明治学院大学 大竹ゼミナール(岩田・岡部・櫻田)

大竹ゼミナールはブランド論について学んでいます。活動の一環として、社内外問わず特定のブ…

明治学院大学 大竹ゼミナール(岩田・岡部・櫻田)

大竹ゼミナールはブランド論について学んでいます。活動の一環として、社内外問わず特定のブランドに携わる方々に対して徹底的に取材する「ブランドブック」プロジェクトを行いました。私達は「堀口切子」を取り上げ、そこから見えてきたブランドの本質についてnoteで発信していきます。

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はじめに

 はじめまして。明治学院大学 経済学部経営学科4年の大竹ゼミナール生、岩田・岡部・櫻田です。私達はゼミ活動の一環として「ブランドブック」というプロジェクトを行いました。ブランドとは何を指し、何をもってブランドを判断するのか。このプロジェクトを通して見えてきた、私達なりの「ブランドとは」についてまとめていきたいと思います。 ■ブランドブックとは ある雑誌を基にして、私達のプロジェクトは始まりました。『Magazine B』という雑誌を読んだことはありますか?

    • 私たちの想い

       改めまして、明治学院大学大竹ゼミナール4年の岩田・岡部・櫻田です。ここまで読んでくださり、ありがとうございます!♡(スキ)してくださった方、とってもありがとうございます!! ■大切にしている7つの言葉 現代と調和させることで江戸切子の新しい可能性を創り出している堀口切子には、人を惹きつける魅力があります。そんな堀口切子を知ってもらうことが「若い方々をはじめ多くの方が伝統工芸や日本の良さに目を向ける」きっかけになるのではないかと思い、このプロジェクトを行ってきました。  私

      • 銀座と堀口切子 共通点は「伝統と革新」

         2016年3月にオープンした東急プラザ銀座は、江戸切子をモチーフとした建築として話題になりました。キリコラウンジと呼ばれるスペースには、堀口徹さんがカットした照明が設置されています。そんな東急プラザ銀座を設計された株式会社日建設計の坂本隆之さんと畑野了さんに、堀口さんとお仕事を共にした理由や堀口切子のコーポレートメッセージのひとつである「Redefined(再定義していく)」についてお話を伺いました。(記事内、敬称略) 株式会社日建設計 設計部門 坂本 隆之(写真左)、

        • 江戸切子を伝えるために、他とは違うアプローチを。

           「江戸切子を知ってもらいたい。使って欲しい。」だからこそ、今までとは違うアプローチをする。そんな、堀口切子の熱い想いとこだわりをコントロールし形にする、アートディレクターの外川陽一さん。外川さんは、堀口切子の商品リーフレットやオンラインなどのデザインを行っている。堀口切子の印象をディレクションしているからこそみえる、堀口切子の本質的な魅力についてお話していただきました。 アートディレクター・デザイナー;外川陽一さん(そとかわ よういち)  98年、ドローイングアンドマニュ

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        • 女子大生が紐解く。伝統と現代を調和させた「堀口切子」の本質
          12本

        記事

          麦茶と江戸切子を調和させたペットボトルデザインの開発秘話

           江戸切子をモチーフとしたペットボトルを見たことはあるでしょうか。アサヒ飲料のロングセラーブランド「アサヒ 六条麦茶」のペットボトルデザインを監修したのは今回私達が取材を行なっている堀口切子です。六条麦茶は江戸切子が持つ繊細な日本らしさを独自技術でペットボトルに表現したことが評価され、「グッドデザイン賞」「日本パッケージングコンテスト ジャパンスター賞」を2016年にダブル受賞いたしました。  なぜデザイン監修を堀口切子に依頼したのか、販売までにどのような苦労があったのかに

          麦茶と江戸切子を調和させたペットボトルデザインの開発秘話

          余白から見える世界

           10年ほど前から堀口切子の作品を撮り続けているフォトグラファーの大中啓さん。オンラインショップからSNSやDMの写真まで堀口切子の作品の多くを撮影している大中さんは、堀口徹さんとは仕事仲間であるとともに、プライベートでもご飯に行く仲だといいます。そんな公私ともに堀口さんと交流のある大中さんに、堀口切子の魅力や堀口さんの考えるキーワードのひとつである「省く」についてお話を伺いました。 大中 啓  2006年よりフォトグラファーとして活躍。広告・雑誌・カタログなどを撮影。発表

          あの、和倉温泉「加賀屋」の東京有明店料理長が虜になった器とは!?

