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スーパーで私の恋は半額じゃあない11話

意識を超越した愛

徳明がカフェを出てゆみと別れた後 今まで感じたことのない 得体の知れない不安に襲われた。

彼の心は、男性でありながら幸子としての愛を抱くことに深い苦悩を感じていた。

その複雑な心情の中、徳明は突如、その場にうずくまってしまった。

徳明:「これは…無理だ…」

八重子の声が、徳明の意識に響き渡った。

八重子:「徳明、何を悩むことがあるの?」

徳明は心の底からの怒りを八重子にぶつけた。

徳明:「無理に決まってる!どうして理解できない!」
八重子は冷静に徳明に問いかけた。
八重子:「お前はなぜ女性を好きになる?容姿がお前の好きな芸能人に似てるからか?女性の体が目的か?自分の子供を産むからか?」

徳明は八重子の言葉に反応したが、彼の内面の葛藤は解決しなかった。

八重子:「人は異性を好きになる。それは生命存続と子孫繁栄のためだけだ。しかし、それはもっとも下等な生物の証拠だ。意識の生命体はそれらを超越した愛がある。そこには異性であること、同じ種族であること、すべて関係ない。愛はその芯の
部分にあるのよ。」

徳明は八重子の言葉を聞いても、なお納得できなかった。彼の心は混乱し、苦悩は深まるばかりだった。

徳明:「でも、それがどうしたっていうんだ…。僕には、理解できない…」

八重子は徳明に対してさらに諭すように言った。

八重子:「そこまで愛がわからないなら、意識の超越した愛をお前に見せよう。」

八重子の言葉に導かれるように、徳明は宇宙の意識の最深部へと連れて行かれた。そこは、光と闇が交錯する神秘的な場所だった。徳明はその中で、愛の真実を目の当たりにした。

宇宙の声:「愛は形を超える。時間と空間を超える。あらゆる存在とのつながりの中で、愛は永遠に存在する。」

徳明は宇宙の声に心を打たれた。彼は愛の本質が、形や種族、性別を超えたものであることを理解し始めた。
愛の真意が彼の心に響き渡り、彼の苦悩は徐々に解消されていった。

徳明:「これが…真の愛…。こんなにも広く、深いものだったなんて…」

宇宙の意識の最深部での体験は、徳明に新たな視点をもたらした。彼は、愛の本質を理解し、自分自身と向き合う勇気を得た。

八重子の声が再び響いた。

八重子:「徳明、これがお前が学ぶべき教訓だ。愛は常にお前の中にある。それを忘れずに。」

徳明は八重子の言葉を胸に、宇宙の意識の最深部から現実世界へと戻った。彼は新たな決意を持って、
自分の役割に立ち向かう準備ができていた。

ゆうたとの一体化、そして宇宙のバランスを保つために自分ができることを、彼は深く理解していた。
芽生えた深い絆と愛の物語へと続いていく。

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