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20世紀から21世紀に股をかけて男児の股ぐらを性犯罪の対象にし,何百・何千回も冒しつづけてきたジャニー喜多川,この後始末ができない旧ジャニーズ事務所関係者の「問題回避一辺倒の精神病理」は徹底的に批判し,その全財産を当てて補償させるべし

 ※-1「ジャニタレ」とは「砂利タレント」の意味かと思っていた本ブログ筆者は,旧ジャニーズ事務所所属の芸能人(タレント,歌手など)にはまったく関心がなく,旧スマップという名称をしる程度であったが

 a) クリント・イーストウッドが監督・製作を務める硫黄島の戦いを日本兵の視点で描いた映画 『硫黄島からの手紙』(原題: Letters from Iwo Jima)は,太平洋戦争にかかわる映画だということで,観にいった記憶がある。

 この映画は,2006年公開のアメリカ合衆国の戦争映画であったが,日本軍司令官の栗林忠道が家族に送った「『玉砕総指揮官』の絵手紙」にもとづいた,アイリス・ヤマシタ脚本によるフィクション作品。『硫黄島2部作』のうちの日本側作品。

 付記)冒頭の画像資料は後段に引用するユーチューブ動画サイトから借りた。左側の人物がジャニー喜多川。

冒頭画像資料の説明

 前作として公開されていたアメリカ側『父親たちの星条旗』に続き,この『硫黄島からの手紙』は,日本兵の視点から硫黄島の戦いを描いていた。そのためアメリカの映画作品でありながら,劇中のセリフの大半は日本人・日系人俳優による日本語であった。

 すなわち,この『硫黄島からの手紙』は,同じ戦いをアメリカ人の視点で描いたイーストウッド監督の『父親たちの星条旗』(2006年)の姉妹作品であり,2つの映画は背中合わせで撮影された。

  ◆ 概 要 ◆

 『硫黄島からの手紙』は,劇中の栗林忠道陸軍中将の家族への手紙は,後世に編まれた『「玉砕総指揮官」の絵手紙』吉田津由子編,小学館文庫にもとづいている。

 この映画は日本では2006年12月9日に公開され,アメリカでは2006年12月20日に限定公開された。2007年1月12日にアメリカ国内のより多くの地域で拡大公開され,1月19日にはほとんどの州で公開された。第79回アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ,音響編集賞を受賞した。2008年4月7日には,英語吹替版がプレミア上映された。

 本ブログ筆者がこの『硫黄島からの手紙』を観賞したなかで,いまでも脳裡によく刻まれて残っているひとつの場面が,戦いもたけなわを過ぎたころに関した時期のその一コマだったと思うが,地上に出てきたがすでにフラフラの状態(体調)になっていた二宮和也が演じる「応召兵・西郷陸軍一等兵(二宮)」の演技であった。

 西郷一等兵は,米軍兵士と遭遇したさい,体力も落ちておりたいした戦闘行為もできないのに,肉弾戦的に米軍兵士に立ち向かっていったところを,いとも簡単に相手から銃尻で殴りつけられ,倒れた。本ブログ筆者は,そういう場面の映像,二宮の演技をいまも覚えている。

 『硫黄島からの手紙』を観賞したけれども,正直いってほかの場面は,いまではほとんど記憶に残っていない。だが,二宮和也が下級兵士として演じたその銀幕の展開だけは,なぜかいまもよく思い起こせる。

 b) この二宮和也が当時,(旧)ジャニーズ事務所所属の芸能人「嵐」の1人だったという事実もよくしらなかった本ブログ筆者であったから,昨今,日本社会の重大な病理現象のひとつとして大問題なったジャニーズ事務所の存在も,まったく不知であった。

 なお,二宮和也は,その後に出演してきた映画の世界では,日本アカデミー賞の場合,つぎのような授賞歴を有していた。

 第46回 日本アカデミー賞(2023年)
  ノミネート 最優秀主演男優賞 『ラーゲリより愛を込めて』

 第44回 日本アカデミー賞(2021年)
  ノミネート 最優秀主演男優賞 『浅田家!』

 第42回 日本アカデミー賞(2019年)
  ノミネート 最優秀助演男優賞 『検察側の罪人』

 第39回 日本アカデミー賞(2016年)
  受賞 優秀主演男優賞 『母と暮せば』

二宮和也・日本アカデミー賞

 上記のごとき経歴(実績)もあってか二宮和也は,ジャニー喜多川の性的嗜好被害が大問題になった今年の10月24日,同日付で『 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)』を退所すると発表していた。

