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「ノルウェイの森」を読んで

学生最後の年に、同じ研究室にいた友人から、「村上春樹の『ノルウェイの森』読んだ?」と聞かれ、「まだ読んでないよ、面白いの?」と言い、翌日、購入し読んだ。そしてビートルズの「ノルウェイの森」が入っているテープ?(CD?)も購入し、哀愁を感じながら読んだ記憶があります。

物語の概略だけは少し覚えていますが、ストーリーはほとんど忘れてしまいました。ちょっとレビューしてみました。
ドイツに向かう飛行機で37歳の主人公のワタナベが、ハンブルク空港に着陸したとき、飛行機の天井のスピーカーから、ビートルズの「ノルウェイの森」のメロディーが聞こえてきた。それがきっかけで、高校時代の親友のキズキの自殺、大学時代に再会したキズキの彼女の直子。彼女と恋人どうしになったワタナベ。しかし、突然姿を消してしまう直子。
そんななか緑という女性と出会い、お互い惹かれていくが・・・・・・

この小説を学生時代読んだとき、途中、夏目漱石の「こころ」を思い出しました。でも読んでいくと、さまざまな人が登場し、話しが複雑になっていった記憶があります。村上春樹さんのストーリーは、時間や、場面が、あっちこっち飛ぶところがあるので、工学部出身の文学好きの私は、そのつなぎ目、コネクションで立ち止まって確認しながら前に進んでいます。

今こうして昔読んだ本をレビューしていると、全く新しい小説をゼロから書くということは当然困難で、どんな優秀な作家も、過去の古典、民話、小説などからインスパイアを受けて、主要な骨組みに、作家独自の肉付け、色彩を描き、そして作家独自の文体と世界観で読者を魅了します。
あ、ちなみにノルウェイの森(Norwegian Wood)は、(I am)knowing  she would.(私は彼女がそうすることを知っていた。〈彼女が自殺するとを止められなかった〉)そうです。

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