耳をすませばに感動

最近子供たちがジブリ作品にハマっており、何年ぶりに耳をすませばを見て感動して泣いてしまいました。

ジブリオハコの魔法使いとかファンタジー抜きで
日本人のどこにでもいそうな等身大の女の子が主人公なのが良い。
自分探しと恋愛で翻弄されるストーリー。
お母さんが大学院生なのも元気づけられる。いくつになっても、やりたいことやっていいんだって。
お母さんはお姉ちゃんみたいになんとなーく大学生になってそのまま家庭に入ったんだと思うけど、やりたいことは心の奥にくすぶり続けていて、
子供に手がかからなくなった時期を見計らって大学院に入ったんだろうなぁ。
雫の奇行?に「私にも身に覚えの一つや二つあるけど」って言うシーンが好き。やっぱり親子ですね。
お姉ちゃんに雫が「大学行ってバイトしかしてないじゃない」って言ってるのも大学生の現状を言い表していて好き。
あと聖司の唯一の味方のおじいちゃんが本当に良い。
本当は職人になりたかったけど医師になった(戦前のドイツ留学という情報のみで勝手に元医師として解釈してます)
聖司のおじいちゃんのドイツでの恋愛は森鴎外の『舞姫』思い出した。そういえば、森鴎外も元祖自分探しの人だからなぁ。
藩医家の家系で頭良すぎて数々の要職を歴任するけど、遺言で「墓ハ森林太郎ノ外一字モホル可ラス。死ハ一切ヲ打チ切ル重大事件ナリ。奈可ナル官憲威力ト雖此ニ反抗スル事ヲ得スト信ス。余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲」って言ってて、
頭が良すぎるのも大変だなぁ(小並感)と思いました。
あの時代だからこその滅私奉公せざるを得ない。でも最後は森林太郎とだけ墓標に刻んでくれって。泣けます。
なんの話でしたっけ、
耳をすませば、母になり、それなりに歳をとり、また感動ポイントが変わってきました。
しかし娘が「めをさませば」って言うのがツボ。意味がまるで違う。

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