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「稲盛和夫の哲学」を読んで


色々なビジネス書が出版されてますが、ツール、手法、フレームワークなどを学んでも、最終的にはそれを使う人の問題になります。

稲盛和夫さんのこの本は、人間学、哲学などを基軸にしてビジネスを論じているのでとても興味深かった。

目次は次のようになってます。
1 人間の存在と生きる価値について
2 宇宙について
3 意識について
4 創造主について
5 欲望について
6 意識体と魂について
7 科学について
8 人間の本性について
9 自由について
10 若者の犯罪について
11 人生の目的について
12 運命と因果応報の法則について
13 人生の試練について
14 苦悩と憎しみについて
15 逆境について
16 情と理について
17 勤勉について
18 宗教と死について
19 共生と競争について
20 「足るを知る」ことについて
21 私の歩んできた道

ビジネスマン、いや人間として生活していると、誰もが一回は考えるトピックス(課題)です。

例えば次のようなことを稲盛さんは、本書で書いてます。
「人間は価値ある存在なのか」「この世に生を受け、生きていく意味とはどこにあるのか」
そのように「人間」というものに対して核心をつくような問いかけを受けたとき、私は次のように答えています。『地球上・・・宇宙に存在するものすべてが、存在する必要性があって存在している。・・・』
「宇宙を構成するエネルギーの総量は増えもしなければ減りもせず、つねに一定量を保っているという『エネルギー不変の法則』に表れている」

「自分が存在するから他が存在するという、相対的なつながりにおいて存在というものが成り立っている。これを『縁があって存在する』とお釈迦様が表現しました」

こんな感じで様々な要素、物理学、哲学、仏教などを含め幅広い知識・経験と深さから発言されているので、シンプルですがとてもためになることが書いてます。

日頃の私たちの疑問、経験の捉え方などを深く簡単な言葉で書いています。

今、こうしてキャプションを書いていると、この本を購入して良かった。と、心から思います。何十年前に読んだときは、こんなに心に突き刺さる内容でありませんでした。多分、私が色々経験したり、問題を感じることができたからだと思います。

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