フランくんは、大学4年生の時の1年生で、プロレスサークルの後輩だった。
苗字はT谷。下の名前は覚えていない。
なぜなら、いつも彼の事は、フランくんと呼んでいたからである。
勿論本人にはT谷と呼びかけていたけどね。

何故フランくんか？
お分かりだろうが、フランケンシュタインに顔が似ていたからであるw
入会して来た日から、俺たちはフランくんと名付けていたのである。

俺のフランくんとの1番の思い出は、UWFの旗揚げシリーズの事である。
新間が私はプロレス界にパン利用の頂上を築く、と言って旗揚げした第一次UWFである。
日本人はラッシャー木村、剛竜馬、マッハ隼人、グラン浜田前田日明と言う顔ぶれだった。
外人はアンドレやホーガンを思わせる影絵。その誰も来なかったが。
来日したエース外人はダッチ・マンテルで、ペーロ・アグアイヨも来てたなぁ。
マンテルは試合前に鞭を振るところだけは、カッコよかった。

まだ佐山タイガーや山崎は合流する前だった筈。
その旗揚げシリーズ最終戦、蔵前国技館大会。
メインは前田日明対藤原喜明だった。
俺はサークルの集まりの時に一緒に行く人を募った。そしたらフランくんだけが手を挙げた。
だから俺はフランくんとの分のリングサイドのチケットを買ったのだった。

試合開始時間になっても、まだ半分も席は埋まっていなかったらかな？
30分以上試合開始は遅れた。1時間くらいかもしれない。
理由は明らかだった。
客席が埋まらないからである。
それ以外は考えられなかったから。

この旗揚げシリーズの旗揚げ戦のVHSを買ったなぁ。
同期のT内が卒業見込み出るかを賭けようと言い出したので、1口1000円で俺は17口賭けて勝ったwその金で買ったのだ。あ、昭和の話だから。

第一次UWFは、その後格闘技路線になる時の後楽園ホールでの無限大記念日の試合もリングサイドで見ていたよ。

ま、フランくんとはこれを一緒に見に行ったのが、1番の思い出だった。
俺は4年生で、サークル活動にはあまり参加出来なかったから。就活もあったし、後輩の女の子に熱を上げてて、そっちが最優先だったからw

勿論フランくんとは卒業後は会っていないから、今何してるかも生きているかも分からない。