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深く父母を考えてみても

私のパパと再婚相手のみやこちゃんは
私の中でのベストパートナーだと思う。
ほかの再婚したパートナーさん達もとてもいい方達だったけど。
みやこちゃん程、あんなしょうもないパパを愛し貫いてくれた女性はいないと思う。
ただ真っ直ぐに。強く。ブレず。
だからこそ、うつ病になったんだ。
完璧をやり遂げようとするから。
自分に厳しいから周りにも厳しくなる。
お婆ちゃん【みやこちゃん母】がほんとにしっかりした方だったから。
いつもみやこちゃんは怒られていて。
ただみやこちゃんは黙ってた。

だからなのかな。
みやこちゃんもお婆ちゃんからの愛情はわかっていたからそのままでいたけど。
本当は【大丈夫!】とそのままのみやこちゃんを愛してもらいたかったはずだ。
その心の奥底に気付いたのはパパだったんだろう。上辺ではなく心の更に奥を。

普通の方なら人の上部の思ってる事、そこから性格を感じとって理解し【こういう人像】を作る。
本人も本来の自分を知られたくなくて演技してる自分を出してもいたりするだろう。
だから本当のその人の本質を見抜くなんてあまりしない。気付いても知らないふり。
それがお互いベストだ。

でもパパはそのままにあまりしない。
ほっとけないのもあるのかもしれないが
人を見た目で判断する側ではなく。
判断される側に生きてきた人だからこそ。
痛みも悔しさも虚しさも強かったと思う。
悔しくて悔しくて手に拳を握りしめながら過ごした時間もあっただろう。
だからなのか。
パパはみやこちゃんを愛したのだろう。
みやこちゃんもきっとパパの本当の弱さに気付いていたから。

それならどうしてパパはみやこちゃんを傷つけてきたのだろう。
その辺の夫婦なら皆様してるケンカだとしても。
人を愛する事が怖かったのだろうか。
それとも人に愛してもらう事が怖かったのだろうか。

パパはみやこちゃんには本当に冷たくて
傷つける事ばかりしたり言ったりする。
それを私がムカついてパパを責める。
【この父親なんなの?】
【なんでこんな人がいいの?】

私は父としてのパパは好きだ。
やってる事はめちゃくちゃだけど
きちんと愛してもらった。
それがわかったから結果それでいい。

でも一度別れて、また再会して結婚までしたみやこちゃんにどうして優しくしないのか。

単純に不思議だった。あの頃。
【何でパパがいいの?】
【別れてもいいよ?】
そんな話をした時に。
【優しいよ】
【わかっているから大丈夫】
そんなニュアンスな事を言ってきた。

2人きりでいるときはパパはパパなりに愛情を伝えていたんだろう。

でもみやこちゃんは真面目で真っ直ぐだったから
完璧な妻を。完璧な母を。
やり切ろうとした。責任まで感じて。

あの頃に戻れるなら
私はみやこちゃんに何を伝えようか。
パパに何を伝えようか。

夢の中でいいからさ
2人で出てきてよ。
それまでに何話すか考えておくからさ。

でも結局は。いつもこれかも。

【ありがとう】

みやこちゃん。
沢山愛してくれてありがとう。
パパ。
不器用ながら真っ直ぐに愛してくれてありがとう。

私が望む事は。
そっちでもし、一緒に寄り添って過ごしているならそれだけでいい。
そっちの世界で幸せでいてね。
素直になって。何も背負わなくていい。
2人は沢山頑張ってくれたから。
もう重荷は置いて。
楽になって笑顔で穏やかに過ごしててね。

いつか私もそっちに行くトキがきたら。
その時はまたパパと鼻歌を歌いながら
みやこちゃんが笑ってご飯をつくる。
そんな時間を過ごそう。

それまでは私も。
こっちで精一杯生きるよ。

親になるって凄いよね。
生きようって思うから。

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