 その後は独立し,個人として活動する予定だといい,また,活動休止中の嵐が再始動することになったさいは,メンバーと一緒に活動していく意向を示したともいう。

 また11月7日,新会社を設立したことを公式にて報告し,この新会社の名前は「オフィスにの」といい,スポーツジャーナリストの増田明美の夫が代表を務めている。

 このように,二宮和也みたく映画の方面で手堅く活躍の実績があった人物は,ジャニーズ事務所を離れて,さらに自分の新しい将来を開拓するための進路をとっていた。

 だが,問題は,この事務所が解体・編成し,新しく発足させた事務所,その新会社の名称は「ジャニーズ事務所による社会貢献活動プロジェクト「Johnny's Smile Up! Project」に由来した「SMILE-UP.」となっていたが,このあたりに,実はまだ残されていた。

 しかも,この新事務所に「残って」所属することになった芸能人の今後が,どのようになっていくか,いまのところ不透明な要素が多い。

 c) 二田一比古というジャーナリストが『日刊ゲンダイ』に寄稿した記事のなかに,旧・ジャニーズ事務所,現在の「SMILE-UP.」に乞われた乗りこんだ福田 敦のことに触れて,つぎのように言及している段落があった。

 福田氏もジャニーズとは正反対に位置する人。これまでのように事務所の力で仕事を取る手法もなくなり,実力優先になる可能性は高い。エージェント制になれば,なおさら個人の力が物をいう。実績がなければ二宮和也のように独立もできない。

 註記)「福田 淳氏が社長に就任したらジャニーズ新会社はこう変わる “外部の人間”だからできること」『日刊ゲンダイ』2023/11/09 06:00,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/331753/3

福田敦のこと

 しかし,この福田 敦のこの決断に対してはたとえば,佐藤 章(元朝日新聞社記者)がユーチューブ動画サイトにおける意見を表明したなかで,まっこうから強烈な批判を繰り出している。

 つぎにその住所を示しておくので,興味ある人はつぎの動画を直接,視聴してみてほしい。1時間ほどの録画となっているので,観るのがめんどうだという人はその題名「【悲惨】ジャニーズ被害者の自 ●! その一方新社長福田氏は『大逆転を』言うが・・・事務所は存続を許されてはならない! 元朝日新聞・記者佐藤 章さんと一月万冊」という見出し的な文句だけを記憶してもらい,つぎの段落に進んでほしい。

 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=-9ggjyCCEk4

 要するに佐藤 章は,福田 敦が新たに構えて取り組もうとする方向は「完全に間違えている」と断言。ジャニー喜多川の性加害行為をめぐる被害者救済には「逆効果だ・マイナスになる」と猛烈に反対している。佐藤は,ジャニー喜多川の性的加害の被害を受けてきた多くの男性たちが,福田 敦の考えている方向では「絶対に救われない」と強く非難するのである。

 どうやら,福田 敦は旧ジャニーズ事務所でジャニー喜多川自身が冒してきた性的犯罪とはひとまず無縁・別個に,この事務所の再生ができるかのように。それもかなり自信をもって今後に取り組もうと意図している。だが,その点に関していえば,かなり誤解をしているか,そうでなければこの事務所が抱えている問題の深刻さを無視する姿勢がみられる。つまり,当該問題(事件)の本質を,根本からは理解できていない様子をうかがわせている。

 d) ジャニー喜多川の性的嗜好にもとづく性加害,それもとくに男児に対するそのおぞましい行為が,はたしてこれからどのように後始末されていくのか,その後始末をするために置かれた関係組織が,どのようにまじめに誠意をもって対応していくかについては,すでに大きな疑念が生まれていた。

 ここではつぎの画像資料を観たい。ジャニー喜多川が宴席の場で右側の少年をじっとみつめる写真である。いまとなってみればたやすく解釈できる点となるが,このように喜多川は「自分の性的嗜好から」この少年〔たち〕を食い入るように観察しつつ,いわば品定めというか,「今後の征服作戦」を思案開中だという光景になっていた。そうした推理:疑いがこの動画を切りとって観る画像からは解釈が十分に可能である。

