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ガチ恋40ガチ戦略で収益40万以上 〜その実験と結果〜

こんにちは、アイドルヲタク研究家のこじょりんこと小城徹也です。
たまに漫画も描いたりします。今は商業連載をしていないので無職と思われます。
なので漫画家と名乗るよりアイドルヲタク研究家と名乗るほうが気が楽です。

この記事は、私がアイドル現場での取材で培ってきたアイドルマーケティングを、「ガチ恋40」という作品を通して実験し、その結果を書いた備忘録です。

アイドルを例に行った実験と結果を項目ごとに書いております。
(約12000文字)


未だ進行中の実験もありますので、そちらは結果がわかり次第加筆していこうと思います。(備忘録ですから)

底辺クリエイターがあらがってnoteやBOOTHで小銭を稼ごうとしているような私と近い境遇の人が読んだら多少は興味のある話がでてくると思います。
それ以外の人が読んで面白いかどうかわかりませんが自費出版や作家のお金や裏事情に興味のある方には楽しんでいただけるかもしれません。

今は収益40万以上と語呂のいい感じのタイトルにしておりますが収益が増えたらタイトルを変えるかもしれません。

※この記事の価格が高額なのは私にとってかなりぶっちゃけた話を書いたつもりですのであまり多数に読まれたくないからです。
無理して買わなくていいです。
(価格は気分により変動しますのでご了承ください。)

※コミュニティ会員の方はコミュニティ限定のフェイスブックで読めるようにしますので買わなくてもいいです。でも応援の意味で買ってくれてもいいんだよ(笑)

もくじ
・「ツイッターで宣伝してください」
・前例がないとダメ。なんで!?
・それじゃあツイッターで連載
・アイドルだって発売前の新曲をMVで流す
・リリースイベントうらやましい
・マンガ売るのやめました
・アイドルヲタク名物「配布芸」
・ツイキャスで会議
・唯一無二の存在、それが宛名入りサイン
・〜アイドルヲタクの文化祭〜こじょりん展
・女神ドリーマーコミュニティ発足
・ガチ恋40重版ツアー
・ガチ恋40の収益
・商業連載の原稿料+出せるか分からないコミックスの印税と、自由にやれる自費出版の売り上げを天秤にかける
・「1ページいくら」という世界から飛び出せ
・現在進行形の実験
・最後に…本音を言うと実は儲けはどうでもいい

・「ツイッターで宣伝してください」

すべてはこの言葉から始まったような気がします。

堂々とアイドル推してもいいですか?
という作品を連載し始めた時の話だ。
ちょっと訳がわからない。

作品作りに専念するための商業連載ではないのか?
とも思ったが
これからは漫画家も自ら宣伝していかなきゃいけない時代になったんだなぁ
なんて遠い目をして黄昏たりもしました。

堂々とアイドル推してもいいですか?はタイトル通り、アイドルヲタクに向けた作品だ。

私のツイッターのフォロワーはアイドルヲタクが多いはず。
それならアイドルヲタクが喜びそうな宣伝をすればいいんだ!と思い、色々と出版社の担当に提案しました。


それがほぼNG。
理由は「前例がないから」とかなんとか。

最終的には、簡単に言うと私には余計な宣伝はしないで出版社の営業を頼りにしましょうとなったわけだが、担当はその営業から

こんな作品売れるわけない

とバッサリ切られてしまう。
私は担当から謝られるという結果に。
結局、宣伝らしい宣伝はすることはできず。

そこから私が学んだのは

編集者と二人三脚が有利に働かない

ことがあるということである。
それは私の性格なのか、相性なのか、時代なのかはハッキリしなかったが、少なくとも私の場合それが良いとは思えなくなってきました。

・前例がないとダメ。なんで!?

