70歳以上の運転免許証更新者向けの高齢者講習や認知機能検査って?

高齢者講習とは運転免許証の更新時の年齢が70歳以上の方が更新する前に高齢者講習を事前に自動車学校などで受けなければなりません
この高齢者講習は更新時講習であり、受講すると高齢者講習終了証明書が発行されるので、その証明書を更新時に持っていくと講習は免除となり運転免許証の更新ができます
(ゴールド免許であっても受講が必要です)

認知機能検査とは運転免許証を持ってる人で
運転免許証の更新時の年齢が75歳以上になると上記の高齢時講習と認知機能検査の両方を受けなければなりません

高齢者講習、認知機能検査の対象者には誕生日の5ヶ月前位(例えば8月誕生日の人は3月)になると高齢者講習案内通知ハガキが送られてくるので、その通知ハガキに記載してある施設(自動車学校など)に連絡して高齢者講習や認知機能検査の予約をして受講します

高齢者講習も認知機能検査も定員制のため施設や時期によっては数ヶ月先になることもあるため高齢者講習案内通知ハガキが届いたら早めに予約をしたほうが良いです
では、高齢者講習と認知機能検査について詳しく説明していきます

高齢者講習とは
高齢者講習は免許の更新時講習として運転免許有効期間満了時の年齢が70歳以上の方は全ての人が受ける講習です
普通免許などの4輪免許を所持して、更新後も4輪を運転する方は2時間の講習を受けることになります
原付免許などの2輪免許のみの方は1時間の講習を受けることになります
免許更新後は4輪は乗らないため4輪免許は返上して原付免許だけにして1時間の講習にする事もできます
内容は
①適性検査
検査内容は視野検査(目を動かさない状態でどのぐらい両側の景色が見えるか)、静止視力と動体視力(静止視力は免許更新時に行われている視力検査と同じです。動体視力は動く物に対する目と脳の判断能力です)、夜間順応(夜間の目の力)の検査です
この適性検査は4輪、2輪免許の方も全員受講する事になります
②運転実技
4輪免許の方のみ対象者となってます
1人づつ補助ブレーキが付いた教習車両を場内コースを走行してもらいます
内容は交差点の右左折方法、一時停止場所での走行方法、加速減速、段差路でのブレーキ操作などです
試験ではありませんので安心して運転して下さい
免許更新後に気をつけたい操作内容や判断があれば指導員から指導してもらいます
③ビデオ学習
運転実技は一人づつ運転指導を受けるため、運転を待ってる時間は安全教育ビデオを見て順番待ちとなります

認知機能検査とは
「認知機能検査」は認知症の疑いがあるか否かの簡易的な検査で100点満点で36点未満になると認知症の疑いがあるとの判定になり、医師の診断が必要になります
「認知機能検査」は検査開始から検査終了まで概ね30分位です
検査の採点結果は検査が終了してから30分位で伝えられます

1.検査の内容は
①16枚の絵を見て記憶します。
4つの絵が書かれているボードを4枚見て頭の中に記憶します。(合計16枚の絵)
覚えるためのヒントも出ますのでヒントも参考に覚えます
②指定された数字を消します
数字がランダムに記載されてますので、その中で検査員が指定した2つの数字を/線で消します
例(1と4の数字だけを消して下さい)

再度、同じ用紙を使い検査員が指定した3つの数字を消してもらいます
例(2と5と9の数字を消して下さい)

③先ほど①で覚えた16枚の絵を記憶を頼りに思い出して書き出してもらいます
※このときはヒントはありません
※見た絵の順番は関係ありません

④再度、先ほど①で覚えた16個の絵を記憶を頼りに思い出して書き出してもらいます
※今回は解答用紙にヒントが記載してあります

⑤現在の年月日、曜日、時間(概ねの現時間)を記入します
※時計などは見ることはできません

2.「認知機能検査」の採点は
「手がかり再生」について
1-①で覚えた16個の絵について、1-③でヒントなしで記載できれば1つの絵について2点となります
1-①で覚えた16個の絵について、1-④でヒントありで記載できれば1つの絵について1点となります
ヒントなしで16枚の絵✕2点=32点
ヒントありで16枚の絵✕1点=16点
※ヒントありで記載してあるものについてはヒントなし記載してあってもでは加算されないので最高32点となります

数字抹消について
1-②で行なった数字末梢については1-①
③④で行う「手がかり再生」のための記憶保留をするための検査であり、採点には影響しません

「時間の見当識」について
1-⑤で記載した年月日、時間については年(例:2023年11月15日水曜日10時30分)合ってれば5点、月は4点、日は3点、曜日は2点、時間は1点となります

合計点数の出し方
1の記憶再生については1点✕2.499(係数)となりヒントなしで満点(32点✕2.499)=79.968点
2の時間の見当識については1点✕1.336(係数)となり満天(15点✕1.336)=20.04点
※時間については記入時間から30分未満の時間であれは正解となります
1(79.968)+2(20.04)=100.008点満点でとなります



詳しく手がかり再生の絵を閲覧したい方は警察庁のHPに公開されてますので参考にして下さい
但し、手がかり再生の絵については4種類のパターン(A.B.C.D)あり、検査当日にランダムに使用されるので、事前に覚えるのであれば各パターン4種類(A.B.C.D)✕16枚の64枚をパターン別にを覚える事が必要になります

参考)Aパターンとは

各パターンの正解は

Aパターン(16種)
たいほう、オルガン、みみ、ラジオ
テントウムシ、ライオン、たけのこ、フライパン
ものさし、オートバイ、ぶどう、スカート
にわとり、ばら、ペンチ、ベッド

Bパターン(16種)
戦車、太鼓、目、ステレオ
トンボ、うさぎ、トマト、やかん
万年筆、飛行機、レモン、コート
ペンギン、ユリ、かなづち、机

Cパターン(16種)
機関銃、コト、親指、電子レンジ
セミ、ウシ、トウモロコシ、鍋
ハサミ、トラック、メロン、ドレス
クジャク、チューリップ、ドライバー、椅子

Dパターン(16種)
かたな、アコーデオン、足、テレビ
カブトムシ、馬、かぼちゃ、包丁
筆、ヘリコプター、パイナップル、ズボン
すずめ、ヒマワリ、のこぎり、ソファー

こぼれ話(笑)
手がかり再生でヒントなしで8個の絵が記載できれば8個✕2点✕2.499(係数)=39.984点となり、これだけで認知症の疑いなく合格ですね

中途半端に事前に覚えると当日になって頭の中がグチャグチャになり、いざ解答欄に記入しようとすると違うパターンの絵と混乱するみたいです

読んて頂きありがとうございます

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