく、私の家の前まで。ありがとうございます。
彼は除雪を一大イベントと考えているようで、言わば「除雪の鬼」です。
昨日朝も、除雪方法でお小言を頂戴しました。
お隣さんにもその傾向が。両名とも仕事はリタイアしているので、生き甲斐になってるんでしょうか。

「鬼嫁」という言葉があります。
ダンナや子供、姑・舅にいろんな要求を突きつけて
思うようにならないと「キイッ!」となるヒステリーの持ち主かも知れません。
神前(和式)結婚式で花嫁がかぶる重たそうなのがあるけど
あれは「つの隠し」といいますよね。
その角とは鬼のそれを表しているんじゃないか。

ひろく社会を見渡すと
鬼ざかりです。
たとえば教育機関(特に小中学校)では、鬼が跳梁跋扈している。教える側、教えられる側両方で。
おもに教師側から「ああせい、こうせい」と子どもたちにスタイルを押しつける。
こういった型にはめようとする鬼たちがいるせいで
感受性が強かったり純粋な子は傷つく。
陰湿ないじめもあり、今では不登校の児童生徒数の総計は30万を突破している。人を育てるところが人を窮地に追いやるところまでになっている。
「へへん、そんなこと知ったこっちゃない」と平然としていられない優しくまじめな子は、上からの(教師、毒親など)言葉を額面通りに受け取ってしまうので、それら鬼たちのプレッシャーに心を鬼にして対抗することができず、ヘナヘナとなってしまう。
本当のことは誰も口にしちゃいけない。

国政も鬼だらけ。
銭ゲバ政治屋がクソッタレ根性で「政治にはカネがかかる」とほざきながら
モチ代、氷代稼ぎに奔走している。
政官財ともに忖度と保身だらけだ。

「仕事の鬼」ぐらいならまだいい。
ただし、上司・部下をも巻き込んで
業界の〝アレ〟を目指すなどと息巻き
無理難題を押しつけてくる輩にゃ要注意だ。

グルル

どこもかしこも鬼だらけ。
悪い鬼は桃太郎が退治してくれる時代はとっくに終わっている。
鬼には鬼の心をもって対峙するしかないのだが
先に述べたように、優しくまじめな子らは鬼になれないばっかりに押し切られてしまう。
「不登校は病気なのだ」とばかり、矯正施設を立ち上げようとする自治体も現れる始末。
どうせ薬漬けにでもするつもりだろ。
何せ勉強は万能だからね。

そんな世の中の風潮に対して
心を鬼にして立ち向かう人びとは、まだ眠っているんだろうか。

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