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故安倍晋三がこの「美しくない日本」を創ったなかで,吉本興業の松本人志が疑われている「強制性交事件」も発生していたのか(1)

 これまで,この日本全体を完璧にへたれさせてきた「世襲3代目の政治屋」「故安倍晋三的な問題」が派生させていた事件の一例が,いまごろにもなって,さらに発覚した。

 吉本興業所属の芸能人による性加害問題が起きていた。それは,ジャニーズ事務所のジャニー喜多川が犯しつづけてきた性加害事件によく似た反社会的な問題であった。

『週刊文春』2024年1月4日・11日合併号から

 例によって『週刊文春』がすっぱ抜いた記事の文面には,つぎの文句が躍っていた。

 「全裸の松本人志がいきなりキスしてきて…」
 「俺の子ども産めや!」
 1泊30万円の超高級ホテルで行われた「恐怖のゲーム」
 《吉本興業は否定コメント発表》』

 《文春砲》の標的になったのは,上にその氏名が出ているとおり,松本人志であった。

 『週刊文春』の記事が松本人志の性加害問題を報道したところで,松本側がそれを事実でないと否定し,反論したいのであれば(後段にその正式文書の文面あり),松本自身が正々堂々とその主張を日本社会に向けて公表しなければいけない。

 安倍晋三の第2次政権以降,ますます顕著になった「日本社会の病理」が本日の記述がとりあげる課題になる。本日の記述だけでは終わらず,明日以降にも続編を記述する予定である。

 要は,松本人志と安倍晋三は仲良しになっていた経緯があり,この事実も念頭に置いて以下の議論をしていく必要があった。

 

 ※-1「在日認定」物語の一片

 最初に,全体の議論において話題に関して,その前提となる以下のごとき説明を出しておく。「在日認定」(ざいにちにんてい)ということばをとりあげる。

 a)『ウィキペディア』の説明

 「在日認定」(ざいにちにんてい)とは,特定の日本人を,客観的な根拠にもとづかず,在日韓国・朝鮮人をはじめとした韓国系の人物と認定したり,疑惑をかけたりする行為。

 二種類あり,韓国人は優秀な日本人に対して,日本人は劣悪とみなした日本人に対して,在日認定をおこなう。韓国人認定・韓国人説・在日説とも呼ばれる。

 b)『ニコニコ大百科』の説明- https://dic.nicovideo.jp/a/在日認定

 在日認定とは,ある人物が在日コリアンであると一方的に認定することである。認定の範囲を「(日本国籍も含めて血筋が) 韓国系・朝鮮系」まで含むパターンもある。言葉の意味としては正しくないが。

 c)『ピクシブ百科事典』の説明- https://dic.pixiv.net/a/在日認定
  
 日本出生の人物を主に在日韓国・朝鮮系ではないかと疑う,または強く主張してレッテル貼りをすること。

 韓国・北朝鮮(中国なども含む)に関連する発言や,好意的な発言をおこなう者が,過激な方々に(から)在日であるとして主張される傾向にある。

 また,韓国の側から「日本人が優秀なわけがなく,優秀な人間は朝鮮民族」という差別的な考えから「優秀な日本の人間=朝鮮人」とすることもある。

 なお,インターネット上では帰化人を「在日日本人」と揶揄するネタがある。

 ネット上には以上3件の「在日認定」以外にも,くわえてまだ各種各様に説明が与えられている。

 だが,いずれにせよ,日本と韓国(朝鮮)は地理的・地政学的に,実質的には一番近い国同士であり,また旧大日本帝国時代に韓国(当時の大韓帝国)を植民にして足かけ36年,支配・統治していた関係史を有する「両国」間であったから,

 双方における人間・民族の行き来,それもとくに韓国から日本への移住史は,数千年前からの出来事の積み重ねとなって,日本という国内において記録されてきた。つまり,両国間においては,人種的・民族的に相互に交流がなされつつ歴史が展開されてきた。

 

 ※-2 日本と韓国(朝鮮)は密接な隣国同士

 19世紀から20世紀にかけて「日本と韓国(朝鮮)との交流史」のなかで,その中心となっていたのは,いうまでもなく「人間の行き来」であった。いまの21世紀になって,同じ黄色人種でありその容姿や顔つきをみても,それほど目立つ相違が少ないというか,ほとんどない者同士でもある「両国の間柄・様子」に照らしていえば,

 いったい,なにを理由・根拠に「在日認定」をしなければならない「必然的な事情・背景」があるのか不可解だというよりも,不自然な〈なにか〉が隠されているのかもしれないなどと,気を利かせて “賢察してあげる必要があった” のかもしれない。

