クイーン

女子寮の女の子に彼女はいた。
ひとつ下の学年で、男子寮のバリーと付き合っていた。
俺たちは、彼女にパンクとあだ名付けていた。そんな髪型だったから。

ある時、俺の部屋でうちのグループの1年生2人と3年生1人と飲んでいた。俺が4年生の春の事。
バリーは同期の4年生で、パンクは3年生。

なんかの会話で、パンクは女王様みたいだな、と話していた。
バリーはギターやってて、寮内のギターやベースやってる後輩がバリーのところに集まっていて、その中でパンクは女王様だったのだ。

俺たちは酔ってたのもあって、俺がパンクを女王様として崇めようと話すと、みんなノって来たw
バリーの部屋に多分いるだろうからと、4人でバリーの部屋を訪問した。
後輩の1人はベースやってたし、1人はギター始めたところで、バリーとも親しくしていたから、最悪揉めてもなんとかなると俺は判断w
バリー同期だし、ま、喧嘩になっても普段の付き合い無いからマイナスないし。喧嘩なっても負けないだろうからw

俺たちが急に訪れたので、バリーは「どうした?」と驚いていた。
「パンクに話があるんだ」と言うと、前にパンクが出て来た。
俺たちはその前に跪き、「クイーンに忠誠を捧げます」と言って、順番に手の甲にキスした。
呆気に取られていたバリーとパンクであったが、状況を理解して笑い出した。
最初、俺が何か文句付けに来たと身構えて居たらしいが、酔っての遊びと分かり笑った訳である。
その前の新歓コンパで酔って後輩たちにペットボトルで頭殴らせて喜んでた俺を見て、面白いやつだと思っていたらしく、それからバリーと飲むようになり、仲良くなった。4年間同じ学部で講義もいくつも同じだったが、俺はバリーをキザな奴だと忌避していたし、バリーも俺を生意気だと思ってたそうで、4年目で急に友達になったのだった。
そして、パンクはその日から俺たちにはクイーンと呼ばれて、たまに俺の部屋にも遊びに来るようになった。バリーと一緒にだけど。

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