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成績は二段階評定…運動会でも順位は付けない…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

「幼稚園が一緒だった◯◯ちゃんの学校、通知表が『大変よい』『よい』『がんばろう』の三段階から、『よい』『がんばろう』の二段階になったんだって。今まで『大変よい』がいっぱい取れるようにすごく頑張っていたのに、どんなに頑張っても一緒だって張り合いがなくなっちゃったって…。その学校は、運動会の徒競走でも順位をつけないんだって。それってどうなんだろうね?」

先日、妻がママ友とのやり取りを教えてくれました。

私の勤務校では、まだ通知表は三段階評定で、運動会でも順位は付けます。順位や優劣をつけないというのは、幼稚園ではそうでしたが、小学校でもそうなってきているとは…皆さんの学校ではいかがでしょうか?今回は、優劣をつけないことのメリット、デメリットを考えてみたいと思います。

優劣をつけないことのメリット!

①特に運動会では、苦手な子、得意ではない子が順位をつけないことで劣等感を感じづらい。

②先生が楽
成績でいえば、できるかできないかの基準だけを意識すればよくなり、『大変よい』の基準や評価方法への不満を受けることがなくなる。運動会でも微妙な判定でのクレームがなくなる。

メリットはこんなものでしょうか…。


優劣を付けないことのデメリット!

①頑張りや伸びを評価してもらえない
頑張っている子ほど、評価してもらえずにモチベーションが低下する…。

②自分のよさに気付く機会を奪う
自分のよさは、自分には当たり前だから自分では気付けないもの…。そこは、周りと比較して「自分って周りよりもこれが得意なんだ!」と気付くものではないでしょうか。優劣を付けないことは、それに気付く機会をなくしていることにつながります。一方で、「運動では活躍できないけど、この分野ではがんばろう」という気持ちも生まれてきません…

③競争意識で高め合ったり、勝敗を受け入れたりする経験ができない

やっぱり評定は三段階、徒競走も順位をつけるべき!

私は、こう考えます。例えば、成績。二段階であっても、『できる』『がんばろう』というのを明確に示します。ということは、学習が苦手な子はその時点で、もう少し頑張らなくてはいけないラインにいることは明らかです。それならば、『大変よい』を用意してあげて、上位の子たちを引き上げるための評価をしてあげたらよいのではないでしょうか?

運動会でも、見ていれば順位は明らか。自分にも、周りにもわかります。順位をつけないからといって、苦手な子が救われるわけではありません。それなら、上位の子たちを引き上げるために競争意識をもたせてもよいのではないでしょうか?

苦手なものも、得意なものもあって人間!

社会では、お互いのよさを生かしながら、補い合ってやっていくのだから、自分の今の得意と苦手を受け入れることも大切なのではないかと思います。

そして、本当に優劣をつけないのならば、例えば運動会なら、運命走のような優劣関係ない種目を選択すべきだと思います。

皆さんはこの問題、どう思いますか?


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