 第2次大戦が終わるころになると,関西地域でも大阪市の話になると,人口の10%を超えて朝鮮人(当時の呼称)の居住者が占めていた。同市では「9人の日本人と1人の朝鮮人」が人口として構成する比率であった。

 いまの時代だと,地方の特定の市には「新来の外国国籍人」人口比率が高いところもある事実もみのがせない。ただここでは,つぎのごときその実情の一端のみ紹介しておく。関西地区と東海地方を記述した段落についてのみ,その事情を聞いてみたい。なお,外国人人口の占める比率がここでは分からない。

    ◆ 関西では大阪市生野区がトップに。東海地方は
             大手メーカーの工場地帯が目立つ ◆


 関西では,全国では7位の大阪市生野区がトップとなりました。生野区では韓国系住民が多く住むことでしられています。つづいて東大阪市,神戸市中央区,尼崎市と続きます。

 愛知県では豊田市,豊橋市,岡崎市といった三河地方が上位にランクインしたほか,中京圏では岐阜市や四日市市がランキングに入るなど,もの作りが強い都市に多く在留外国人がいることが分かります。

 註記)「【外国人が多く住む自治体トップ50】 コロナ影響か新宿区は激減 川口市が首位に」『訪日ラボ』2021年04月30日,更新 2023年10月23日,https://honichi.com/news/2021/04/30/zairyugaikokujinsu/

外国人が住む地域

 最近,岸田文雄が首相として,内政のある問題についてであったが「火の玉・・・」という表現を使った。

 ところで戦争中は,朝鮮人も大日本帝国臣民にくわえられていたはずだから,当時叫ばれた戦時用語「進め一億,火の玉だ」という標語について述べると,この「1億人」という人口総数のなかには,朝鮮人2千5百万人程度〔と,さらに台湾〔中国〕人の何十万人〕もくわえられていたことになる。つまり,それらの全員がそろって,「火の玉:1億人」のための〈燃え草〉となることを予定されていた。

 ところが,その朝鮮人や台湾人(中国人)たちのことは,1945年8月15日(9月2日)の敗戦の時〔関連するさらなる区切りの時期は1952年4月28日発効したサンフランシスコ講和条約〕以降においては,在日していた彼らの法的地位から日本「国籍」を奪っていた。この日本政府の身勝手な旧植民地出身者に対してならば,「煮て食おうと焼いて食おうと勝手だ」といい放った冷酷無比の態度の具現として,その後に大いに問題となる禍根を残した。

 21世紀のいまごろになってもまだ,そういうふうに「煮たいたいのか焼きたいのか」分からぬが,こんどはその「在日探し⇒在日認定」のための「少年および壮年探偵団」もどきの一群が,日本社会のなかでは盛んにうごめいている。その種の発掘作業に活躍したがる御仁が大勢いる「この国の大衆愚的としての政治的な精神風土」は,度しがたいほどに後進国風の特性を丸出しにしてきた。


 ※-3「松本人志(1963年9月8日,兵庫県尼崎市に生まれ育ち,いま60歳)も,浜田雅功(1963年5月11日,大阪市浪速区に生まれて兵庫県尼崎市育ちで,いま60歳)も」という話題

 松本人志ならびに浜田雅功が仮に,韓国(朝鮮)人の両親(あるいは片親)をもつとしたら,いったいなにが問題になり,そのなにがさらにその詮索の対象になるというのか?

 今回,この記述で問題にとりあげるダウンタウンの2人「松本人志と浜田雅功」は,ともに関西地区の尼崎市で育っていた由来を有する人物である。このあたりの出自にまつわる地方関連の事情をめぐっては,特定のある意味を汲みとれた気分になってなのか,それも「在日〔を〕認定〔してみたいのだ!〕」の観点(?)から

 この2人をなんとか引っぱり出しては,在日だとみなす立場から「評定(芸能人として品評)してみたい」という欲望を露わに抱き,おまけにその方向で観ようとするための色眼鏡を外せないまま,一生懸命にあれこれ発言したがる者が登場していたとしても,なんらおかしいことはない。

 今日の話題した2人のうちの松本人志に対しては,「在日認定」の対象になりうるのかを血眼になって探しまわり,その対象になると判定できる材料がみつかったら,まるで「その事実をやり玉に挙げる」がごとく,SNS上で発信したがる者たちが無数いる。

 もっとも,松本人志や浜田雅功が「在日だったら,なにか問題でもあるのか?」という素朴な疑問(反論)に,その「在日認定」をしたがる者たちはうまく応えられないのが(ここでは「答えられない」という表現はしない)決まり相場であった。