【児童性愛に関する解説】

ペドフィリア(英 pedophilia)という用語がある
「幼児・小児(通常13歳以下)を対象とした性愛・性的嗜好」のことで
略して俗にペドと呼ばれる

この類義語には
小児性愛・小児愛・児童性愛などがあり
婉曲的には幼児好きがある

 
前掲と同じ動画から切りとった画像
ジャニー喜多川は
小児性愛を衝動とする性犯罪行為を
日常的に冒しつづけていた

 21世紀になってから再度,本格的に暴露されたことになるが,日本社会におけるそれも芸能界を足場にしたジャニー喜多川の「性嗜好に原因した大犯罪」が,これからまともに断罪されうるのかどうか,現状においてはなお疑われているなかで,

 いまでは「衰退途上国」といわれ,しかも,アベノミクスとアベノポリミクスのせいで,すっかり「政治も経済も」「完全に後進国家」になりはてたこの日本という国においてだが,

 21世紀のいまごろにもなってから,すでに死者となったジャニー喜多川の性犯罪が,半世紀以上もの履歴(犯歴)を堆積してきた一大問題として,今後に向けてどのような始末があらためておこなわれるべきか,重大な関心事となって当然である。当人が故人になっている事実とは関係なく,今後において徹底的な究明が必要な事件であるからである。

 ジャニーズ喜多川の性的嗜好の問題が,子どもたち(それも男児がその犯罪の対象であった)を性的犯罪の食い物にしてきた履歴・経歴は,なんともおぞましいという以上に,この人物じたいの異常心理にかかわる問題としても,こちらはこちらで,精神分析や医療内科など専門家がおこなう分析・批評が不可欠である。たぶん,今後しばらく経ったら(早ければ半年以内?)には,関連する解説や糾弾する見解が公表されるものと予想しておく。

 e) 本ブログ筆者は,旧ジャニーズ事務所に所属していた芸能人のことは,関心がなかった分野ゆえ,前段で触れた二宮和也以外の人物は,キムタクなどが組む〔だいぶ以前に解散した〕スマップのメンバー程度しかしらず,それもくわしいタレント情報はなにももちあわせていなかった。

 ところが最近になって,ジャニー喜多川の性犯罪行為の問題で騒がれてきたこのジャニー事務所に所属する芸能人のことが『ジャニ・タレ』と表現されていた点を,実は『じゃりタレ』(砂利みたいなガキのようなタレント)たちのことを総称することばだとばかり,勝手に思いこんでいた。

 しかしいまとなってみれば,本当はジャニー喜多川の性的嗜好の犠牲者になった若者(この被害者たちは男児と呼ばれるべき年齢層であった)たちが,この喜多川によってそれこそ「砂利を踏み潰しかつ蹴散らされる」がごときに,つぎつぎと毒牙にかけられてきた。

 しかも「半世紀(以上)」もの長期間にわたり,芸能界内の関係領域において発生しつづけてきた「きわめて特殊で異様な歴史」は,日本社会のその界隈において発生していたけれども,最近までその事実の詳細な解明や,責任追及がなされないままに放置されてきた。

 その間『週刊文春』の追及があって,しかもジャニー喜多川からこの週刊誌の出版元が提訴されたものの,ジャニー側がやぶ蛇になってしまい,民事訴訟であってもその性犯罪行為は認定されていた。

 そういった意味では,日本社会全体のあり方にも通じるなにかを包していたはずであり,それも「非常に重大で」「とても深刻な性的な醜聞そのもの」だと理解されてよかった事件が,ジャニー喜多川による性犯罪歴がたどってきた経歴の記録そのものとして残されている。

 さて,つぎの※-2以下の記述は,前段で触れた『一月万冊』のユーチューブ動画サイトを介して,旧ジャニーズ事務所を後継する新事務所がすでにみせはじめていた「被害者対応の態度」を,きびしく批判した佐藤 章の見解を裏付け,支持するものである。
 

 ※-2「旧ジャニーズ性加害問題『当事者の会』所属の40代男性死亡 大阪・箕面市の山中で発見」『MBCNEWS』2023/11/14 09:20,https://www.mbs.jp/news/kansainews/20231114/GE00053605.shtml

 ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴える会に所属していた40代の男性が〔2023年〕10月,大阪府内で死亡していたことがわかりました。

 捜査関係者によりますと,ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴える「当事者の会」に所属していた大阪市内に住む40代の男性は10月中旬,大阪府箕面市の山の中で倒れているのがみつかり,その後死亡が確認されました。

 近くには遺書のようなメモがあり,警察は事件性はないと判断したということです。「当事者の会」のメンバーの一部はSNSなどで「卑怯者」「ウソつき」「金目当ての活動だ」などと,誹謗中傷を受けたとして,警察に刑事告訴しています。(後略)


