Bran-Co渡辺

南国のコピーライター&ディレクターのフリーランスかつ高校教師(現在育休中)。ブランディ…

Bran-Co渡辺

南国のコピーライター&ディレクターのフリーランスかつ高校教師(現在育休中)。ブランディングやライター業務のかたわら、高校で国語を教えてます。3児の母。

マガジン

  • おもしろくて好きになる★現役ライターの国語授業

    ライターかつ高校の国語講師。そんな風変わりな教師の授業をご紹介します(主に関西弁)。

  • 書き手のつぶやき。

    フリーランスのライター・ディレクターとしての話、教員としての話、子育ての話など、雑多なものいっぱい。

  • オヤノミカタマガジン

    • 42本

    予測不能な社会に生きるわたしたち。過去の経験が通用するか分からない時代に、わたしたちはこどもに何を伝えられるのでしょう。価値観の多様性が認められる世の中で、どんな役割を果たせばいいのでしょう。さあ、常識をリセットし、教育のリデザインを始めよう。

  • 大学で、なぜか能楽部に入った話。

    文芸部に入るはずが、なぜか能楽部というディープな世界に入ってしまった話。思い出しエッセイです。

  • オリジナル小説・エッセイなど

    過去に書いた小説やエッセイなどを置いていきます。ファンタジー、純文学(風味)などいろいろ。

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共通テスト2024古文全訳『車中雪(草縁集)』本文と現代語訳・解説と分析をわかりやすく!

受験生の皆様、受験が気になる皆様、お疲れ様です。 共通テスト2024年の国語・古文「車中雪(草縁集)」を全訳したので、意訳や解説と共に現代語訳を置いておきます。 「車中雪」は、江戸時代の擬古物語『草縁集』に収録されています。作者は天野政徳。 *擬古物語とは? ・・・平安時代の貴族を主人公にした創作物語のこと。天下の名作・源氏物語をマネした人たちが多いです。「光源氏ステキ!あの時代の雅な感じがいい!」という作家たちが、妄想空想たくましく書いた小説ってことですね。 今回の話

    • 【解答速報】共通テスト2024国語・古文「車中雪(草縁集)」を15分で!解答分析と解説・満点のコツ【現役ライターの古典授業】

      受験生の皆様、受験が気になる皆様! 今年もこの季節がやって参りましたー! 毎年勝手にやっている、2024年1月・令和6年(R6)共通テストの古文を15分で解く解答速報をお送りします! ※過去記事はコチラ ■2024年(令和6年1月)実施:共通テスト古文「車中雪(草縁集)」を15分で解いてみる!まず出典。2024年の共通テストで出題されたのは『草縁集』にある「車中雪」でした・・・が。 「何それ知らん」と思った人も多いと思います。うん、私も知らない笑 後から「江戸時代の作

      • 宮崎県病院の産婦人科で出産(帝王切開)したよ【食事・個室・費用など。コロナ禍の宮崎県立宮崎病院の体験口コミ】

        宮崎市にある通称「県病院(正式名称・宮崎県立宮崎病院)」。 私は昨年(令和4年、2022年)、ここで帝王切開にて出産をしました。 出産の際、私は全然情報がなくて 「県病院で帝王切開するってどうなん?」 「病院の食事って? やっぱりマズイ・・・?」 「部屋は個室なの? トイレってついてる?シャワーは?」 などなど、気になることは山のようにあったので、いろいろ調べたのですが・・・ 全っ然、口コミがない!! という壁にぶち当たったため(泣)、よし、出産が終わったら私が体験をも

        • 共通テスト2023国語・古文全訳『俊頼髄脳(宮司ども集まりて~)』本文と現代語訳・解説と分析をわかりやすく!

          受験生の皆様、受験が気になる皆様、お疲れ様です。 共通テスト2023年の国語第三問・古文「俊頼髄脳」の出題箇所を全訳したので、意訳や解説と共に現代語訳を置いておきます。 *苦手な人は「え・・・そもそも何て読むの?」ってなりますが、「俊頼髄脳」の読み方は「としよりずいのう」が一般的です。くれぐれも「しゅんらい」とか読まないように。 「俊頼髄脳」は、平安後期の歌論書です。「この歌、こんなエピソードで書かれたよ!和歌を詠むときは参考にしようね」っていう、和歌のエピソード集という

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        • 宮崎県病院の産婦人科で出産(帝王切開)したよ【食事・個室・費用など。コロナ禍の宮崎県立宮崎病院の体験口コミ】

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          【解答速報】共通テスト2023国語・古文「俊頼髄脳」を15分で!分析と解説・満点のコツ【現役ライターの古典授業】

