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太陽は見えずとも

三連休初日、こだま号S Work Pシートに収まった。ATR機内持ち込み可能なサイズの荷物ならB席を潰したパーティション部分にすっぽり収まるので使い勝手がいい。長時間停車の静岡駅でいなり寿司を買って目指すは名古屋。

N700a系もあまり長くはない?

名古屋駅では髙島屋地下の赤福に向かいぜんざいを頂く、一昨年夏に伊勢神宮で赤福氷を食べて以来じゃあ冬の名物もいつかはと思っていた。食後は近鉄ホームに向かい、ここからは特急「ひのとり」で大阪に行くという次第。ひのとりなら昨年3月にも乗ったのだがプレミアムシートは運行開始直後の2020年3月に利用したきりだ、ということで実に4年ぶりの座席で大阪に向かう。しかも前回は混雑していて2人席しか取れなかったところを今回は初の1人席を取れて、これで一般席・プレミアムシート(1/2人席)を一通り乗れることに。といっても車内は満席ではないにしても大繁盛でとても車内など撮れるような余裕はない。

特急「ひのとり」

これだけのスター性を持つ新型特急となると趣味界でも注目を浴びるもので、この「ひのとり」こと近鉄80000系は登場翌年の2021年に鉄道友の会ブルーリボン賞の栄に浴している。

ブルーリボン賞のプレートも

この「ひのとり」で新幹線グランクラス並みの座席と並んで話題になったのは両先頭のプレミアム車両に用意されたカフェコーナーである。最近はコンビニを筆頭に豆を挽くタイプのコーヒーサービスが様々な箇所に設置されているが、このような都市間特急でサービスが用意されるのは嬉しいもの。批判があるとはいえワゴンによる車内販売サービスの持続がいよいよ難しくなったとされる昨今においてはより注目されてほしいもの。同じ近鉄の「しまかぜ」に代表される「プレミアム観光特急」とでも呼ばれるべき一群はそれぞれの会社のフラッグシップとしてリソースを潤沢に割り振られて供食設備が奢られるものも珍しくないが、ビジネス特急にもこのようなリフレッシュ設備のニーズは期待できるだろう。

カフェコーナー概観

ひのとりは所謂「甲特急」で名古屋から大阪難波までの途中停車駅は津、鶴橋、大阪上本町のみとなっている。特に津から鶴橋までは1時間以上途中駅をことごとく通過するので車内の人の出入りもなくゆったりとくつろぐことができるだろう。まあ鉄道趣味者なら伊勢中川のデルタ線や青山峠越え、大和八木の配線に名張、五位堂、高安の車両基地などそれどころじゃないかもしれないが…

例えばこんな風景

難波に着いたら足早に四つ橋線に乗り込んで終点の住之江公園でそのままニュートラムに乗り換え、終点近くのトレードセンター前で下車してアジア太平洋トレードセンターのビルをくぐり抜けると今夜の「ホテル」がすぐ目の前に現れた。

顔を合わせた二隻
奥側が本命

今夜お世話になるのはこの「さんふらわあ さつま」大阪から鹿児島県志布志を結ぶフェリーだ。17:55に大阪南港を出港(日曜日のみ17:00)して翌朝8:55に志布志に入港する。

今回の狙いはこのフェリーで志布志に向かい、そこから日南線に乗車することである。実は以前から日南線に乗る時にはこのルートで行こうと心に決めていたので、長距離フェリー初乗船がこの船になっていた可能性も十分あった。実際には先月の記事にあるように東京九州フェリーが初めてとなったわけだが…

第2ターミナルまではバス

さてこの志布志行きのターミナルだが、別府行きのターミナルとは離れた場所にある。ところが大阪南港は国際港湾で保安上の理由から立入禁止の場所が多く徒歩乗船者をあまり歩かせることが出来ない。そのためバスを使って乗客を案内するというわけ。その性格上短時間に頻繁にバスが出て出航直前になるとバスの運行が終わる、普通のバスの時刻表のように見えるがなかなかピーキーな「路線」だ。コンパクトなターミナルが志布志行きの乗客を迎える。

ターミナル入口

自動チェックイン機で乗船券などが正常に出てきたのに発券終了の処理がなされないというハプニングなどはあったものの手続き自体は順調に進みいよいよ乗船、用意された部屋は「スタンダードシングル」コンパクトながら必要なものが一通り揃った個室だ。