          「堀口切子の盃を使って日本酒を堪能してほしい。」伝統の中に新しい趣向を散りばめた日本料理を提供している店主の染川昌裕さん。和倉温泉「加賀屋」の東京有明店で7年料理長を勤め独立。現在は、「料理屋 染川」で料理はもちろん日本酒と盃にもこだわり、江戸切子の中でも、堀口切子を「なくてはならないもの」「パートナー」と語る染川さん。虜となった堀口切子との出会い、堀口切子の魅力についてお聞きしました。 「料理屋 染川」の店主 染川昌裕さん(そめかわ まさひろ) 和倉温泉「加賀屋」の東

          あの、和倉温泉「加賀屋」の東京有明店料理長が虜になった器とは!?

          堀口切子を世界へ。伝統を残すため各国の文化に調和させていくコンサル手法

           伝統を残していくには、その土地の文化に合わせて変化をさせる必要があります。堀口切子のコンサルティングを担っているのは堀田卓哉さんです。堀田さんは「職人さんや伝統工芸を海外に発信したい」という想いから、日本の魅力を世界に発信していくコンサルティング会社を経営しています。  堀口切子とはどこで出会い、何を感じたのか。共に堀口切子を創ってきたともいえる堀田さんに、堀口切子への想いを伺いました。 株式会社Culture Generation Japan 代表取締役 CEO 堀田卓

          堀口切子を世界へ。伝統を残すため各国の文化に調和させていくコンサル手法

          センスを共有することが堀口切子の魅力の秘訣...?

           前回に引き続き、堀口切子で働く三澤さん、坂本さんにお話を伺いました。内部の人だからこそ感じる堀口切子らしさとは、また、今後の目標について、坂本さん、三澤さんの順に別々に伺いました。 三澤 世奈(写真左) 1989年、群馬県に生まれる。明治大学商学部卒業。大学在学中、三代秀石 堀口徹の作品に感銘を受け、門戸を叩く。2014年、堀口切子 入社。 江戸切子を継承する者となるべく、日々研鑽に努める。 坂本 優輝(写真右) 1998年、北海道に生まれる。留萌高等学校卒業

          センスを共有することが堀口切子の魅力の秘訣...?

          新ブランド「SENA MISAWA 」7/1より販売開始

           堀口切子で紅一点で活躍する三澤さんが制作・プロデュースした堀口切子の新ブランド「SENA MISAWA 」が、本日7月1日より販売を開始しました。 ▲インスタグラム ▲オンラインショップ  堀口切子らしさ、三澤さんらしさがたくさん詰まったブランドです。彼女を取材した記事も本日公開しましたので、併せてぜひ一度ご覧いただけると嬉しいです。

          新ブランド「SENA MISAWA 」7/1より販売開始

          堀口徹さんの作品に惹かれたふたりの学生の決断とは

           大学在学中、堀口切子の作品に感銘を受け入社を希望するもタイミングが合わず、もともとの夢であったネイリストとして働いていた三澤世奈さん。しかしその後ご縁があり堀口切子に入社し、いまではオンラインショップの運営や広報などの仕事も受け持つ重要な存在となっています。  そして高校卒業後、北海道から単身で上京し2017年に入社した坂本優輝さん。彼は堀口さんと三澤さんの背中を見て、日々成長を続けています。  今回はこのおふたりにお話を伺いました。 三澤 世奈(写真左)  1

          堀口徹さんの作品に惹かれたふたりの学生の決断とは

          使う時に完成を迎える。余白・空白を残したモノづくりを行う「堀口切子」

           使い手の手元で完成を迎える器を見たことはありますか。ガラスにカットを施した伝統工芸を「江戸切子」と呼びます。江戸切子と聞くと、色とりどりで凝ったカットを施したぐい呑みやロックグラスなどをイメージする人が多いのではないでしょうか。  しかしその中に一風変わった作風をもつブランドがあります。線が少なく透明や黒を基調としたモダンでシンプルなデザインを持つ「堀口切子」。こだわっているのはその見た目だけではありません。商品を使った時にあっと驚く仕掛け・遊び心が施されています。

          使う時に完成を迎える。余白・空白を残したモノづくりを行う「堀口切子」