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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 83〜

第九章 再びアレッポ編 
三十路センチメンタルジャーニー
ep83 ハンマーム攻防戦

 ハンマーム行く。アレッポのオールドタウンにあるハンマームは、おっきく綺麗で有名らしいということで突撃。ところでハンマームとは何かというと、いわゆるアラブ式スーパー銭湯のことで。日本のように入浴用のお風呂があるわけではなく、基本サウナ式でもちろん風呂上がりのフルーツ牛乳は存在しない。

 以前モロッコのハンマームに行ったが行ったところが悪かったのか、すっごく狭くて暗い、何よりそっち系の人に目をつけられ、お尻を隠しながら逃げてきた覚えがあり、若干のトラウマとなっている。それ以来ハンマームにはトライしていなかったが、ここは映画に出てくるような素晴らしいハンマームだと聞き、値段もアカスリやマッサージ、ドリンク、石鹸、タオルつきで9ドル(張り紙で1週間前まで6ドルくらいだったが値上がりと書いてあった)といことで地元の人も通ってくる。

 まず入り口から細い廊下を抜ける。そこはイスラーム建築様式の中庭になっていて装飾が素晴らしい。また、大きなドーム状の天井の下にシャンデリア、そして噴水という見事な内装となっていた。さらにそれらを囲むように廊下が一段高くなっていて、そこにはソファーが置いてある。そのソファーの後ろにカーテンで仕切られたお着替えスペースがあり、そこでまずは脱衣するが、ここで気を付けて欲しいのは、日本と違い全裸ではないということ。基本的にスカートのような生地を腰に巻いている。

 そしてその中庭からまた別の細い廊下を抜けるとマッサージ、アカスリスペース、さらに奥に進むとサウナスペースになっている。まずはサウナにどっぷりつかり、そのあと超巨大な全身毛むくじゃらの三助さんに手招きされる。そして始まるアカスリ。

 痛い・・・

 強烈に痛い・・・

日本のお風呂で使うアカスリのとは大違いで、それはまるで紙やすりのように痛い・・・

 そして顔まで・・・

 僕:悲鳴を我慢できず大声で叫ぶ・・・

 アカスリ親父:喜ぶ・・・

 アカスリ親父:さらに力が入る・・・

 僕:叫ぶ・・・

もうすでに我慢の限界を超えていたところでやっとのことでアカスリから開放され、今度はいよいよ安らぎのマッサージ開始・・・

 僕:痛い・・・強烈に痛い・・・

タイの古式マッサージとは違い、あちらも痛い時はあるのだが、それは一瞬んだったり、全体の一部でしか過ぎないのだが、これは違う。全部痛い。筋肉の筋の間に丸太のような腕をした親父の親指がえぐる。

 僕:耐え難い痛みに叫ぶ・・・

 マッサージ親父:喜ぶ・・・

 マッサージ親父:さらに力が入る・・・

 僕:叫び逃げる・・・

 僕:引き戻される・・・

 僕:言葉を失いながらも親父の丸太のような腕をタップする・・・

 マッサージ親父:喜ぶ・・・

全身毛むくじゃらのマッサージ親父に約20分蹂躙されてようやく開放された。疲れをとりに行ったはずがなぜか疲れた。そのあと先ほどの中庭に戻り、ソファーでタオルのままチャイを飲みくつろぐ。見渡すと中にはシーシャをまったりと楽しむ人も居る。たっぷり2時間かけたハマム攻防戦はこうして終わった。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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