脳の構造

脳とRAS

RAS(網様体賦活系) 

 
通称RAS (Reticular activating system)と言われ 1949年に初めて気づいたのは、ピサ大学のH・W・マングとジュゼッペ・モルッチという科学者だった。脳幹の中には脳に向かう神経の束があります。これを「網様体」といいます。特に脳幹内の網様体は「脳幹網様体」といいます。

RASはフィルターの機能


私たちの脳にはRAS(網様体賦活系)というフィルターがあります。毎秒毎秒、五感を通じて入ってくる情報は、すべて受け取っていたら処理しきれません。脳をフル稼働させたら、すぐに餓死してしまいます。そのくらいのエネルギーが必要です。そのため、RASによって、必要な情報と必要でない情報を振り分けているのです人は進化の過程でRASという仕組みを獲得し全ての情報をふるいわけ、そのなかからいつでも自分にとって重要なものだけを拾い上げている。そして、自分にとって危険度の高い順に優先順位をつけて情報として認識記憶します。

RASは検索エンジン


どうして騒がしい、イベント会場で友人の声が聞こえるのか?妊娠した女性は、なぜか周りが妊娠した女性が多いことに気づいたり これはRASが必要な情報だけをふる分け不必要な情報は排除していただけです。RASあらゆるところからあなたにとって必要な情報を収集しあなたのイメージを具現化します。まさに検索エンジンの機能と同じです。

快と不快


実は脳は単純なしくみで動いています。全ての行動は快を求め不快を避ける性質になっています。するとこんな疑問が湧いてきます仕事で嫌いな仕事を、我慢してやるのは不快から避けてないように見えますが、しっかり不快から避けています。もしあなたがその仕事を断ったらどうでしょう。上司に怒鳴られたり 査定が下がったりしてクビになるとういう不快か避けるため嫌な仕事でもやります。 また強盗に襲われて「金を出せ!」とナイフを突きつけられたら、あなたはお金を出すでしょう。それは、お金がなくなる不快より命がなくなる不快の方がはるかに不快だからです。コンピューターの行動原理がYESとNO
で起動していうのに対し人間の行動原理は 快と不快です この場合 快=喜び 不快=苦しみ この二つの行動原理を行いながらたった一つのプログラミングで動いています。
それが 「生きる」ことです。

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