アイドルヲタクに引っかかりそうな宣伝方法ならすぐにいくつか思いつきました。

自ら「アイドルヲタク研究家」と名乗っているくらいなので。
しかし、その宣伝方法のプレゼンが通ることはありませんでした。

なぜなら
それでどのくらいの効果があらわれるか分からなかったからだろう。

結局は「こんな宣伝をするとこれくらいの効果がありますよ〜」というプレゼンができなかった。

大企業は、効果がどのくらいあるのかわからない実験的なことには手を出せないのだ。

それなら自費出版で試してみよう!
と思うようになりました。

そこは大企業にはできない強みでもあると思います。
次に商業誌で連載するときにプレゼンできるようにしておこうというつもりで自費出版をしてみることにしました。
その時はそれくらいのつもりで始めてみました。

・それじゃあツイッターで連載

当初、連載をかかえながらツイッターにプロトタイプとなる4ページ漫画をいくつか掲載して反応を見ていました。

こういったまんが↑

私のツイッターのフォロワーはアイドルヲタクばかりなので、アイドルヲタクの専門用語をキーワードとした作品を試しに掲載して反応を見ていました。

なぜなら、そのとき連載していた堂々とアイドル推してもいいですか?は「けもの道」というキーワードから作られたものだったからです。
(けもの道というのは妻に隠れてアイドルヲタク活動をする険しい道のことをそう呼ぶのです)

他のキーワードからも作品が作れないものかという画策だったのです。

「女ヲタ」「元アイドル」「厄介」・・・
それらのアイドルヲタク用語から漫画をいくつか描いてみて一番反応が良かったもの、つまり「バズった」ものが「ガチ恋」というキーワードから作った「ガチ恋40」でした。
リツイートといいねが1000以上いった記憶があります。

この作品を試しにツイッターで連載してみることにしました。
そして、堂々とアイドル推してもいいですか?のときに試せなかった宣伝方法を試してみようと思いました。

つまりはガチ恋40は実験体というわけです。

売れようが売れまいが、自分が思いついた宣伝方法を試してみて結果がわかればOKというつもりでした。


・アイドルだって発売前の新曲をMVで流す

そこで試した宣伝方法ですが、まずはその漫画をツイッターに載せちゃうという方法。

「ツイッターで漫画の宣伝をしてください」
っていうくらいならツイッターに漫画を載せたほうがいいじゃん
ってまず思いました。

しかしそれは編集者からはNGでした。

ツイッターでバズらせたいという割にはマンガをツイッターに載せたがらないという矛盾。うーん・・・・・・

アイドルだって新曲で無料のMV流すでしょ?それと同じ要領です。
よく、アプリや特設サイトで漫画が読めたりするじゃないですか。
堂々とアイドル推してもいいですか?も特設サイトで読めたんですよ。

ただ、つぶやきにリンクを貼るだけじゃあ読まないと思ったんですよ。

なぜなら私だったらシンプルにリンク先の漫画よりツイッターで直に読める漫画のほうが読むから。

おそらくフォロワーのアイドルヲタクもそう。
基本的に自分の好きなアイドルの情報を追うためや、仲間とのやりとりのためにツイッターをやっているのでリンク先まで行ってくれるのはよほど暇なときくらい。

リンク先ってめんどいぞ。
(あと、リンク先って信用できないとクリックしづらい)

それを証明するために行ったのが
1〜3話まで完全フリー。
4話以降は気になったら買って読んでね!というもの。

漫画の前半部分をタダにするという方法。
後半部分を買ってくれたらOKという戦法だ。

ちなみにこれをやり出したころの私は電子本や実物の本を販売するためのサイト、noteやBOOTHさえよく知らない状態からの見切り発車でした。

ツイッター連載を始めてからnoteやBOOTHって便利じゃんって気付きました(笑)

とりあえずやりだしちゃえばそういった知識はあとからついてくるもんですね。やってみるもんです。

〜実験結果〜

自費出版のまんがだとツイッターに公開するタイミングが自分で調節できるのがいいと思いました。
「宣伝してください!」という割にはいつ特設サイトの方で公開になるのかわからなかったりするし。