スタンダードシングルBの部屋

乗船し荷物を下ろして出港を見届けたら入浴しようと準備、そうなるとそれまでの時間で少し船内を見て回ってついでに売店で御船印を買いに行こうとまずは部屋の外に出る。フェリーさんふらわあ就航52周年記念の御船印もあるとのことで2枚購入と相成った。カップ麺は自動販売機にもあるけれど売店でも買い求めることができる。自動販売機は現金のみに対して売店ではクレジットカードも使えるのでキャッシュレス派なら早めに売店に行くのをおすすめしたい。まあ筆者はこの後の夕食バイキングで調子に乗って食べすぎて、夜食など思いもよらなかったが…

祝・就航52周年

一般に洋上のフェリーでは電波が通じないのが定番でデジタルデトックスと呼ばれたりもしているのだが、その情勢に風穴が空き始めている。この「さんふらわあ さつま」ではSpace X社によるStarlinkシステムにより船上Wi-Fiサービスが展開されていた(期間限定)。実際筆者もこれを使ってみたのだが、YouTubeなどは速度制限が入る可能性が高いとのことで利用を避けたもののネットラジオ聴取やSNS程度であれば概ねスムーズに使用することが出来た。

Starlink実証実験中

出港時間が迫ってきた、最上階のデッキから外を見てみよう。フェリーターミナルの回り含めてさすが国際港湾といった趣でずらりと並ぶISOコンテナを眺めることができる。奥に見えるのは少し先に出港して新門司港を目指す名門大洋フェリーのようだ。

フェリーきたきゅうしゅうⅡが新門司に向かう
ATCビルをデッキから

ターミナルの係員さんたちに見送られて出港、次に着岸するのは鹿児島県の志布志だ。寝て起きたらまるで違う場所、しかもその間陸地から離れるというのは船独特の体験である。かつての寝台特急「彗星」が大阪発都城行きと比較的近いルートだったが、これだと山陽本線をずっと走ってから九州に入り日豊本線をずっと南下する。これもこれで関西ブルトレに乗る機会のなかった筆者としてはやはり憧れるが、その間どこを走っているのは大体の見当がつく鉄道と電波も届かない洋上を往くフェリーでは別の体験というべきだろう。

エントランスの吹き抜け

入浴を済ませて湯上がりの中夕食ももう少し時間もあるしとAISアプリを見るとちょうど関空の沖付近を航行している、どんなものかとFlightrader24を見てみるとアジア路線のボーイング737やエアバスA320シリーズがひっきりなしに離着陸している。といってもこんな真っ暗な中では寒いし更に雨もぱらついていたしでそこまで長い時間見ている気にもなれなかったが…

りんくうゲートタワービル?

この「さんふらわあ さつま」では夕食、そして翌朝食とも定額のビュッフェスタイルとなっている。レパートリーもなかなか豊富でメニューには現地の食材を取り入れたものもあるので様々な嗜好に応えられるだろう。個人的には先月の東京九州フェリーでは惜しくも品切れだった黒瀬ぶりを楽しめたのが良かった…プロジェクションマッピングやバンドライブなどのエンターテイメントの余韻に浸っているともう22時頃、朝食が7~8時なので朝風呂に入ってから朝食とするには浴場がオープンすると同時に行かねばなるまい、そうなるともう寝る時間だ。

志布志港の看板

上記の流れを完全に出来て大満足で下船したものの、いやあなかなか慌ただしかった。なにしろ感覚が乗船翌日のほぼまる1日を船内で過ごす東京九州フェリーの感覚をそのまま持ち込んでいたようでその感覚だと少し慌ただしいように思える。といっても交通機関としてはこの時間は実に魅力的だ。下船から約30分後の油津行きに乗るので少し駆け足の志布志となったが駅付近の鉄道公園の展示車両を見て楽しむ程度の余裕はあった。

屋根がかけられたキハ52
志布志駅舎

日南線はD&S列車「海幸山幸」が運行されているのだがこの志布志までは走ってこない。また今でこそ日南線の終着駅となっているが、元々は鹿屋を経由して国分まで走った大隅線と西都城に向かう志布志線も乗り入れていた拠点駅だったが分割民営化の直前にどちらも消えてしまった。
ここからはJR九州のローカル線ですっかり見慣れたキハ40の単行で日南線の途中にある油津駅を目指す。末端付近ともなると揺れもなかなかのもので車両の中央部でもぴょんぴょんと揺れるのも九州のローカル線を感じる。発車してしばらくすると先程まで乗っていた船が見えてきて餞別のよう。