 日本の芸能界はすでに,「ハーフだ,ダブルだ,クォーターだという外国人」がいくらでも,しかも自然に,とくに目立つふうもなく,なじんで活躍している状況にある。

 しかし,まだまだ有色系でも黒人系・褐色系の人びとはあまり多く登場していない。なぜか? こちらの問題を突っこんでいくと「在日認定」どころではない,またほかの問題が飛びでてくるかもしれず,いまだにまともにとりあげて議論しようとする識者はみつけにくい。

 白人のハーフ系はどちらかというと大きい顔をして,もしかしたら日本人を “半分ほどは小バカ” にしながら,自分たちがもてるこの日本社会を歓迎しつつも,心底では見下すような潜在心理を抱いていないとはいえない。

 それに比較すれば韓国(朝鮮)系や中国(台湾)系の芸能人は,それこそ日本の芸能界からその全員が消えたら(もともと存在していなかったとしたら),そのなかには画竜点睛を欠くような業界・領域がいくつも出てこないとはかぎらない。

 たとえば,ロック歌手としてはいままでヤンキー路線としても,若者たちには昔から大受けであった矢沢永吉(元韓国姓名は趙 永吉)は,著作権を歌手たちに取り戻すために尽力しており,この面では画期をなす有意義な仕事を,歌手の1人として,日本の歌謡界に確立するという大きな貢献をしてきた。

【参考資料】-矢沢永吉が在日か否か,国籍がどこであるかによって,彼の価値が左右されるのか?- 

黒色で抹消してある部分が映っているが政府公報である情報に隠す必要・理由などあるわけがないネット上にはこのように黒で隠していない画像も簡単にみつかる

以下の画像は上の部分も含めて映している
以前,矢沢永吉のブログを書いて公表したら無断で削除されていた
すでに止めたサイトでの出来事であり,この note での出来事ではない
『日本経済新聞』2019年5月1日朝刊広告
『日本経済新聞』2013年12月13日朝刊広告


 ※-4 とくに在日韓国(朝鮮系)の芸能関係者は,日本の47都道府県+「在日人県(に充分相当する人口があった)」であってもおかしくないくらい,日本の人口統計のなかに長い歴史を記録しつづけており,それも全国各地・津々浦々に分散しつつ実在してきた,それほどに,日本と韓国(朝鮮)との歴史的な関係は長く,深く,太く,そして強い

 ネットの記述のなかには「在日」ということばを,ただ悪い意味で常用するといった人間性を疑わせる人物,しかも匿名(ハンドルネーム)で登場している者もいる。

 また最近,アメリカ国内の自動車販売業者が日本車,それも軽トラを中心にあつかっている会社社長が,インターネットの住所表記として “ジャップ” (……jap.com)という英語の綴りを充てているのをみつけ,ビックリさせられた。だが,当人はいっこうに悪気はなさそうな顔でなにかを語っていた。

 しかし,日本に居るアメリカ人(だけでないが)が,そのようにネットの住所を決めて表記していたら,非難されるに決まっている。まさかそれを黙過できる日本人しかこの国には住んでいないことはない。

さてもとの話題に帰る。

 --それでも,わざわざ「在日認定」をしたがる〈興味な心〉ないしはその〈卑しい根性〉は,たとえば,被差別部落出身である同じ日本人・民族であっても,執拗にその存在・出自を嗅ぎまわっては暴露することが,世の中のなにかの役にたつなどと大きな勘違いをしていながら,そういう行為を得意になって実践する者が,いまどきになってもまだときおりニュースにもとりあげられることがある。

 どうみても,根柢には悪意しかうかがえないその種の暴露行為を社会に向けて発信することが,なにか世間に向けていいことでも提供しているかのように思いこんでいる〈悪意・邪心の輩〉が,いまだになかなか消滅しえないでいるのが,この日本社会の真相一面でもあった。

 それにしても,日本ではなにゆえ「在日認定」をしたがる者たちが少なからず存在しているのか。そうして,そのあとにおいてだが,いったい,そのなにを・どのようにして,その「在日」のことを語りたいのか。実にバカらしくなるような現状しかない。

 「在日」だと口に出しては,他者への悪口を繰り出すための飾り文句に常用するうつけ者まで居る。そうとなれば,聖者でもありえないオマエこそ,その口でなにをいうか,と前もって釘を打ちつけておく必要がある。

 というしだいで,昨今ではごく日常的な風景になっている「在日認定ゴッコ」に言及してみたが,今回,在日「認知・確定」のための一例として,その「かっこうな対象」になりうる人物が「松本人志」であるといえなくはない。

 現在,われわれの立場のところまでは「その種の事情に類する確実な情報」はまだ伝わってこない。けれども,かなりの線まで「在日認定」が可能である人物の1人として,この松本人志を位置づけることもできる。

 

 ※-5 松本人志の配偶者が在日韓国人だという事実に照らしてみるに,その一部の理由にしかならないが,彼もまた在日だと思われる可能性は高まる。

 ダウンタウンの相方である浜田雅功については,こういう発言がすでに披露されていた。『YAHOO!JAPAN 知恵袋』における意見の交換から抽出してみた指摘となる。

★『YAHOO!JAPAN 知恵袋』:その1
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1227813252

 nis********さん 2009/6/30 23:02
   松本人志さんって在日韓国人なんですか??