          受験生・受験が気になる皆様、いつもお疲れ様です! 今年もきました、共通テスト! このページは「共通テスト国語の古文を15分で解く」を、勝手にやって勝手に解説しているページです。今年も、2023年1月実施(令和4年度、令和5年1月実施)の共通テスト国語の第三問・古文を解いてみます。 難易度としては、私は「易!!」だと思いました。 本文にクセはないし、問題も素直で、きちんと勉強していたら解ける問題です。パパパッと解いて、得点源にしたいところ。 (多分、前年2022年がやや難し

          【解答速報】共通テスト2023国語・古文「俊頼髄脳」を15分で!分析と解説・満点のコツ【現役ライターの古典授業】

          叔父と、書き初めと、2023年の目標。

          突然だが私には、書道家の叔父がいる。 もう70歳を超えて、広い広い田舎の家でひとり、いつもこたつに入ってぬくぬくしている。 マイペース過ぎて、何を考えているのか身内でもよくわからない。 でも私は、他人にも自分にもあまあまに生きる叔父は、憎めなくて好きだ。 いつも正月に帰省すると、私たち一家が書き初めをしたいと言うので、そのときだけ放置状態の書道教室の部屋(今はもう通う小学生がいない)を開けてもらう。 私も小学生のとき、毎週ここに入り浸っていた。 叔父は、教室の子どもた

          叔父と、書き初めと、2023年の目標。

          鵜飼の仕舞で鵜ノ段です、と言われても。/大学で、能楽部に入った話。(06)【エッセイ:あの日、私と京都は。9】

          ~これまでのあらすじ(超手短に)~ 文芸部に入るつもりが、たまたまいた能楽部の見学に行くことになり、謎のメガネ先輩と仲間たち、師匠のもと、初指導を受けたのであった・・・ (↓↓詳しくは以下↓↓) ・・・ で。 まぁ、とりあえず。 ありがたい師匠のご指導により、 「能=基本はカマエ」 ということは分かった。 なんだかよくわからないままに舞台に上がり、能は、独特のポーズをして動く、ということが分かった。うむ。 でも同時に 「カマエ=意味不明」 であることも分かっ

          鵜飼の仕舞で鵜ノ段です、と言われても。/大学で、能楽部に入った話。(06)【エッセイ:あの日、私と京都は。9】

          共通テスト2022国語・古文全訳『増鏡(院も我が御方に~)』『とはずがたり(斎宮は二十に~)』本文と現代語訳・解説と分析をわかりやすく!

          受験生の皆様、受験が気になる皆様、お疲れ様です。 共通テスト2022年の国語第三問・古文「増鏡」と「とはずがたり」の現代語訳を置いておきます。 「増鏡」はいいとして、「とはずがたり」は「やばい」「主語わからない」「誰と誰の会話?」という反応やら「兄が変態」「鬼畜」「これを出す作問者の倫理観」とまで言われてます^^; ま、とりあえずいきましょう。長文、ご容赦あれ。 (なお解答解説はコチラ) ★更新★2024年最新版の全訳はこちら ■文章Ⅰ『増鏡』本文「院も我が御方にか

          共通テスト2022国語・古文全訳『増鏡(院も我が御方に~)』『とはずがたり(斎宮は二十に~)』本文と現代語訳・解説と分析をわかりやすく!

          【速報】共通テスト2022国語・古文「増鏡・とはずがたり」を15分で!問題&本文と解答、解き方のコツ【現役ライターの古典授業】

          受験生の皆さま、受験が気になる皆さま、今年もこの季節がやって参りました~! 2022年1月実施(令和3年度、令和4年1月実施)の共通テスト国語の第三問・古文を解いてみます! よく気にされる難易度としては、「難化した?」という意見もあるようなのですが、私は「本文やや難、設問は標準」だと思いました。 本文が2つありますが、同じような内容なので「文章比較」の部分もありました。しっかり読解できれば解ける問題です。 (なお全訳・現代語訳はコチラ↓↓↓わかりやすい?意訳もあるよ)

          【速報】共通テスト2022国語・古文「増鏡・とはずがたり」を15分で!問題&本文と解答、解き方のコツ【現役ライターの古典授業】

          私は、冬の北陸を愛してる。#未来に残したい風景

          あけましておめでとうございます。 今年は2年ぶりに、北陸で正月を迎えました。 いま住んでいるのは宮崎県。 雪とは無縁の、カーンと晴れたひなたの国。 北陸で生まれながら、宮崎で育った5歳の娘は、雪をほとんど見たことがない。 「えるさのくに、いくの?」 娘にとって、雪国は「アナと雪の女王」に出てくるようなファンタジーランドらしい。 「そうだね。雪と氷の国だね」 私は、生まれも育ちも富山県だ。 冬。荒波立つ日本海を抜けて、めいっぱいの寒気を含んだ大気は、巨大な日本ア

          私は、冬の北陸を愛してる。#未来に残したい風景

          Contact form 7が送信できないと気づきダウングレードで対処した話【WP応急処置】

          覚え書きです。 ※本件で1時間ぐらいアレコレ試したので、その労力を思うと「これ書いておけば役に立つ人がいるかもしれない!」と思って書いておきます。 私はフリーランスなので、一応、自分のHPをつくってWeb上に置いてあります。 全然宣伝もしないし、更新も年一回ほどしかしないし、広告の仕事をやっておきながら後手後手のページです。 それが先日、問い合わせいただいた方から一言。 「Webから問い合わせようと思ったんですが、お問い合わせフォーム、動かないみたいでしたよ」 ん?