200m近い大きさのさんふらわあ さつま

油津駅で今度は南宮崎行きに乗り換える、そっくりのキハ47だが今度は2両編成だ。宮崎近郊の需要もあって単行では捌けない程度になるのだろう。そしてそれは宮崎市内に近づいてくると現実の光景になり合点がいった。

並ぶ普通列車

三連休中日の列車では乗客が賑わっている。日南線で1駅だけ乗ったことがある田吉駅付近では見慣れた黄緑の尾翼や鶴丸をまとったエンブラエル、Flightrader24によるとこれから大阪に旅立つらしい。そんな飛行機を見ていると終点の南宮崎はもうすぐだ。6分乗り換えで特急きりしま号乗車。

きりしま車内

さて少し困ったことになった、というのも列車に乗った志布志駅は無人駅なので整理券を取って乗っている。その直後にワンマン列車にも関わらず運賃収受対応の車掌さんが来たので経路を申告したのだが複雑な経路なのでこの後に支払ってほしいと言われてしまった(普通は宮崎駅くらいまでなのだろう)。ところがこの特急はワンマン運転、まあ特急だし特急券を確認する人くらい乗務しているだろうと高をくくっていたのだがどうやらそういう人はおらず本当に運転士しか乗務していないようだ…運賃と特急料金どこで払えばいいのだろう、これは。

列車は鹿児島に

結局下車した隼人駅で窓口が空いていたので経路を申告し、正しい運賃と料金を支払うことが出来た。とはいえ停車駅ごとにきっぷを正しく買うことを求めているにも関わらずそれをする機会を得られない可能性があるというのはどうなのかというのは考えさせられた。といっても要員不足は伝統的な方法で解決する時代ではもはやあるまい、筆者としてはJR四国の「スマえき」に範を取ったスマートフォンによる発券システムなどの整備が必要ではないかと考えるがいかがだろうか(トンネルなどでの検札に手こずりそうだが…)。

キハ40

ここからは肥薩線で吉松駅に向かう、肥薩線は2019年に完乗していたのでこの区間は2回目ということになるが今度は吉松から吉都線を目指す。当時あまり乗り慣れていなかったコイルばね台車のキハ40の揺れは相変わらずといったところ。時刻表から人吉方面が消えて少し寂しくなった吉松駅は広々とした構内に往時の賑わいを思わせる。

吉松駅
国鉄時代以来の(?)駅舎

ここからは吉都線、この列車が終点の都城駅に着くと宮崎県内の鉄道完乗が達成される。ガラガラだしどこでも良かったのだがここで選ぶは後ろ側の車両(途中でドアが開かないので人の出入りが少なく気楽)の車端部のボックスシート、いやあ揺れが凄まじかった。
都城に着くと駅から今日の宿になるアパホテルが見えてくるのだが、このアパホテルこそ47全都道府県宿泊達成の場になる。宮崎県を初めて訪れたのは2016年の夏に鉄道で、全都道府県訪問は2021年に長崎県で達成し、ついに2024年に全都道府県宿泊達成となる。千葉県から引っ越すこともおそらくないのでもうこれ以上「経県値」も伸びないだろう。しかしここまで来て思うのはまだまだ日本中を見たとはとても言えないということだ、まだ訪れたい場所はいくらでもある。

https://www.apahotel.com/hotel/kyushu-okinawa/miyazaki/miyazaki-miyakonojo-ekimae/

駅とホテル

時間はまだまだ早く、夕食はさてどれにしようと思案のしどころ。宮崎となるとやはりもも焼きになるだろうか、ということで少し歩き回って駅前の居酒屋に入る。一旦一揃いで注文したのだが全都道府県宿泊の祝い膳になるためか、純粋にその味の良さ故か思わずもも焼きの2皿目を注文していた。

もも焼きは骨付きと切り落としたもののチョイスで

この直前まで明日は指宿枕崎線に乗ろうかと考えていたのだが、天気がそこまで宜しくないらしい。開聞岳が眼前に広がる景色を見たいというのもあり、また直前までどちらにしようか迷っていたようなところでもありという路線を乗ろうとすると早朝発になってしまうようだ。早く寝るか…

始発のきりしま号

雨の中駅に着き、そして昨日ぶりの特急きりしま号に乗り込む。今度は必要な乗車券類は全てネット予約をして発券を済ませている。これなら安心なのだが、しかし今回も検札は全く来なかった。天気が悪くしかも暗いので車窓にもまず期待できず本を読むか寝ているかというマイペースな過ごし方で気が付いたら終点の鹿児島中央駅。