  (ベストアンサー)
 bla********さん 2009/7/1 0:01
   松っちゃんも浜ちゃんも天才的におもしろいから別に何人でもいいよ。在日だったら見る目が変わ〔る〕の?

その1

★『YAHOO!JAPAN 知恵袋』:その2
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11204341606

 ID非公開さん 2019/3/3 17:54 
   松本人志の嫁,伊原凛は韓国人って噂は本当ですか?
   松本人志はなんで韓国人と結婚したんですか?
   なんか理由でもあるわけ?

  (ベストアンサー )
 qoo********さん 2019/3/3 18:01
   顔の雰囲気からすると韓国人でしょう。
   在日韓国人というのを聞いたことがあります。
   ダウンタウン松本も,生まれが尼崎ですし
   不思議ではありません。
   知恵袋でも同様の質問をたくさんみかけました。

その2



 ※-6「安倍晋三 吉本興業 松本人志 癒着」というふうにことばを並べてネットを検索してみたら……

 1)「《参加女性が続々告発》『全裸の松本人志がいきなりキスしてきて…』『俺の子ども産めや!』1泊30万円の超高級ホテルで行われた『恐怖のゲーム』」「週刊文春」編集部『文春オンライン』2023/12/26,https://bunshun.jp/articles/-/68103

 以下は「source : 週刊文春 2024年1月4日・11日号」の簡約版から,ネット記事として掲載された文章からの引用となる。

〔2023年〕12月24日放送「M-1グランプリ」の審査員長をつとめるなど,日本の芸能界のトップに君臨するダウンタウンの松本人志(60歳)。その松本が六本木の超高級ホテルのスイートルームにて飲み会を開催。後輩芸人に女性を集めさせ,「ゲーム」と称し,いきなりキスをしたり,「俺の子ども産めや!」などと性行為を迫っていたりした事実が『週刊文春』の取材で分かった。

インバウンド景気の影響でホテル代はどんどん値上がり傾向だが
庶民の財布とは無縁の部屋代

 a) 複数の女性を含む参加者が取材に応じ,事実関係を認めた。「週刊文春」の取材班が確認したいずれの飲み会でも,事前に松本の参加をしらせないこと,後輩芸人が女性たちの携帯電話を事前に没収するなど,その手口は酷似している。女性たちは「芸能界に絶望した」「PTSDに悩まされている」などと苦しい胸の内を吐露している。

 ◆ 社会的強者による性加害が社会問題化するなかで…… ◆

 今〔2023〕年9月に還暦を迎えた松本だが,依然,タレントとして最盛期を維持しつづけている。レギュラー番組は「水曜日のダウンタウン」(TBS系),「ダウンタウンDX」(日本テレビ系),「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)など,計7本を数える。

 プライベートでは2009年5月に結婚。同年10月には長女を儲け,長女が描いた自身の似顔絵をSNSで公開するなど,子煩悩な一面も披露している。

伊原という姓は在日韓国人がたまに使用する
松本という姓もほぼ同じ
以上事実の指摘のみとする

 近年,日本でも包括的性教育への関心が高まり,社会的強者による性加害が社会問題化している。昨〔2022〕年3月には「週刊文春」が,映画監督・榊 英雄の映画に出演した複数の女優が性的行為を強要されたと報道。

 それが契機となり,映画界に蔓延する性加害問題が続々明るみに出ることとなった。旧ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題では,今〔2023〕年3月にBBC〔イギリス〕が報じると,全メディア〔日本〕が報道に踏み切り,同社は解体的出直しを強いられている。

 A子さんの告発は,こうした昨今の社会的潮流とけっして無縁ではない。

 ♠ 参加者が明かす「飲み会」「ゲーム」の内容 ♠(以下しばらくの引用は割愛してつぎへ進む)

 b)「ジャニーズ問題では,2010年代半ばまで多くの方が性被害を受けていました。そして被害者たちが一斉に立ち上がり,大きな山が動きました。それをみて,私は勇気をもらった」(A子さん)

