1.セーハとは

セーハの定義

セーハとは、ギターでハイピッチのフレーズやノートを一瞬的に半音や1音下げる奏法のことです。

つまり、フレーズの最中に指で弦を強くベンディング(曲げる)して音程を一時的に下げ、すぐにベンディングを解いて元の音程に戻すテクニックがセーハです。この動作を素早く行うことで、独特の「ギャーン」というような効果音が出ます。

セーハは主にロック、ブルース、ヘヴィメタルなどのジャンルで多用される奏法で、フレーズの最中にアクセントを付けたり、親指がカポを押すような効果を出したりと、表現の幅を広げるのに使われています。

この奏法はギタープレイにユニークなフレーバーとダイナミズムをもたらし、フレーズの強勢を付けたり、親しみやすい独特のサウンドを出したりできる表現力の高い技法なのです。

ギターにおけるセーハの役割と効果

【フレーズに厚みとアクセントを付ける役割】

• フレーズの最中にセーハを入れることで、音色に一時的な厚みや強勢が生まれます

• これにより、フレーズ全体に動きやダイナミックさが加わり、モノトーンな演奏から脱却できます

【表現力を高める効果】

• セーハは親しみやすく独特の音色が出せるため、フレーズに個性やグルーヴ感を与えられます

• さまざまなジャンル(ロック、ブルース、メタルなど)で効果的に使われています

【リズム感や強弱をコントロールできる効果】

• セーハのタイミングやベンディングの深さを変えることで、リズムやアクセントの強弱をコントロールできます

• フレーズに緩急を付けたり、シャープなアクセントを加えたりできます

【メロディーラインにニュアンスを加える効果】

• メロディーラインにセーハを取り入れることで、単調になりがちなフレーズにニュアンスが生まれます

• フレージングに動きと立体感が出るため、メロディーがより魅力的になります

このようにセーハは、ギタープレイにさまざまな効果と厚みを与えてくれる高度な奏法です。上手く使いこなせば、単調な演奏からグレードアップできます。

2.セーハを出すための基本