ガラガラの787系

ちなみにこの時乗車した787系にはコンセントが設置されていた。窓際のみとはいえあるとやはり安心感を覚えるものだ…こんな早朝では使うほどではなかったけれど。

足元のコンセント

ここからは川内まで普通列車に乗って、そこから新幹線で熊本に行く。鹿児島本線の鹿児島口では川内から木場茶屋の2駅のみが未乗となっていたのでその回収が狙いだ。実はこの区間、以前に乗ろうとしたのだが817系に乗っていた際に交換で415系鋼製車が来たのでそれに飛び乗った結果残っていたという経緯がある。

さくら号

熊本までは30分ばかりの新幹線で移動、車内はだいぶ賑わっており網棚も大盛況。熊本駅での乗り降りが意外と少ないなと思ったほどだった。ここからは三角線に向かう。

A列車で行こう

ジャズの調べに誘われてやってきたのは「A列車で行こう」のホーム、ここから往復でこのシックなデザインの列車に乗る。あまり観光列車というものに縁がなく今回もたまたま時間が合ったので乗ったというのが大きかったのだがこれが大満足だった。この「A列車で行こう」は熊本から宇土まで鹿児島本線を走り、そこから三角線を走破する。その所要時間は1時間に満たない程度で、目玉のバーカウンターで注文して飲食を楽しんで一休みしているとたちまち着いてしまうような距離感だ。

バーカウンター付近

地元の名産品を使った商品を購入し、指定された席もあるが気分を少し変えてフリースペースで頂く。こういった通常の座席と異なる場所で喫食できるのもいい気分転換になる…自席が単なる荷物置き場になってしまうかもしれないが。

ドリンクとアイスで一休み

この三角線のハイライトは有明海の眺めだろうか、下り列車基準で進行方向右側に座るとその見事な景色を満喫することができる。網田駅で10分ほど停車し、記念撮影をする人も多い。熊本駅ではなかなか撮れなかった列車の外観もここならゆっくり撮れる。

列車の外観

海岸をしばらく眺めて走ると内陸に入り、そしてそのまま終点の三角駅に。ここからは天草行きのフェリーに乗り継ぐのがおすすめとされているが今回はそのままとんぼ返りになる。帰りは宇土のみ停車で足早に熊本に向かい、ジャズのBGMを聴きながらさっき来た道を戻っていく。

有明海と向こうの山

昼の熊本から今度は豊肥本線を東に向かう。豊肥本線の普通列車は肥後大津を境に雰囲気が大きく変わり、シリコンアイランド九州の復活の狼煙上がるTSMCが位置する熊本から肥後大津は電車が頻繁に走るし、その電車たちはこれから熊本空港に向かうことになるだろう。そこからはディーゼルカーが阿蘇カルデラを走りそこから大分に向かう。

817系電車

肥後大津行きの普通電車は昼間でも賑わっており、座席がほぼ埋まったまま終点まで走った。「空港ライナー」と呼ばれる無料タクシーが空港まで案内してくれる肥後大津駅はこの付近の交通の要衝で、阿蘇カルデラの端に位置する宮地行きのディーゼルカーも既に向かい側に待機していた。キハ200形気動車、JR九州が初期に送り出した普通列車用気動車の傑作だ。

「赤い快速」は地域を支える

ここで熊本駅で仕入れた昼食を開けることとした、「鮎屋三代」の塩焼き弁当だ。主役の鮎がこれでもかと存在感を発揮しており、しかも骨ごと食べることもできる。ご飯も鮎出汁の炊き込みご飯とのこと。

塩焼きの弁当

この列車に乗るのは2駅ばかし、10分そこそこ。スイッチバックで有名な立野駅から今度は南阿蘇鉄道に乗車する。度肝を抜かれるようなデザインは復興支援とのことで生まれたワンピースラッピングだそうな。

ラッピングされたMT-3010

車窓のハイライトは阿蘇山だろうけれど、始発駅を出た直後からインパクトのある景色が広がる。第一白川橋梁の目も眩むような高さは初めての路線はどんなものかと乗ったばかりの頭に強烈な印象を刻みつけてくれた。

第一白川橋梁
車窓に広がる阿蘇

終点の高森駅は観光の拠点としても重要な位置を占める。高千穂方面に向かうバスなども出ており、南阿蘇鉄道は以前からトロッコ列車も走っている観光路線だったが昨年の全線再開以来肥後大津までの直通運転も始まって改めて重要な存在として機能している。