          Contact form 7が送信できないと気づきダウングレードで対処した話【WP応急処置】

          更級日記(あこがれ・門出)の作者は”夢みる天才”!内容と解説&夢を叶える「3つの条件」【現役ライターの古典授業07】

          お久しぶりです! 不定期更新の「現役ライターの古典授業」シリーズです。 今回は、『更級日記』。(※以前アップした話を、加筆修正してお送りします) 作者は、菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。 すがわら・・・って、聞いたことありますか? そう、菅原道真。あの学問の神様。 道真は、この作者のひいひいおじいちゃんです。 ちなみに叔母さんは『蜻蛉日記』の作者、藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)。エリートかつ文学家系。 『更級日記』は、彼女が13歳から50歳ぐらいまでの

          更級日記(あこがれ・門出)の作者は”夢みる天才”!内容と解説&夢を叶える「3つの条件」【現役ライターの古典授業07】

          最初のカマエで、挫折しそうなんだが。/大学で、能楽部に入った話。(05)【エッセイ:あの日、私と京都は。8】

          「まずは、カマエから!」 能の師匠らしき男性は、舞台の真ん中で意気揚々と告げた。 舞台と言いながら、それは畳の間から一段高くなったフローリング上の間だ。真四角に近くて、奥の方にはナナメに立てかけた大きな姿見が3つほどある。 ・・・しかし・・・カマエ?カマエって? 「カマエは能の基本姿勢でね。仕舞のはじまりはいつもカマエをするんだ」 ふむ。仕舞、は聞いたことあるぞ。 なんだっけ、あのメガネ先輩が・・・ 『僕らは、仕舞と謡の稽古をしている。仕舞っていうのは舞のことだ』

          最初のカマエで、挫折しそうなんだが。/大学で、能楽部に入った話。(05)【エッセイ:あの日、私と京都は。8】

          いや、見学初日→即稽古とか聞いてないんですが。/大学で、能楽部に入った話。(04)【エッセイ:あの日、私と京都は。7】

          「座布団! 座布団!」 「どうぞどうぞ!」 「こちらへ!」 ついさっき『予想外の展開!!!』という文字がありありと見えたBOX内は、一気に浮き立った。 そそくさと運び込まれる座布団は、手前に座る男子学生たちの隣に敷かれる。 その2人は、他の部員と違って浮き立つことなく、半ばほっとしたような表情で私を見ていた。 (そうか――この人たちも、新入生か) 私以外に、この異界に(←異界て)迷い込んだ新入生がいる、しかも複数存在したことが意外だった。 何をどうやってたどり着いたの

          いや、見学初日→即稽古とか聞いてないんですが。/大学で、能楽部に入った話。(04)【エッセイ:あの日、私と京都は。7】

          【感想】藤本タツキ読み切り「ルックバック」が、いろいろ凄すぎる件(あらすじ&ネタバレあり)

          起き抜けの朝に、ガツンと頭をぶん殴られた衝撃だった。 ジャンププラス(通称ジャンプラ、J+とも)に掲載された藤本タツキ先生の読み切り「ルックバック」。 藤本タツキ先生の作品は、「チェーンソーマン」も「ファイアパンチ」も、前に載ってた読み切り(「妹の姉」「目が覚めたら女の子になっていた病」とか)も読んだことがあった。 そして読むたび「いやもう鬼才とか奇才とか、そんな言葉じゃ足らんけど、そういう表現ってこの人のためにあるんだな」と思っていた。 そこに来て、この読み切り「ルッ

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          ずっと、のび太になりたかった。眠るのがヘタな、あの頃の私へ。#眠れない夜に

          私は、とても寝付きが悪い。 「眠るのがヘタ」とでも言うべきか。 最初の自覚は、3歳までさかのぼる。 *** 3歳の頃、私は保育園に通っていた。 2~3歳は、年少少クラスにあたる。「あかぐみ」さんと呼ばれていて、平屋建ての保育園の中で一番端のクラスだった。 そしてどこの保育園でもあるように、毎日「おひるねのじかん」があった。 「さあ、おひるねしますよ~」 お昼寝の時間になると、広いスペースにお昼寝布団が敷かれる。カーテンがひかれ、部屋の電気が消され、布団に入るよう

          ずっと、のび太になりたかった。眠るのがヘタな、あの頃の私へ。#眠れない夜に