自分の強みって、絶対と相対の両面で見えてくるよね、という話。
ここ最近、宮崎に引っ越してから過去最高というぐらい、ブレーン開拓をしている。
私はディレクター兼コピーライターのフリーランスなのだが、印刷物やWeb制作となると、当然デザイナーなりWebデザイナーなりコーダーなりの専門職の方とタッグを組むことになる。
今進んでいる案件が、ちょうど印刷物とWeb制作にかかるため、これを機に多くの方とお会いしている。
制作会社、印刷会社、フリーランスの方etc。
そのとき、お互いに自社の得手不得手を説明していて気づいたのが
「宮崎って、『ディレクター兼コピーライター』っていう人、少ないんだな」
ということと
「でも現場では、そういう人材(スキル)の需要もあるんだな」
ということだ。
もともと多いとは思っていなかったし(そもそも企画やコピーでお金が発生するという概念がない印象もある)、「よく、ここ(宮崎)でそんなフリーランスをやっていこうと思いましたね」と言われたこともある。
けれど何社かお会いする中で言われたのが
「うちはいつも、企画とコピーで困るんです」
ということだった。
特に、デザインしたい、手を動かしたいという職人肌の人は、全体のラフを考えたり企画を詰めたりするところに時間がかかり、ましてコピーともなると、先方支給をそのまま使うか「いやそっちで考えてよ(当たり前でしょ)」という態度で出られてうんうんうなりながら文章をひねり出しているらしい。
そりゃ大変だ。
前職の広告代理店にいた、デザイナーさんの言葉を借りるなら
「あのな。デザインとコピーってな、頭の構造が違うねん」
ということだ。
デザインはデザイン。
コピーはコピー。
企画もまた、企画。
そのうちコピーと企画の2つが私の得手とするところで、ここの部分が案外、現場では「片手間にやっている結果、余計に時間がかかる(しかもクォリティ微妙)」ということになっているようだ。
なのでお会いした何社かで
「そこをやってもらえる人がいると、めっちゃ助かります」
という話になった。
私は嬉しくなって
「はい。そこはお任せください」
と答えつつ
「私、企画とコピーが、ほんとに好きなんです」
と言うと、相手は納得と安堵の表情を見せる。
そうか、好きだから出来るんだ、だからお願いしてもいいんだ、と。
そうして言語化して、私自身も気づくのだ。
『私、企画とコピーが、ほんとに好きなんだ』
と。
相手に欠けていて、需要となっているスキル。
そして私自身が好きで、身につけたスキル。
それらがパズルのピースのようにマッチしたとき、お互いが確実に幸せになる。
相対的に「他に比べて得意」であることと、絶対的に「自分自身が好き」であることが一致したところに、自分の強みや価値がある。
私はイラストレーターをプロ並みに動かすことも、Webをガリガリ構築することも出来ない。
だから出来る人を尊敬するし、是非ともそういう人とタッグを組みたい。
私が今まで会ってこなかっただけで、まだまだ私の力を必要とする場面はあるようだ。
いやー。人と会って話をするって大事だな(改めて)。
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