寺の墓場は遊び場だった

俺の実家から、徒歩2分の距離と3分の距離にお寺が2軒あった。
近い方の寺は、寺の本堂の建物に行く手前の部分と寺の横に墓場があった。
3分の寺には墓場は遠くにあったので、滅多に行かなかった。遊ぶ場所が無かったから。
だから近い方の寺の墓場は、俺たち子供のかっこうの遊び場だった。
俺は小学校低学年までは、そこで遊んでいた。近場だか歩いて行けて、道も危なく無いし。
中学年の時も秋には蜻蛉、夏には蝉を取りに墓場に行っていた。
低学年の時は、主にかくれんぼや銀玉鉄砲での撃ち合いに使っていた。
当然墓石を飛び回っていた。ただ、子供心に墓石に上がる前にお邪魔します、とか遊ばせてください、と手を合わせていた。
当然お詣りの肉親が来てる時やたまに住職が出てきた時とかは、遊ばなかった。住職に見つかったら、怒られたからwお詣りの人には、それは気遣いだよね。

銀玉鉄砲の撃ち合いでは、墓石に隠れると弾を避けられるから重宝したよ。
墓場には赤蜻蛉とかたくさんいたし、木があるから蝉も多かった。
木にはカブトムシやクワガタも探しに行ったが、ほとんどいなかった。カミキリムシやカマキリ、バッタも捕まえてたなぁ。
虫取りは墓石に上がるわけでは無かったから、住職に会っても挨拶すれば、叱られはしなかった。多分嫌がってはいただろうけどね。

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