 ※-3「性被害を知った母は自ら命を絶った…遺書につづられた,ジャニーズ事務所に写真と履歴書を送ったことへの後悔」『東京新聞』2023年11月9日 06時00分,https://www.tokyo-np.co.jp/article/288852

 旧ジャニーズ事務所(現・スマイルアップ)創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害問題で,被害に遭ったジャニーズ Jr.(ジュニア)の元レッスン生の男性(55歳)が取材に応じ,母親に性被害を打ち明けた1カ月後,母親が自殺したことを明かした。

 遺書には,男性の写真と連絡先を事務所に送ったことへの後悔と謝罪が書かれていた。母親への告白を40年以上悔やみつづけ,「自分の人生はめちゃくちゃにされた。事務所が,今後も子どもを育成しマネジメント業務を続けることはあってはならない」と怒りを込める。(望月衣塑子)

 ◆-1 初めてのレッスンで太ももをさすられ

 「中学1年生の時の男性。被害を受けるまでは,勉強もスポーツもできる活発な少年だった」この男性。

 男性は中学2年になった1982年春,母親から「テレビ朝日でジャニーズ事務所の面接があるのでいってみたら」と勧められ,東京・六本木のテレビ朝日のリハーサル室がある建物に向かった。そこには,ジャニー氏や現社長の東山紀之氏らがいた。

 部屋に入って左奥の机に呼ばれ,初対面のジャニー氏から「スポーツはなにかやってる?」と聞かれ,「軟式テニス部で,小学校の時に野球をやっていた」と答えた。やりとりは5分程度。「レッスンやっていきな」といわれ,レッスンにくわわった。

 レッスン中や休憩中,ジャニー氏は必らず自分の横にきて「ダンスが駄目ならほかのこともいろんな方法で考えよう」と話しかけ,太ももをさすってきたりした。そのせいか,他のジュニアのメンバーが自分に話しかけてくることはなかった。

 ◆-2 数日後には日本テレビで

 その日の夜,家に電話があり「数日後に日本テレビでミュージカルのオーディションがあるから受けるように」と指示された。日本テレビの四番町別館(東京都千代田区)であったオーディションには当時のジュニアのメンバーほとんどが参加。15人が横並びで一列に座らされ1人ずつ即興でダンスを踊らされた。自分はダンス経験がまったくなく上手に踊れなかった。

 主催者から「事務所にどのくらい在籍してるの?」と聞かれて「数日」と答えると,あとからジャニー氏に「そんなこといっちゃ駄目。最低でも『3カ月くらい』といわないと」と怒られた。TBSドラマの児童養護施設の子ども役のオーディションも受けた。(引用終わり)

 ともかくも,この少年の母親はその後の経緯をしるに至りその後,自責の念にかられ自死した。 この事例以外にもすでにネット上には,50歳くらいの年齢なっても,この少年(りっぱな成年だが)の場合と同様に,精神的な打撃が「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」の病状として発症しつづけるその後の生活を余儀なくされ,通常の生活が不可能になったと告白するある熟年男性も登場していた。

 以上のごとき「ジャニー喜多川の性的嗜好」の被害者は,これからも徐々に,その姿を仕方なしにでも「宣言しだす人たち」が増えていくかもしれない。この種の現実問題に関していえば,「ジャニーズ喜多川の性的嗜好」が残した,すなわち,芸能界に発源していた性加害・被害の実態に関する情報は,より広範囲からより正確に収集・整理されたうえで,喜多川の犯罪性をあらためて断罪するために利用されるべきである。

 このさい,つぎのごとき『東京新聞』の記事はもう一度,じっくり読みかえしておく余地がある。


 ※-4「NHKにテレ朝も…ジャニー喜多川氏「トイレ性加害」の裏でマスコミに出回る「大物OBとの密着写真」『FRIDAY DIGITAL』2023年10月22日,https://friday.kodansha.co.jp/article/338301

東山紀之はジャニー喜多川と似た性加害行為をしたと
記者会見の場で示唆していた
藤島ジュリー景子はかなりセコイ人で
オジの問題「性的虐待という絶対悪」に対応しようとする
姿勢は皆無
 

 故ジャニー喜多川氏の異常な性衝動が相次いで報道されている。1年前は“稀代の名プロデューサー” として扱われてきたが,性加害がつぎつぎと発覚したいまでは「人類史に残る性加害者」といっていい。

