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誰かの明日を生きる理由になりたい

※少し暗い内容も含みます。

私の存在が、
私と関わる人にとって、知っている人にとって
明日を生きる理由になれたら

数か月前から、そう思うようになった。

私は、大学4年生(休学中)。
去年まで、人材系のスタートアップ企業で長期インターンをしていた。
毎日朝10時~夜22時までオフィスで働く日々。
とはいえ帰ってからも仕事の連絡は来るし、寝る時間以外はずっと仕事のことを考えていた。
それでも、給与は固定で片手で数えても余るくらい。
正直労働搾取だと思っていた。
それでも、自分が選んだ道。決めた期間だけは、やりきろうと誓った。

でも、そんな日々も3か月目にして限界が来てしまった。

ある日の早朝、胃痛で目が覚める。
トイレに行くも、吐き気がするわけではない。
どうにかなりそうなほどの痛みでもないが、人生で経験したことのない痛みであり、怖かった。
もう、休む口実が作れるのなら、いっそのこと大げさになってしまえ
と思った。

当時は兄と住んでいたので、朝5時、
1人で病院に行けそうもなかったので救急車を呼んでもらった。

慣れない土地で、知らない病院のお世話になる。
こんな経験は人生で最初で最後にしたい。。

病院に到着し、先生に診てもらったが特に異常なし。
病院にいる理由がないため、帰ることとなり、
受付を済ませタクシーを待つ。
しかし、立地的にも、手配が簡単に済むところではない。
待ってしばらくしているうちに、急に気分が悪くなりトイレへ駆け込む。
私は嘔吐恐怖症なこともあって、吐くことは勘弁だと思っていた。
でもそれ以上に身体がしんどく、どうでもよかった。
その時は吐き気だけで済んだが、震えがきて歩けなかったため
個室トイレにあったナースコールを押して看護師さんを呼ぶ。

顔が真っ青だったらしい。
一時的に、別室で休ませてもらうことにした。
熱と、脈を図り、薬も飲んだ。

1時間くらい休ませてもらって、身体も少し軽くなった気がしたので、
帰ることにした。
しかし、数歩歩いているうちに気分が悪くなってしまい、
とうとう嘔吐してしまった。
10年ぶりに吐いたな、とか
気持ち悪い感覚ってこんなだったっけな、とか
8時間以上たっても消化されないんだ、とか
そんなどうでもいいことを思った。

すぐさまトイレに駆け込み、冷や汗が止まらず動けなかったので、
再びナースコールをする。
「あめさん、もう呼ぶのはこれで2回目ですから、一度検査しましょうね。」
そういわれ、診察台に運ばれた。

何でこうなったんだろうなあ、
休めてよかったなあ、
私が救急車で運ばれたこと、兄はどこまで伝えてくれたかなあ、
とか思ったっけ。

そこでは、私が嫌いな血液検査をされた。
他にも、いろんな先生が
「~~を担当します○○と申します」と3人くらい現れたけど、誰が何を担当して何してもらったかはもう忘れちゃった。

血液検査の結果、特に病原菌もおらず、コロナにもかかっておらず、妊娠もしておらず、異常なし。
ただ、何かの数値が高く、膵炎の可能性があるそうなのでCTとやらをとった。
何も病気していませんように、と思いつつも
休めるんだったら、もういっそのこと何かの病気にかかっていたいな、
とか不謹慎なことも思った。

でも結果、幸いなことに異常はなし。
「急性胃腸炎」として診断結果は下されたけど、
血液検査からウイルスも見つからなかったんだから、ストレスだったと思う。

その日は歩いて帰れそうになかったから、入院した。
夜、なぜか高熱が出た。でも、看護師さんも「やっぱりね」という感じで
特に何も判断されなかった。

その日は、とにかくずっと寝ていた。
薬の作用とかあったのかな。不思議なくらい、無限に寝ていられた。
もうこのまま、入院し続けて休みたいと思った。
とにかく、休みたいと思った。
そして、もうこの会社のインターンは辞めよう。
そう決心した。

自分が憧れていた、バリキャリウーマンは、
目指したいものではなかった。
ただの憧れに過ぎなかった。
私がやってきたことは、社会でかすりもしない
ほんの微力なことだったのかも、
朝目覚めた時、そんなことを思った。

それから、実家に戻り、休養期間にあてることにした。
しかし、1か月弱休んでも、まだ休みたい。もう少し自分の時間を過ごしたい。と思った。
なぜなら、次に待っているのは、就職活動。
去年ストレスで過食症になるくらい、将来のことを考えるだけで涙が止まらなくなるくらいうまくいかなかった、就職活動。

せっかく辛かったことから解放されたのに、次に待っているのも辛いこと。
そう思ったとき、しんどくなって、朝起きられなくなった。
一日起きられない日もあった。
人間らしい生活ができなくなっていった。
そんな自分に涙が止まらなくなった。

目が覚めても、
今日何を理由に、何のために起きようかな
と思うことが増えた。
それくらいなら、寝て時間が経つのを待つ方がいいと思ったから、
ずっと寝ていたこともあった。

だけど、お金と時間ばかり使い、何も貢献していない自分が情けなく感じる。
22歳にもなっているのに働かず、
こんなにも家族に世話をかけてしまっていることが申し訳なくなり
そんな自分にもまた涙が止まらなくなった。

親はなにも思っていなかったと思うけど、
でも、ずっと、迷惑かけてごめんなさい、と思った。
自分の存在なんて、迷惑なだけだ、
早く少しでもいいから稼いだり、
社会の役に立つ人間になりたいと思った。

だけど、社会の役に立つ、なんて捉え方次第。
私が今できることなんてほんっっっっっの少ししかない。
だったら、今、世に大きく貢献している人の
1秒でも幸せな時間や、今日を生きる理由を
与えたいと思った。

今やっているアルバイトも、正直お金を稼ぐことは2の次で、
関わるお客さんの幸せな時間を届けることができたら、と思っている。

その頃から、自分ばかりが活躍することを一番の目標に置くのではなく、
何年後、何十年後、何百年後、
どこかで社会を、日本を、世界を変えるかもしれないあなたが
明日生きる意味を見つけられないと思わなくていいような今を
与えられる存在になりたいと思った。

自分がこの世の中を変えたいとは今は思わない。
でも、今を生きているあなたが、私のように
今日何のために生きようかなって
生きる意味を失わないように
私が生きる意味を与えたい。

ちなみに今は、完治とまではいかないけれど
楽しく幸せに過ごしています。
就職活動も、少しずつ進めることができています。

誰の人生でもない、自分の人生、
それぞれにペースがあって、転機がある。

その人生の一部分でもいいから、
私が、あなたの
今日を、明日を、生きる理由になれますように



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