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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep56〜

第七章 エジプト編
三十路センチメンタルジャーニー
ep56 天使たちとのお別れとエジプト上陸

 引き続きフェリーから。遂に動き出した!!午前2時30分。しばらく動き出した事の余韻に浸っていたが、その後フランス姉妹とこれからの行動の打ち合わせをした。もちろんほとんどがボディランゲージだったので正直大まかにということなのだが。その後ローカルの人たちにイスラーム式の挨拶の意味なんかを教えてもらったりしながら過ごしたが、少しでも寝ておこうと思い仮眠を取った。そして朝5時過ぎエジプトのヌエバ港に到着。

 やっとこだと思いきや、パスポートチェックやら何やらで1時間半下船できず。もはやため息も出ない。そして下船後イミグレーションオフィスに向かいアライバルビザの申請をしようとするが、そもそも事務所に人がいない。あーなんかこの感じ懐かしいと思いながらも、昨晩からにフェリーの流れで疲れ果てていた僕は、このようなバックパッカーあるあるを楽しむ余裕がなくなっていた。

 あちこち人に聞いて周り、やっとこイミグレーションオフィスの人間を発見し、いざビザの発行するも、振り込みの銀行が開いてないためさらに1時間待たされることに。そうまさしくスローボートとスピードボートの15ドルの違いを見せ付けられたのであった・・・

 昨日のフェリーに戯れたローカルの人たちからの情報によると、ここから目指す町であるダハブまではバスで11エジプシャンパウンド(約200円)ということで、さすがエジプト物価。安い。そんでラッキーなんてことを考えていたのだが・・・

 その後、僕たちはしつこいタクシーの運ちゃん達を蹴散らしながらバス停まで向かう。時刻は現在8時でバスは10時出発。三人とも疲労困憊の中で再び相談が始まる。結果は、一人なら待ってしまうのだが3人ということでタクシーをシェアすることになった。ぶっちゃけタクシーの相場は全くわからなかったが、三人でのミーティングの結果導き出されたものは、バス3人分×2ぐらいじゃないかということになりタクシードライバー達と交渉を開始した。しかしどんだけ頑張っても120までしか下がらない。さらに粘る・・・90になった。正直まだ高いなと思いつつも三人とも疲れ切っていた。よって天使シスターズと話し合いの末にタクシーに乗り込むことに。なんせ情報がない、とにかく値段がわからないが...それは知らぬが仏でもあった。

 みんな勝手に目的地までは10キロぐらいだと思っていたが、実際には街まで約70キロあったようだ。何で距離がわかったのかは、タクシーに乗り、走り始めて15分ぐらいしてから60キロの看板が見えたからだ。これには3人で顔を見合わせて苦笑するしかなかった。そりゃいくら何でも120はするわと思いつつタクシーは砂漠をぶっ飛ばしていた。

 僕の目的であったダハブの町の入り口に着き、ここで天使の彼女たちとお別れすることになった。ありがとう天使たち。君たちの微笑みだけで荒んだアラウンド三十路の心がどんなに洗われたことか。天使たちはこの後、モーゼの十戒の地であるシナイ山まで一気に下るのだという。

 お別れの熱い抱擁なんてものは期待していなかったが、本当に何もなかった・・・。僕は天使達の笑顔を糧に重いバックパックを背負いながらテクテクと再び一人で歩き出した。

 しばらく歩くとダハブの中心まできた。そして、僕の予想とは大きく違った町の光景に色んな意味でびっくりした。そこにはナイトクラブ、プールバー、レストラン、カフェ、ダイブショップにサーフショップ、エトセトラ。嗚呼、まあ何ともヤングでナウな白人の溜まり場がそこにはあった。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)



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