始発駅は高森

立野駅に戻ってきて次の列車まではしばらく時間がある。近くのダム展望台で折返しの列車を撮影し、沿線を歩いてからホームに向かう。

高森駅に向かう気動車

スイッチバック構造の駅だが交換の時には両列車ともホームに入ってくる。宮地からの普通列車が先に入ってきて、それからお目当ての大分行き九州横断特急が滑り込んできた。乗車すると今来た方向に動き出すが一気に坂を登ってしばらくすると停車、運転士が歩いてくると反対方向に動き出し改めて大分に向けて走り出す…というわけだ。

特急と普通の並び
九州横断特急

豊肥本線は熊本から空港最寄りの肥後大津、阿蘇カルデラと走り「荒城の月」で知られる豊後竹田を通って大分まで走る。文字通り九州を横断する特急だが、この車両実は四国に本来投入された車両だったのがJR九州に譲渡されたという異例の経歴を持つ。といっても九州に来てからのほうがずっと長くなっており最早四国を走った歴史はトリビアともなってしまうだろう。

列車車内

大分では軽く夕食を仕入れてソニックで博多に向かう。ほぼ満席のソニックは大盛況だが流石に三連休最終日の上りとなると皆疲れ切っているのか車内はだいぶ静かだ。筆者の隣席の青年も眠りこけており小倉での座席転換もやらずに済むならそれでもいいかと思っていたが、ここは流石に皆転換するようだ。
最後の夜はアパホテル博多駅筑紫口、別棟の大浴場に行くのも億劫となり結局シャワーを浴びて早々に寝てしまった。

https://www.apahotel.com/hotel/kyushu-okinawa/fukuoka/hakataeki-chikushiguchi/

最終日、行程としては福岡空港に行き成田空港行きのジェットスターで帰るだけなのだがこれがまた忙しい。目が覚めた時間にまずFlightrader24を見てみるとちょうどJALのボーイング777-300ERが折り返し準備をしているようではないか。これは急がねばと足早にチェックアウトして満員の地下鉄で空港に向かう、東比恵駅で多くの下車があるのは朝ラッシュならではか。

水鏡に映る777
前から眺める
タキシング開始

この日居たのはボーイング777-300ER JA741Jだった。JALでは現在長距離国際線向けにも最新のエアバスA350の投入を進めており元々そういった路線に使われていたボーイング777はいよいよ引退の時が近づいている。引退までの間一定機数が羽田発着の福岡や千歳などの幹線に投入され、航空ファンの注目を浴びているのである。フルフラットのビジネスクラスやファーストクラスまでも座ることができるとのことでそのためだけに飛行機に乗るような人もかなり多い。

スカイマーク ボーイング737-8FZ JA737Y
J-AIR エンブラエルE170STD JA226J
JAL エアバスA350-941 JA14XJ

この日は弱い雨が降ったり止んだりだったのだが、そこでA350の出発にタイミングが合ってうっすらとだが虹が出てきたではないか。思わず興奮しシャッターをどんどん押してしまう。地上に機影が反射して空には虹が掛かる、なんとも幻想的な光景となった。

JTA ボーイング737-8Q3 JA06RK "さくらジンベエ"
JAL エアバスA350-941 JA11XJ
JAL ボーイング787-8 JA848J
スターフライヤー エアバスA320-214 JA21MC

ラーメンを食べてスポッティングをしているとそろそろ搭乗時間が迫ってきた。これから乗る機体もちょうど撮影できたし、保安検査場に向かうとしよう。

DEP:FUK/RJFF
RWY34
ARR:NRT/RJAA
RWY34R
JJP GK504(JL6046,QF5974,AA9054)
Planned:1130-1315
Actual:1133-1305
Jetstar Japan
Airbus A321-251NX A21N
JA26LR 10067

ジェットスター・ジャパン エアバスA321-251NX JA26LR

成田空港に着いたら後は帰るだけと思いきや…いやちょっと待って、この時間だと大韓航空は何を飛ばしてたっけ?エアバスA330とかならそこまでは…

大韓航空 ボーイング747-8B5 HL7644

思わぬ機材に大興奮し、慌てて第1ターミナルに移動して撮影することに相成った。とはいえ成田空港駅からアクセス特急で座れたし、ボーイング747-8はかっこいいから撮りたくなるのも仕方がないだろう。

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