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日本酒ってこんなに面白い!日本酒の起源と夏にオススメのお酒

ここ数年、20代の若年層を中心に、清酒離れが叫ばれています。
ところが、2023年の日本酒造組合中央会の「日本酒需要動向調査」によると、z世代で日本酒の飲酒量を「とても増やしたい」「やや増やしたい」と考えている割合が約55%を占めています。

「とはいえ、日本酒ってアルコール度数が強くて…」
「お酌が面倒」

など、日本酒に対してマイナスイメージをお持ちの方もいることでしょう。

若者世代が日本酒に注目している今、日本酒の魅力や、夏にオススメの日本酒を、日本酒大好きな私が語ります。

あなた好みの日本酒が見つかるヒントがきっとあるはず!

まずは筆者の自己紹介~筆者がいかにして日本酒を愛しているか~

新潟県に生まれ。

新潟県といえば、日本酒の生産量全国3位(2020年)、日本一の酒蔵数(89蔵)を誇る、酒どころ。

水とお米がおいしいので、日本酒は全ておいしいのです。
おつまみも豊富。栃尾のあぶらげに、新鮮なお刺身、甘くて美味しい枝豆…。
書いているだけでお腹が空いてきます。

そんな私ですが、20代前半のころは下戸でした。
友人に「日本酒が飲めないなんて、もったいない!」といわれたほど。

ところが、大学3年生のころにアルバイトをしていた居酒屋で転機が…!!
キッチンで簡単な盛り付けをしたり、日本酒の紹介をするPOPを書くお手伝いをする中で、徐々にお酒に興味を持つようになったのです!

今では旅行や出張先では必ずその土地の地酒を飲んでいますが、日本酒を購入する際は可能な限り酒蔵に行き、蔵元さんなどにお話を聞きながら購入しています。

居酒屋へお邪魔する時は、「マスターのオススメの日本酒を飲む」を徹底。

日本酒との出会いも一期一会ですからね。

ちなみに日本酒とあまり縁がなかった友人たちも、何度か私と飲みに行くと日本酒に興味を持つようになるようです。


日本酒の起源は?

自己紹介が長くなりましたが、ここからはまじめな話を。

日本酒の原料は、お米、米麹、そして水です。
日本酒の歴史は稲作が日本に伝わった時期と同じくらいだと考えることができます。

つまり、縄文後期~弥生前期に水田が広がった頃には米を原料とする酒が造られていたと推測することができます。つまり、約2000年ほどの歴史があるのです。

酒の最古と言われているのは、「大隅国風土記」に記された「口噛みノ酒」。
映画『君の名は。』にも登場しましたね。

「口噛みノ酒」とは神社の巫女が口の中で醸す、とても神聖なお酒でした。

平安時代には、宮廷の中の造酒司(みきのつかさ)と呼ばれる組織が設置され、行事用のお酒を作るようになります。

室町時代には京都の市内に小規模な酒屋が数百件も生まれました。

現在とほぼ同じスタイルの日本酒製造方法が確立したのは江戸時代中期。
酒造りの専門職集団である杜氏や蔵人が誕生したのもこのころです。

明治時代以降は醸造手法を化学的に研究する国立機関も設置され、日本酒も近代化の道をたどります。

こうしてみてみると、日本酒もちゃんとした日本の文化ですよね。
歴史好きな方は意外と日本酒にハマるかもしれません。


夏本番!今の時期にオススメの日本酒Best3


日本酒は寒い季節に需要が高まり、暑い季節には需要が低くなる傾向にあります。
夏の暑い日はどうしてもビールを飲みたくなってしまいますよね。

そこで、「夏でも日本酒がおいしく飲める」ということを広めるために、2007年ころに「夏酒」という言葉が生まれました。

夏酒は口当たりや喉越しが良く、さらっと飲めるものが多い傾向にあります。
いわゆる淡麗辛口を冷やして飲むと美味しくいただけます。


1位  村祐酒造(新潟県)村祐夏の生酒

お酒は飲み手がうまいかどうかを決めるため、スペックは非公開。
夏にしか飲めない生酒です。

村祐酒造の社長であり杜氏でもある村山氏が手掛けるこだわりの逸品。

米の旨味と甘味に、少し酸味が加わったさらっと飲める日本酒です。
枝豆やとうもろこし、十全なす漬けなど、旬の夏野菜と一緒にどうぞ。

https://www.sakesake.com/item/kurabetu1/60/1-60-10.html


2位 木下酒造有限会社(京都府)Ice Breaker 純米吟醸無濾過生原酒

涼しげなペンギンがあしらわれたラベルがかわいい日本酒。
アルコール度数が17〜17.9%と高いので、とにかくオンザロックが旨い。

氷の溶け具合によって温度とアルコール度数が変化し、それに伴って味も変化するので、ちびちびとゆっくり楽しめます。

Ice Breakerとは「場や雰囲気をやわらげるもの」という意味。まさに日本酒の役割そのものですね。

杜氏は、イギリス人のフィリップ・ハーバー氏。
日本語教師として訪日し、日本酒に魅せられ、そのまま日本酒の勉強を始めたという経歴の持ち主です。

私もいつか色々お話をしてみたい杜氏の1人です。

https://www.sake-tamagawa.com/prd_post/overseas06/


3位 原酒造(新潟県)越の誉 大吟醸生原酒

大吟醸をフレッシュなまま瓶詰めした生酒で、フルーティーな香りとスッキリした後味が特徴です。それでいて口当たりはやわらか。

こちらは「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021」で最高金賞を受賞した実力派。しっかり冷やしてからワイングラスに注いでいただいてみてください。

日本酒をワイングラスで飲むって、なんだかオシャレに感じませんか?

洋食と合わせていただくと、いつもの食卓が少し贅沢な空間になることでしょう。

女子会にも華を添えることができる日本酒です。

https://www.koshinohomare-shop.com/SHOP/85.html


まとめ

今回は、日本酒の起源と夏にオススメのお酒をご紹介しました。

・酒の最古と言われているのは、「大隅国風土記」に記された「口噛みノ酒」
・現在とほぼ同じスタイルの日本酒製造方法が確立したのは江戸時代中期
・夏酒はいわゆる淡麗辛口を冷やして飲むと美味しい

今回紹介した日本酒はほんの3種類ですが、日本酒は日本全国にたくさん存在します。
あなたの好みに合う日本酒がきっとあるはずです。

あせらずゆっくりと日本酒との素敵な出会いを楽しんでくださいね。


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