 そんなジャニー氏の蛮行がまたひとつ明らかになった。

 ジャニーズグループ『忍者』の志賀泰伸氏が一部メディアの取材に,テレビ朝日局内でジャニー氏から性加害を受けたと告発したのだ。同氏によると,1984年に15歳でくわったジャニーズ Jr.時代に「テレビ朝日のプレハブ内のトイレで性被害に遭った」と証言した。

 トイレでの性加害では,NHKでも起きていたとされる。同局の報道番組『ニュース7』は,〔2023年〕10月9日放送で,東京・渋谷にあるNHK局内のトイレで,ジャニー氏から複数回性被害に遭った男性の証言を報じた。

 告発した30代男性によると,高校生だった2002年秋,ジャニーズ Jr.が出演する音楽番組『ザ少年倶楽部』のダンス練習に参加。そこで,ジャニー氏から休憩時間に個室トイレに連れていかれ,被害に遭ったという。

 同局のトイレでは5回ほど被害に及び,男性が拒否すると,その後レッスンに呼ばれなくなったそうだ。これを受け,NHKの稲葉延雄会長は18日の定例会見で「大変重く受け止めている。看過できない問題」と断罪。

 性加害の現場となった『ザ少年倶楽部』は16日に予定していた11月10,17日放送回の公開収録を中止に。このまま打ち切りの可能性もある。

 他方で,旧ジャニーズ事務所はテレビ局内での性加害については,

 《そのような事実はありません》と否定。そればかりかNHKの報道があった9日には,公式サイトで《被害者でない可能性が高い方々が,本当の被害者の証言を使って虚偽の話をしているケースが複数ある》

との声明を発表し,マスコミをけん制。

 全国紙記者は「やはり元凶のジャニー氏がすでに亡くなっていることが大きい。被害者が声を上げても,それが真実かどうか確認できる術は限られている」と語る。

 そんななか,性加害の決定的な証拠について,実は水面下でスポーツ紙などの一部メディアにもちこまれている。そこには大物ジャニーズOBとジャニー氏が密着して写っているが,スポーツ紙芸能担当記者によると

 「ジャニーズOBへの配慮から表に出すことはできない。仮に本人が希望したとしても,ショッキングな写真であるため掲載は無理だろう……」という“現実”がある。

被害の大きさが日々伝わってくるジャニーズ性加害問題。つくづくジャニー氏が“存命のうちに”断罪すべきだった。(引用終わり)

 ここでは題名だけとなるが,その住所を紹介しておきたい『PRESIDENT Online』の最近記事がある。

 
 21世紀になったこ日本の社会であるが,いまとなっては,その「全般が腐食し,堕落し,転落しきった」と形容するほかないほどひどくみっともない様相が,いくらモグラ叩きしても追いつかないくらいにあちこちで生じている。ジャニー喜多川の性加害事件は,こうした日本の社会の没落過程に対してさらに恥の上塗り的な効果をもたらしている。

 ついでにいうことになるが,たとえば,日本の経済力はすでにがた落ちした。円ドル相場は今朝(2023年11月15日)の数値は150円台,そして,そもそもGDPは本年中にはドイツに抜かれるみこみ。ドイツの人口は日本の3分の2である。

  “Japan as №1” などといった褒め言葉からは,もはやはるかに縁遠くなった「いまの日本」がある。最近は,急激な円安のために「日本は物価がヤスイ」と,訪日する外国人たちが大喜びする始末。

 その代わりこの日本では,1日3食のうちの1回でも満足に食べられない人びとが大勢いる。安倍晋三の為政がすっかりこの国をダメダメの状態にまで引き落としてきた。

 経済はそのように3流になりはて,そして,政治とみたら国会のなかは「世襲3代目の政治屋」ばかりが幅をきかし,いってみれば「政治的な後進性」ならばたっぷりのこの日本の政治ゆえ,これを4流だとみなさいほうがよほどおかしい。

 しかし,旧ジャニーズ事務所の問題は,実際にはバブル経済破綻以前から継続されてきたものであった。ジャニー喜多川の性加害「犯罪」を産みつづける温床の役目をはたしてきたこの事務所は,経営状態いつも良好であったから,景気と不景気の時代を問わず,最高幹部のジャニーがそのような犯罪行為を性懲りもなく,いつまでも反復できる背景を提供してもいた。