 松本が後輩芸人らと開いた「飲み会」,そして「ゲーム」とはいかなるものか。参加者の1人が明かす。

 「後輩芸人が六本木のグランドハイアット 東京に女性を招集。彼女たちは『ものすごいVIPとの飲み会だから』としか聞かされていません。飲み会スタートから大体3時間後に,後輩芸人が『ゲームを始めよう』と声をかけ,ベッドルームで女性と松本さんが2人きりになるよう仕向けるのです」

 こうした「飲み会」における松本および後輩芸人の女性に対する言動について松本が所属する吉本興業と,女性を集めた後輩芸人が所属する事務所に尋ねたが,期日までに回答はなかった。また飲み会に同席した放送作家Xも「関係ない,関係ない」と取材に応じなかった。

 c)「ワイドナショー」(フジ系)などで,社会問題を幅広く論じてきた松本は自身に対する告発についてどのように説明するのか。また約900人の社員,約6000人のタレントを擁し,芸能界に絶大なる影響力をもつ吉本興業は,松本に対する告発をどのように受けとめるのか。

 「週刊文春」の報道を受けて,吉本興業は「当該事実はいっさいなく,本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ,その名誉を毀損するものです」とのコメントを自社ホームページにて発表した。

吉本興業はこのように全面否定した
今後の推移に注目である

 これに対して,「週刊文春」編集部は「記事は複数の詳細な証言にもとづき,さらに裏付け取材も尽くしたもので,十分に自信をもっています」としている。

 2023年12月26日(火)12時配信の「週刊文春 電子版」および27日(水)発売の「週刊文春」では,「松本人志と恐怖の一夜」と題し,7ページにわたって特集する。

 A子さんや同席者の告発をはじめ,松本から受け取った“お礼メール”,松本に女性を “献上” した売れっ子芸人の正体,そして,この芸人によるアリバイ LINE を公開。さらには別日に開かれた飲み会に参加したB子さんおよびB子さんの交際男性(当時)の告発にくわえ,松本および後輩芸人への直撃取材の様子も報じている。(引用終わり)

 以上のごときに,「ものすごいVIP」だと形容された松本人志の女性漁りが事実だとしたら,このどうみても,あの「薄汚い風体,とくに顔全体のホコリっぽい人相」をひけらかす態度が鼻につく人間として,このさい,さっさと芸能の世界からは消えたほうがよい。

 つぎはかつて,この日本国をすっかり駄目,だめ,ダメだらけにまで貶めてきた,それも日本の憲政史上「最長・最大・最凶・最悪の自民党政権」を構築させ,無責任にも展開してきた安倍晋三の政治ぶりにも,どこかで確実に通じていた松本人志に関しては,次項※-7でネット新聞『リテラ』のある記事を全文紹介するかたちで,批判的な議論の助けに借りてみたい。


 ※-7「 松本人志がゴマカシに終始した『ワイドナ』の裏で,『サンジャポ』は友近出演,吉本興業と安倍政権の癒着・公金投入を批判」『リテラ』2019年7月29日,https://lite-ra.com/2019/07/post-4870

 この記事は長文である。それでも,ここでじかに引用して読んでもらうのが好都合と考え,以下に紹介してみる。※-6までの文章の背景をしるうえで有用な中身が,いくつも記述されているはずである。

 とくに安倍晋三の第2次政権時に発生してきた,それもあの腐臭に満ち満ちた日本政治が起こしていた悪政の余波は,その大波となって芸能界にまで及んでいた。

 その実相は,この『リテラ』の文章を読むと,2023年中に大問題となっていた「東のジャニーズ(芸能)事務所」の社会悪に対応・相当するものが,「西の吉本興業」の舞台においても負けずに,大いに演じられてきた事実がよく理解できる。

 a) 大崎 洋会長・岡本昭彦社長と結託して吉本興業を牛耳っていることに批判が集まり始めた松本人志。昨日〔ここでは2019年7月28日〕放送の『ワイドナショー』(フジテレビ)でなにを話すかと思ってみていたら,結局,いいわけとごまかしに終始した。

 先週は自分が岡本社長に会見をするよう提案したことをさんざん自慢していたのに,その会見がボロボロに終わった今週は,「俺が記者会見強引にさせたみたいな空気になっているけど,われわれが吉本いったときは,もう決まってたんです。月曜日の会場も押さえてある状態だった。別にわれわれが無理に記者会見させたんじゃないですよ」などと,言動を一変。

 また,現体制を批判した加藤浩次と友近について「マスコミは僕と(加藤・友近で)vs 関係をつくろうとしているが,2人のいってることはまったく同じ気持ち」などと必死でとりつくろいながら,一方で「ただ,ゴールが少し違いはあるので」と,相変わらず大崎体制の続行支持をほのめかした。