ツイッターにマンガを載せると、すぐに反応があり、作品の分析がすぐにできるのがよい。
いつまでも返事の来ない編集者を待つ必要がないわけである。

編集者はあくまでもクリエイターではないので、雑誌の読者の代表としての意見しかもらえない。

ぶっちゃけ素人である

ある程度実力がつき、さらに作品内容を向上させようとするならば編集者のアドバイスでは物足りなくなる。


ツイッターにマンガを載せるとなると、それはもう漫画雑誌向けマンガではなく「ツイッター向けマンガ」になる。
しかし、ツイッターでバズったマンガを拾い上げて雑誌で連載させたりしている時点で「雑誌向け」やら「ツイッター向け」やらはすでに崩壊している。

つまらないことにこだわり続ける必要があるのかどうかさっさと判断したほうが身のためだろう。

これから編集者は取次が〜、編集長が〜、なんて言ってる場合ではなく、読者や作家の信用を勝ち取ることを最優先にしなければならない。

まあ無理だと思うけど。

結論から言うとツイッターにマンガを載せるのはメチャクチャアリ。どうお金にするかということはフォロワーが増えてから考えれば十分です。


・リリースイベントうらやましい

アイドルにはリリースイベントというのがありまして、新作のCDが発売になる前に行うイベントです。
なんとそこでCD引換券なるものを握手つきとかで販売しちゃうのです。

つまり予約販売しちゃうのです。

これめっちゃいいじゃん!マンガでもやろうよ!と提案しましたが却下。

理由は本屋には取次というものが存在して、CDショップには存在しないから。

取次に関して説明すると長くなるのでググってください。
簡単に言うと、音楽と本じゃルールが違うから(あまりにも早い)予約販売ができないということのようです。
(アマゾンだと1ヶ月前くらいから予約できたはず)

というわけで自費出版のガチ恋40では早い段階でコミックスの予約を受け付けました。
多分、1話を公開したくらいで受け付けてたんじゃないかな?

出すって決めてるんだったらそのほうがよくない?って思いました。

出版社の場合、結構ギリギリまで
コミックスが出せるかどうかわからない
と脅してきます(笑)
出版社はそういうとこ雑だなーって思ってます。

〜実験結果〜
発売日を決めて問題なくその日に本をお届けできるのであれば全然オッケー。
むしろ事前予約はやったほうがいい。
余分に本を刷ることがなくなるし、確実に深いファンに届く。
定期的に無料でマンガを載せたときに予約の宣伝をすれば無料の意味合いも強くなる。
でも余裕を持って計画を立てられない人にはオススメできない。
間に合わなかったら信用を失うので。(ケガや病気だったら仕方ないと思うけど。そういう場合ならむしろ応援に繋がるかも? 知らんけど)


・マンガ売るのやめました

ガチ恋40は全8話で、1巻が1〜3話で2巻が4〜8話。1巻はタダにすることにしました。

これは出版社にはマネできないと思います。
これはさすがに編集者にプレゼンはしませんでした。
絶対無理だから。
だからこそ有利なのかもしれません。

ガチ恋40の連載を始めたころ、notallというアイドルが「CD売るのやめました」というCDを無料配布して話題になりました。
完全にそれのパクリです。

私の場合、
「1〜8話が1冊1000円」や、
「1巻500円、2巻500円」より
1巻が0円、2巻が1000円」のほうがいいんじゃね?と思ったからというのもあります。
つまりは1巻を試供品扱いにしたというわけです。

〜実験結果〜
ちなみにこの1巻無料をやる前にツイッターで事前にアンケートを取っていました。
「送料がかかっても予約する?しない?」
という内容のものでした。
結果は「送料がかかっても予約する」のほうが多かったのです。
そのアンケートに答えてくれた人数の割合ですどのくらいの人が予約してくれそうかは事前に把握できていました。
送料がかかると逆に良心的な深いファンに届くということがわかりました。