 まともな先進国であれば,喜多川の性犯罪はとくに児童・少年に対する加害行為として格別に重大視されるはずであった。ところが,いままでの日本社会のなかでは過去になんどか,この喜多川の犯罪行為が注目されてきたことがなかったわけではないにもかかわらず,いまごろにもなってからようやく「表の世界」でとりあげられ,根本から批判されるようになった。

 NHKがこの2023年大晦日に開演する紅白歌合戦から,旧ジャニーズ事務所所属の芸能人(歌手など)を,44年ぶりに1人も出演させない予定を組んでいたものの,ほかの大手民放テレビキー局は,「ジャニーズ喜多川の性的嗜好」になる重大犯罪の履歴に関して,実質ほっかむりにひとしい対応しかおこなうつもりがない。

 この国の現状のごとき精神文化面における斜陽性,いいかえれば,その理性面や知性面でも顕著になってきている没落性は,芸能文化の一端を構成していたジャニーズ事務所の犯罪問題ににおいてこそ典型的に反映されていたといえなくもない。

 ジャニーズ事務所は新たに組織替えをおこない再出発したところで,過去において基本の体質であった「無反省・無節操・無秩序」の「惰性の本質」を変えられないようでは,この21世紀の日本のなかでは今後もますます自己腐乱していくほかあるまい。
 
 思えば,あの安倍晋三の為政がこの国をダメダメだらけの国にしてきた事実に,われわれが気をとられていたうちに,なんと日本文化の一翼をになう芸能界のなかで,犯罪のなかでももっとも忌み嫌われるべき「児童・少年に対する性加害」の行為を,半世紀以上も平然と繰り返してきたジャニー喜多川の存在が(2019年死亡),

 ある意味,この国が世界に対して向けるべき「国柄としての評判」を,芸能文化の領域から地に落とす演技をしていたと批判されるべきである。そう批判されてなんら抗弁できないほどの大犯罪を記録してきたのが,旧ジャニーズ事務所という容れ物であった。

 国連関連での記事を紹介しておく。


 ※-5 参考記事

 1年半ほど以前にこういう記事が出ていた。

 佐藤 翠「世界が激震した《カトリック教会での性虐待スキャンダル》のいま『フランスで21万人以上の未成年者が聖職者の“餌食”に』『被害者が“風呂セラピー”を告発』『文春オンライン』2022/04/14,https://bunshun.jp/articles/-/53457#goog_rewarded

 この『文春オンライン』の記事は,最初のほうだけ引用する。こちらはただし,聖職者たちが集団の次元から冒していた性犯罪行為だったが,ジャニーズ喜多川の場合は,たった1人で百人から千人の単位に対して冒してきたその行為であり,そのおぞましさときたら抜群。

 上記の記事から引用する。

 2002年,アメリカのメディアによる報道がきっかけでつぎつぎに明らかになっている世界各国のカトリック教会での性虐待問題。2022年4月1日には,19世紀から1990年代までカナダの寄宿学校で,カナダ先住民の子供たちへの虐待があったと,ローマ教皇自らが謝罪した。この問題は収束する気配を見せず,いまだに波紋を呼んでいる。

記事から借りた画像
このオジイチャンは児童性愛にアーメンの
祝祷をしていたその1人
ポーランドの枢機卿とか……

  ◆ 21万人以上の未成年が聖職者の “餌食” に ◆

 そんななか,とくに衝撃的だったのが2021年10月5日,フランスでの調査報告だ。1950年以降,フランス国内では推計21万人以上の未成年者がカトリック教会の聖職者など3000人以上から性被害を受けたことが発覚したのである。

 フランス国内で未成年時に性暴力を受けた被害者の数は累計550万人とされていることから,聖職者や教会関係者から未成年の時に性暴力を受けた人はフランスの性被害者全体の4%を占めることとなる。加害者としては,家族と友人のつぎに聖職者が多いということがわかったのだ。

 信仰の対象として絶対的な権威を誇り,社会に根差すフランスのカトリック教会で,どのようにして子どもへの卑劣な性虐待が何十年も蔓延してきたのか。調査をまとめたレポートや海外の報道を踏まえ,実態をお届けする。(引用終わり)

 ジャニー喜多川の「性犯罪歴」はなんと自分1人だけで半世紀たっぷり。すごいなどと感心していられない。犯罪であり,それも性加害を冒してきたその長い期間であった。

 子どもをもっているお母さん,お父さん,自分たちの儲けた子どもたちがジャニー喜多川のやってきた性被害行為を受けたら,なんと感じるか? 人によっては「アイツ,ぶっ▼してやる!」といきりたち,行動に出かねない。

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