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Part of Your Worldは全く呑気な歌では無い【ポセイドン理論】

【ネタバレあり!!!】

「リトルマーメイド」観ましたか。

主演の歌が上手いし、
ドレッドの髪も新鮮で良かった。
ビヨンセのお弟子さんで、
姉妹でレコードも出しているそうです。


そして何より「パイレーツオブカリビアン」
大好きな私としては、
CGもそうだし、映像の雰囲気が
どことなく似てて、好きなポイントです。

(余談ですが、
 SHOGUNのオープニングも
 どことなく
 ワールドエンド感がありますよね)

トリトン王、なんか見覚えあると思ったら、
サラザールを、やっていた人が、
演じているらしいです。

驚きました。
全く別人笑笑


パイレーツオブカリビアンシリーズと言えば
「生命の泉」で、
宣教師と人魚シレーナの恋が描かれます。
恋と一言で表して良いのか、
まぁ、かなり困難な道のりでしたけども。

こっちが実はリアルなリトルマーメイドで、
後世に語り継がれて尾ひれがついて
現在の形になったと言う風に、
私は勝手に解釈しています。


さて、本題 Part of Your World

アリエルが無邪気そうに歌うので、
何となく外の世界へ憧れる、
呑気な、どちらかと言うとメルヘンチックな
歌にも聞こえるかも知れない。

まぁ、それは間違いでは無いですが、
しかし、その裏には凄まじい事がある。

「あれ、何だっけ、足〜。」や、
道、火〜。

で、歌ってるところありますよね。

ここなのです。まさにここ。この部分。

無邪気に伸ばして歌っているので、
ここも呑気に聞こえてしまう。

なんでわざわざ
このフレーズを歌っているのか。

考えてみれば、
海の世界には、「足」、「道」、「火」
等と言う、
概念自体がそもそも存在しないからです。

アリエルは禁止されていた
地上の本を読んだり、
地上の様子を見たりしていたから、
知っていた訳です。

これは決して憧れや夢なんて軽い言葉
だけでは済まないとてもやばい事です。

日本で例えるなら、
鎖国時代に、禁止されていた
キリスト教を隠れて信仰しているような物。

アリエルの覚悟と、行動の重みが、
全く違う印象になって来ますね。


もっとも、リトルマーメイドには2があり、
トリトンの妻が船舶事故で亡くなるまで。

アリエルが小さい時までは
普通に地上とある程度の交流があったので、
鎖国ほどではありませんが、

彼女の犯したリスクというのは、
生半可な物ではなかった事は
確かでしょうね。


そもそもポセイドンの槍で簡単に解決するくらいなら、アースラは必要ないのでは無いか。


私も、最初はそう思いました。
トリトン王のポセイドンの槍。
この槍は、一振りで、
人魚を人間にも、人間を人魚にも出来る。
余りにも簡単過ぎてしまうのです。

死ぬような思いをして、
アースラに頼み込んだあの行動は
全く無駄だったのか。

ラストシーンを観て、え、今までの苦労は
と正直思ってしまいました。
同じような人は多いでしょう。

しかし、これは全く違う事なのです。
結果だけを見てはいけません。


極端な話をしますが、

コンビニへ行って、何も払わず、
ペットボトルを1本持って来た。

コンビニへ行って、レジで支払い、
ペットボトルを1本持って来た。

この2人の結果は同じです。
コンビニへ行って、
ペットボトルを手に入れた。

しかし、片方は泥棒。片方は客。


いくら結果主義の世の中においても、
やはり同じ結果でも、
過程次第で違う物になります。


アリエルが、普通にトリトン王に頼んで
ポセイドンの槍を使ってもらえたでしょうか

無理ですね。

こういう事です。

トリトン王の簡単な1振りを得るためには、
やはりアリエルは命を張り、
危険なことにも
手を出さなければならなかった。


思えば、世の中
えっ、そんな簡単なことのために…

という事は多いですよね。

水の少ない国では、
水汲みに往復6時間かかったり、
水のために人が死んだり。

ある人にとって簡単に済む事も、
またある人にとっては、
簡単ではなかったりする
という話でした。

「ポセイドン理論」と名付けましょう。





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