・アイドルヲタク名物「配布芸」

さらに私は予約者にはコミックスを3冊送ることにしました。
アイドルヲタクには「配布芸」という文化がありまして、複数買ったCDや自主制作のグッズを配布したりします。
コミックスの1巻は高級なフライヤーとして予約者に配布してもらおうというつもりでやりました。
1巻は84ページで1000冊刷りました。
13万円程かかりましたので1冊あたり130円。
それを無料で配布したので千人にジュースをおごったようなもの(笑)
「お願いだから配って〜♪」と頼むことにより予約してくれたファンと仲間になれたらいいなと思いました。

〜実験結果〜
これに関しては色々と試してみました。
結論から言うと「知り合いの知り合い」くらいの範囲の人に配ると効果があるということがわかりました。
ビラ配りのように配ってみたりもしましたがそれは効果ありませんでした。

「親しくなりそうな候補の人」くらいの方に無料で配布すると
もらっちゃったから買ってあげようかな」ってなるのかもしれません。

あと、1000円の2巻のための広告費が1巻130円は高かったかもしれません。広告費は宣伝して買ってほしい商品の価格の一割以下くらいがいいと思いました。
次の課題は1巻をいかに安く、2巻をいかに高くできるか、的なことなのかもしれません。

意外な効果でいうと、複数届いたマンガ本を写真に撮ってツイッターにアップしてくれた人が多かったということ。

「こんなにもらってタダなんだよ!」
「同じ本がこんなにたくさんあるよ!」
というのは威力があるのかもしれません。

・ツイキャスで会議

もしかしたらこれが一番邪道、と言われてしまいそうなことかもしれません。
でもそれもわかってやっています。
自分にとっては取材の延長線上なのです。

ツイキャスで漫画の展開などを視聴者に相談しています。

ツイキャスを見ている人たちもだいたいアイドルヲタクなので、マンガを見せて、作中のアイドルヲタクとしての不自然な点などがあれば教えてくれます。
いいアイディアをいただけたら採用しちゃいます。

元々は、堂々とアイドル推してもいいですか?を描くにあたって色々なアイドル現場を取材した時に知り合った方々にマンガを見せて
「この発言や行動ってアイドルヲタクとして自然かな?」
といった相談をしていました。

それが直接会って相談からSNS、配信と至ったわけです。
アイドルヲタクにとって生配信はとっつきやすいようです。
アイドルもツイキャスやSHOWROOMで生配信しますので。

これに関してはこのようなことをしている人が他にいそうにないので、自分に有利なのではないかと思っています。

こじょりんコミュニティツイキャス

〜実験結果〜
これに関しては今も実験中ではありますが、今わかっていることを挙げておきます。
自分の場合、人とあーだこーだ話して物語を作るほうが向いていると感じています。
なので万人にはオススメできません。

配信会議をやる際に気をつけていることは
「みんなの意見を取り入れてボンヤリしたナアナアなものにしない」という点です。
そのために相談したい点はいつも明確にしています。
自分が違うと思ったら採用しません。

自分が思いついたことを言った時、視聴者の反応をみてそのアイディアの優劣を決めたりしています。


これらのことは実は編集者と電話や直接会って打ち合わせをしてやってきたことなのですが、編集者は忙しくなかなか打ち合わせができなかったり、アイドルに詳しくなかったりすることがあります。

「だからといってファンと打ち合わせしたほうがいいってか!?編集者は本づくりのプロだろーが!」

なんて声が聞こえてきそうですが、その編集者の実力の当たりハズレがあります。相性もあります。
たった一人のいい編集者と出会えるかどうかを運任せにするのは割とリスキーだと感じています。
私の主観ですが、編集者よりファンのほうが作品を売り込むことに一緒になってどうにかしようとしてくれていると感じています。

