いつものお客さんいらっしゃい

これは、中3の同級生の青い稲妻君が、地元の有名ラーメン店で、店員さんからいつも行くと言われると豪語していた台詞である。
つまり、彼は毎日のように行く超常連なので、彼が店に行くと店員さんは、「いつものお客さん、いらっしゃい」と声をかけてくる、こう言っていた。

俺たちはその店にたまに行っていたが、そんな挨拶する訳ないよな?と話して、疑わしく思っていた。
そして、青い稲妻の事を、いつものお客さんいらっしゃい君とも呼んでいた。
勿論、本人のいないところでw

ある日、俺と青い稲妻含めて、5人でその有名ラーメン店に行く事になった。
そして、その有名店の本店に向かった。
青い稲妻の行ってる店も勿論本店である。
俺たちは、店内に入り、カウンターに座った。
この店には、どんな混んでいても、何人の客から、どんな注文受けても、それを記憶して厨房で作る特技を持ってる店員さんがいたのだ。その人は地元の新聞でも紹介されていた。

俺たちはカウンターに座り、注文する。
だが、青い稲妻に「いつものお客さんいらっしゃい」とは、誰1人言わないw
ま、わかりきった話だったけど、青い稲妻は俺たち込みでいらっしゃいませ、と言われただけだった。店員の誰1人、超常連でほとんど毎日来てる彼になんの挨拶もなかった。
ま、予想していたけどね。
それから、青い稲妻は、いつものお客さんいらっしゃいの話は、しなくなった。

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