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どの教材を採択するかで、評価は変わってくるなぁ…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

今日から新年度がスタート。新年度が始まって最優先で行われるのが教材の採択です。小学校でいうと、どんなテストを採択するのか、図工で作品を作るためのキットを買うか、理科の実験で使用する器具をどれにするか…。教科書を見ながら、昨年度の実績と、自分たちがどんなものを使っていきたいかを見比べながら、新しい学年で決定していきます。

国語・算数・理科・社会の単元末テストに活用問題を入れるか?入れないか?

テストには、基礎基本の問題だけで構成されているものと、基礎基本に活用を取り入れたテストがあります。どちらを選ぶかは、その学年次第なのですが・・・。どちらを採択するかによって、当然点数は変わってきます。

「テストの点数=評価」ではありませんが、テストの点数が評価の大きなウエイトを占めていることは否めません。そう考えた時に、活用を入れるか、入れないかで評価は大きく変わってきます。

活用を入れることのメリット!

学力の高い子どもたちであれば、基礎基本だけではほぼ差はつきません。活用を入れることで、本当の実力が見えてきて、通知表でいう「大変よい」と「よい」のふるい分けをすることができます。

ただ、デメリットは「大変よい」が少なくなること…

活用を入れないメリット!

活用がない分、たくさんの子が点数を取ることができます。そうなると、自然と評価も高まり、多くの子が通知表でいう「大変よい」をつけることができます。

ただ、デメリットは、本当に「大変よい」のレベルに到達しているのか…というところが、把握しきれないところでしょうか。

問題は、今年だけでなく、前の学年、次の学年とのつながり…。そして、他の学年との差…。

活用を入れるか、入れないかで評価は変わってきます。

もし、前年は活用なしで、今年は活用ありにしたら…本人、保護者にしたら「なんか下がったなぁ」となりますね。そして、次の年には、また活用なし評価が上がったら、「昨年はなんだったんだろう?」ってなりますね。

もし、自分の学年だけが活用ありで評価が厳しめ、他の学年はみんな活用なしだったら評価が甘め…。保護者は、学年間で比較することはできないけど、ちょっとおかしな感じがしますね…。

どのテストを採択するかには、学校としての方向性が必要!

正直、これまであまり意識していなかったのですが、よくよく考えてみるとどのテストを採択するかってとっても重要なことで、学校としての方向性が必要なんだなと痛感しました。

もっと広く考えると、学校間での違いもありますね。同じ中学校区で、片方の小学校は激甘評価で、もう一方は激辛評価だったら…。中学校に成績を引き継ぎますが、全く参考資料にならないですね。

皆さんは、教材採択で意識していることはありますか?また、皆さんの学校では、学校としての方向性が示されたりするんでしょうか?ぜひ教えて頂けたらうれしいです。

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