 若手芸人から会社への批判の声が上がっていることに対しても「いろいろいっていいとは思う」と懐の広さをアピールしながら,「あとはタイミングかな,いまは黙っておいたほうが」などと,結局はしゃべるなと恫喝。

 あげくは,「吉本興業が会社として膿を出し改善しなければ,僕が芸人全員連れて出ますわ」。みずからの作り上げた大崎体制=松本忖度体制こそが “膿” の根源であるにもかかわらず,被害者面でそれも省みず,「芸人全員連れて」などと男気アピールで,問題の本質をごまかしてみせた。

 b) とまあ,とにかくその場しのぎとごまかしだらけだった松本と『ワイドナショー』だが,一方,この吉本問題にほかの番組にはない踏みこみをみせたのが,『ワイドナショー』の裏番組である『サンデー・ジャポン』(TBS)だった。

 ひとつは,先週,松本の〈プロ根性で乗り越えましょう〉というツイートに「私はこの気持ちまで追いついてない」「松本さんちょっと待ってください」と疑義を呈した友近が出演,再び吉本興業の現体制を批判したことだ。

 友近は松本に疑義を呈した発言について,「いま冷静にみたらいい過ぎてると思った」としながら,あらためて「気持ちが追いついていないのは本当」と,自分の思いを率直に告白した。

 「あの発言をした前日が,岡本社長の会見で,その前日に松本さんが「大崎さんが辞めたら俺も辞める」って発言をされた。そのふたつがとにかく衝撃的でショックだったんですね。私のなかで,じゃあその2トップのままで松本さんは「がんばろう,みんな」と,自分のなかで解釈して,それならちょっと待ってくださいよ,松本さんと」

 また,大崎会長・岡本社長が辞めたほうがいいと思っているのか,という質問に対しても,「いまの体制を変えるには」と発言。そのあとに「その改善方法が明確に私たちにガラスばりにしてくれたりするんであれば,この体制のまんまみんなでがんばっていくことになると思うんですけど……」とくわえたが,

 明らかにそれはむずかしいだろうという空気をにじませ,さらに「(大崎・岡本がトップのままでは)変われるかどうかはかりかねるってことだよね」という太田 光の言葉に「そうです」と,大崎・岡本退陣を求めた真意を説明した。

 そして,ギャラの不透明さや,いろんなことに手を出しすぎて赤字事業が山ほどあることに触れ,「そこの赤字を,憶測ですよ,私たちの給料からやってんじゃないかって思われても仕方ないんです」と指摘した。

 松本の看板番組の裏に出演し,ここまで毅然と発言したというのは,さすが友近だが,この日の『サンジャポ』が出色だったのは,友近だけではない。

 番組として,吉本興業が政府の仕事に数多く携わっていることを取り上げ,「税金をえている企業が反社会的勢力とつながっている疑惑をもたれるのは問題」と指摘。

 スタジオでも,杉村太蔵やテリー伊藤,デーブ・スペクターらが一斉に「政府の仕事を受注するということはオフホワイトじゃ困る」「政権との距離が近すぎる」「税金の無駄」と,批判の声をあげたのだ。

 c) 吉本と安倍政権の異常な接近ぶり,100億円の補助金まで

 本サイトでは以前から,吉本の政府関係の仕事の多さ,そして安倍政権や維新との “蜜月ぶり” を繰り返し伝えてきた。たとえば,2017年には法務省のPRを吉本が会社をあげて請け負い,吉本芸人を大量投入。

 ダウンタウンが大阪万博誘致のアンバサダーになり,大阪市とも包括連携協定を結ぶ。それ以外にも,さまざまな公的プロジェクトに吉本芸人が担ぎ出されるように。また,大阪ダブル選のさなかの4月20日には,安倍首相がなんばグランド花月で吉本新喜劇に出演。

 闇営業問題で吉本が入江を契約解除したことが明らかになった6月6日には,こんどは西川きよしら吉本興業所属芸人らが首相公邸を表敬訪問し,安倍首相の前でネタを披露したことがニュース番組で大きく取り上げられた。

 さらに,今〔2019〕年6月には,大崎会長が沖縄県の普天間基地や那覇軍港など返還がみこまれる米軍施設・区域の跡地利用に関する政府の有識者懇談会メンバーに選ばれた。

 極めつきが,吉本がNTT出版と共同でおこなう教育コンテンツなどを国内外に発信するプラットフォーム事業参入に,経産省が作った官民ファンド「クールジャパン機構」が最大100億円出資するとしていることだ。

 d) 本サイト〔『リテラ』のこと〕が報じてきたように,クールジャパン機構は日本アニメの海外配信事業の中止など出資事業の失敗が相次いでおり,赤字を重ねつづけてきた。

