友達のZ

大学時代の話である。
友人が、親戚から車をもらった。中古の車である。
その車がフェアレディZで、色が紫だったw
モロ族車仕様だったのである。
譲ってくれた人が族だったかは、俺は知らない。
だが、車はモロ族車だった。

友人は何もかんがえず、その車を乗っていた。大学に通学にも使っていた。
だが、周りは乗ってるのがただの普通人だとは考えなかった。
車を走らせていると、族から絡まれた。幅寄せされたり、煽られていた。
昭和だから、煽り運転とか問題になってなかったし、まだ普通に暴走族が週末には闊歩している時代だった。
そんな中、族車で公道を走らせているのだ。
彼は絡まれて、車を停車させられた事も何回もあった。相手が降りて来て、窓ガラスを叩かれた事も。
彼は窓を開けて、すいません、親戚からもらった車なんですよ。とシャバ増の友人は、頭を下げるのだった。
粋がらんで、隅っこ走っとけや!と怒鳴られて、解放してもらえる、こんな事が数度あったそうだw
それでも彼は紫のZに乗っていた。
俺も乗せてもらったことが数回あったが、幸いな事に一緒の時は族に絡まれることは無かったなぁ。

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