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春なのに

今年の四月は、全くやる気が出ない。

学生の頃は、四月から強制的に新学年になるので、その都度、気持ちも新たになった。
社会人になってからは、新年度に切り替える仕事が入ったり、新入社員が入ってきたりすることで、スタート感を感じることが出来た。
子どもが生まれてからは、幼稚園に通い出すまでは季節を感じる余裕もなかったけれど、幼稚園に通い出すと、一緒に通園することで、子どもの進級の度に気持ちが新たになった。

けれど、今年は気持ちを切り替えるイベントがない。
週2のパートの仕事はほぼ毎月同じサイクルだし、昨年、下の子が小学校に入学したのを最後に、子どもと一緒に通園することがなくなったからだ。
幼稚園に連れて行っていただけだと思っていたけれど、私も一緒に進級していたんだなぁと気付かされた。
昨年は入学式があったので、新年度が始まった感はあったが、それ以降の子ども達の進級だけでは、新年度の実感は湧かないことにようやく気付いた。
一緒に参加することがポイントだったのだ。
とすると、次の新年度実感イベントは、子どもの中学校の入学式までないだろう。

四月から何かを始める人ってきっと多いだろうなぁと勝手に思ってしまい、全くやる気が出ない状態の私は既に出遅れているように思えて、これまた勝手に焦ってしまう。
そもそも始めたいと思うこともない。
こんな生きているだけの人間が生きていていいのか…思考はどんどん悪循環になる。
桜は満開を過ぎ、どんどん散っていく。
あっという間に五月になるだろう。
日々の生活をこなすだけで終わる私。
あぁ、成長するにはどうすればいいのか。
キラキラした人達は「人間、いつでも成長出来ます!今が一番若い!いつでもスタート出来ます!」と言うんだろうなと思いながら、動かない自分に腹が立つ。
四月って、色々なことを新しく始める言い訳がしやすい月なのに、うまく活用できないのが残念。


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