 その一方で,同機構は吉本関連事業に多額の出資をおこない,「現代ビジネス」〔2019年〕7月27日付記事によると,2014年には〈吉本興業や電通などで構成されるコンソーシアムによるエンターテインメント・コンテンツの創作・発信事業に10億円が投入〉。

 さらに2018年には〈吉本興業が参加する大阪城公園でのエンターテインメント発信事業に対し,12億円が投資された〉と指摘している。

 そのうえ,今度は最大100億円の出資。つまり,吉本は大崎会長の体制下で政権との距離を縮め,政府からの巨額の出資によって公的事業に参入しているのだ。

 この日の『サンジャポ』はまずVTRで,こうした吉本と政府,安倍政権との関係を一つひとつ解説。担当大臣のコメントや「国と仕事をして,その税金とかを使っているのであれば,まあクリーンにやってもらっていいのかなっていうふうには思いますね」という街の声を紹介した。

 さらに,宮迫だけでなく,吉本興業が会社として,反社会的勢力がスポンサードしていたイベントにタレントを送りこんでいた問題を取り上げ,「(岡本社長が)フリップで解説していた関係図をみると,宮迫さんと吉本興業は,同じ立場といってもいいんじゃないかなと思います」という街の声を紹介。

 「つまり両者は同じ状況にあったことから,吉本は宮迫さんを責められないのではという意見が出ている。政府の事業に数多く携わる吉本興業。きちんとした説明責任が求められている」と締めた。

e) デーブは「普天間の跡地は,相当,動機は疑ってもおかしくない」

 これだけでも,いままでのテレビではまったくなかった批判だが,スタジオではもっと踏みこんだ発言が飛びかった。口火を切ったのは,最近,リベラルな発言が目立っている杉村太蔵だ。太蔵はVTRの解説や担当大臣のコメントを受けるかたちで,こう一気に述べた。

 「(関係省庁が記された)フリップをみていただきますとね,ほぼ全省庁との関係あるわけですよ。当然のことながらやはり政府の仕事を受注するということは,それこそオフホワイトじゃ困るわけですよ。完全なクリーンでなければならないと。私がこの政府の立場でね,いま非常にショックを受けてるだろうなあと思うのは,今週,島田紳助さんがメディアで取材を受けていますよね」

 島田紳助さんというのはVTRにもありましたけど,8年〔2023年からだと12年〕前にまさに反社会的勢力との交際が理由で,吉本興業をおやめになった。その方がですね,いまだにこの吉本興業に隠然たる影響力あるかのような印象をね,国民がもたれるというのは,やはり政府としてはこれは大きな問題で。だからこそ今回,国務大臣が。大臣がね:

 「これだけ,あの現段階でコメントをするというのは,やっぱり政権にねやっぱり批判が向いてくるんではないかと,危機感が」

 『バイキング』(フジ)など吉本御用マスコミが島田紳助発言を大崎会長擁護に利用し,賞賛しているのとは対照的に,太蔵は紳助が吉本に今も隠然たる影響力をもっていることの問題にしたのだ。

 この太蔵発言を受けて,デーブ・スペクターもこうつづけた。

 「まず,こういうプロジェクトはやり過ぎ,意味ないものばっかりですよ。しょせん,人のお金だと思って,役所の人たちは,官僚は,自分の実績をつくるためだけ。あと,天下りを考えたりして」

 f) さらに,デーブは吉本興業が反社勢力のイベントにタレントを派遣していた問題を取り上げ,「あくまでもイベント会社は窓口だけなんですよね。その依頼先はどういうものだかもっと調べます,普通。あのイベント会社が大丈夫っていってるって,それ通用しません」と痛烈に批判したあと,沖縄利権の問題にまで踏みこんだ。

 「あと,普天間。なんで沖縄と吉本,大阪の会社なんで,あんまり接点ないですよ,本来は。なんでそんなにヨダレを垂らして沖縄にいろんなことをやっているか。やっぱり普天間の跡地は,相当,動機は疑ってもおかしくないんですよね」

 本サイトの既報のとおり(https://lite-ra.com/2019/06/post-4794.html),吉本興業は10年以上にわたって沖縄国際映画祭を運営しているが,この背後には沖縄や大阪のカジノ利権参入と関係があるのではないかともいわれてきた。

 そして,普天間基地跡地は沖縄のカジノ誘致の有力候補といわれている。大崎会長が有識者懇にメンバー入りしたのも,安倍政権下で普天間基地跡地へのカジノ(IR)誘致と吉本興業のカジノ参入のシナリオが進んでいる証拠ではないか,とみられているのだ。

 この問題について,これまでテレビはいっさい触れようとしてこなかったが,ついに疑義を呈したのだ。

g)安倍首相当人が吉本を気に入っているから,どうしようもない」の証言

 一方,太蔵はこんなことを司会の太田 光に問いかけた。

 「先ほど新喜劇の話,ありましたね。安倍さんが立ったという。この立つ数分前は,大阪の補欠選挙3か所,街頭演説してるんですよ。その翌日,大阪の補欠選挙の投票日なんです。でね,これみてるとね,現政権がここまで,お笑い,というかエンターテイメントの会社と非常に近いわけですよね。日本のお笑い文化の観点からして,太田さんどのようにご覧になっているのかなというのはすごく気になるんですけど」

 最近,政治問題では弱腰が目立つ太田はまともに答えず,まぜっ返していたが,太蔵は明らかに,吉本が政府の仕事をたくさんやっているという背景に,安倍政権との癒着があることを示唆していたのだ。

 実際,前述した「現代ビジネス」記事では,政府関係の仕事が数多く吉本に流れていることについて,政府関係者がこんなコメントを寄せている。

 「安倍首相当人が吉本を気に入っているから,どうしようもない」

 h) 要するに,吉本の問題は “安倍友” 案件だからどうしようもない,というのである。これはつまり,森友・加計問題と同じということではないか。

 しかも,これはたんに,安倍政権と吉本興業だけの問題ではない。テリー伊藤はその背景にある経産省の問題も指摘した。

 「もうひとつポイントは,経産省,すごくこれ予算をもってる。クールジャパンって,響きいい言葉ですよね。でも経産省で使ってる予算,これはどれだけで活用されているか。正直言って無駄打ちが多い。っていうのは正直いって経産省の人はお笑いのことなんか,わかんない人多いですよ」

 「その人たちが決定権をもって。たとえば韓国はもっとそういうところ,優秀で。たとえば少女時代とかああいうの,ロンドンでヒットさせるじゃないですか。日本のひとたちをクールジャパンで,向こうでしっているひといますか?」

 「税金が死に金になっている。これはものすごく大きなこと」

 まさしくテリーのいうとおりだろう。というのも,前述した「現代ビジネス」記事では,クールジャパン機構の投資による累積赤字が178億円にものぼる一方,政府は生活保護受給額のうち食費や光熱費など生活費相当分を2018年10月から国費ベースで年160億円も削減する方針を決定したことに言及。要するに,社会保障を削った分を上回る税金をドブに棄てているのだ。

 i)『ワイドナショー』はじめテレビこそが吉本・安倍政権の癒着ビジネスの共犯者

 そういう意味では,この日の『サンジャポ』の放送内容は「よくやった」というよりメディアとして「当然の姿勢」というべきだろう。むしろ,おかしいのは,税金も関わる吉本興業の不正にいっさい触れようとしない『ワイドナショー』や他のワイドショー,ニュース番組のほうなのだ。連中は触れないどころか,いま,「話が変わっている」と,問題を宮迫らの話だけに引きもどし,吉本批判を封じこめる役割さえ演じている。

 それは,結局,テレビ局がこの吉本興業の政権との癒着構造,税金ビジネスに組みこまれているからだ。在京5社・在阪5社のテレビ局が吉本の株主になっていることについては,先週,やはり『サンジャポ』で,デーブ・スペクターが「ありえない,テレビ局は即刻,株を手放すべきだ」と批判していたが,問題は株主ということだけではない。

 吉本興業は,安倍政権の公的ビジネスに食いこむのと同時並行的に,テレビ各局のワイドショーや情報番組の司会やコメンテーターに吉本芸人たちを大量に送りこむようになった。そして,そのほとんどが安倍政権に擁護的なコメントをしたことで,安倍政権から気に入られ,関係がどんどん深まっていった面は否めない。

 つまり,いまのワイドショーやその出演者は,吉本の公的ビジネス利権参入の共犯者なのだ。なかでも最大の存在は,やはり松本人志と『ワイドナショー』だろう。松本は東野幸治やゲストともに安倍政権擁護を繰り返し,安倍首相を出演させ,さらには会食までおこなった。吉本の政権ビジネスが加速したのは明らかにこれ以降のことだ。

 j) しかし,こうした構造があるからこそ,テレビ局は絶対に吉本と安倍政権の癒着ビジネスを批判することなんてできない。吉本への血税投入もコンプライアンス違反やブラック経営体質とともに,ほとんど批判にさらされないままうやむやになり,事業はそのまま続くのだろう。

 そう考えると,この国の最大の元凶はテレビ局の体質というべきかもしれない。

(編集部)最終更新:2019.07.29 12:08

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    ⇒ https://note.com/brainy_turntable/n/ne5c09e6298e5
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