どうせやるなら信用できる方と一緒に作品を作りたいです。


投稿サイトについて

ガチ恋40の漫画をツイッター以外の投稿サイトやSNSにも掲載させてみました。

~実験結果~

noteは電子書籍、BOOTHはグッズとして私なりにマッチしました。
Amazonのキンドルは独占でないとロイヤリティが安いので私的にはイマイチ。ツイッターに載せて反応を見たかったり、たまに無料にして公開とかしてみたかったので。
作風や売り方によってそこは人によると思います。
私も作品によってはキンドルで独占っていうのもどんなものなのかやってみてもいいかなとは思ってます。

投稿サイトは規約が厳しいところはダメですね。リンクが貼れなかったりするのでnoteやBOOTHに案内できない。

ダメだったところは
・COMICO
・ジャンプルーキー
・マンガごっちゃ

よかったところは
・ニコニコ静画
・マンガハック
・ピクシブ

SNSに関しては、ツイッターは拡散力が一番良いので活動の軸となります。
フェイスブックは非公開グループのコミュニティが使えます。有料会員に制作過程をすべて報告します。
一般公開だと漫画を載せてもさほど効果はなく、近況報告くらいの用途です。
インスタグラムは最近はじめました。
基本、写真は正方形でないといけなかったりで敬遠していたんですが、
4コマを1コマずつに分割して掲載するとよいということがわかりました。
現在、効果を観察しているところです。


・唯一無二の存在、それが宛名入りサイン

ガチ恋40の2巻にはサイン入りが選べるようにしました。
サイン無しの通常のものが1000円、イラストとサイン入りが1500円、イラストがカラーになったものが2000円。

ガチ恋40第2巻。ネット価格はちょっと安くしている↑

サイン入りはアイドルヲタクが喜んでもらえると思ったのでやりたかった。

アイドルの生写真にランダムでサインが入っていることがあるのだが、それはレアなものとして重宝がられるのだ。

ただこれも出版社ではNGだった。

小城さんからコミックスが売れてしまったら本屋からコミックスが売れなくなってしまうじゃないですか!

と言われてしまった。

ちょっと何を言っているのかよくわからない。

詳しく話を聞くとどうやら私がそんなことをすると
本屋から注文が入らなくなる可能性があるということと、
本屋から本が売れて始めて重版がかかるようになるシステムだから困るらしい。

結構どちらもかなりバカバカしい話だが本当にそういう理由で止められた。
読者に喜んでほしいのか、本屋に喜んでほしいのか。

本だけに本末転倒(笑)

目的は本屋から本を売ることではなく、読者に本を届けることでは?
こんな感じだと出版業界はアマゾンにやられると思います。
結局のところ、コミックスの発売からしばらく経ってからならサイン入りで販売してもいいこととなりました。

ちなみに、コミックスの帯も読者のためではなく、本屋さんに気に入られるためにつけているそうです。
それで有名人のコメントとかがついてたりすると効果があるそうです。
そこも私としてはガッカリポイントでした。

これから電子書籍の時代がくるのに実物の本なんて売れるのか?
と思いますが、その中でサイン入りは電子書籍には真似できない特権だと思いました。
印刷ではなく手書きで、しかも宛名付きで描けば同じものは2つとない唯一無二のものとなります。
情報だけなら電子書籍で。記念品、グッズという意味合いでサイン入りの本がいいと思いました。

〜実験結果〜
実際、サイン無しよりサイン入りのほうが売れています。
サイン無しの注文があまり入らなくなってきたら選択肢から無くそうかと思っているくらいです。
商品は3択で選べるように心がけています。
心理的に真ん中のものを選びたくなるそうなのでそのつもりでやってます。
電子書籍はライトな層、サイン入りはコアな層、といった印象もあります。


・〜アイドルヲタクの文化祭〜こじょりん展

アイドルと握手するために握手券のついてるCDを買う。

そんなのがやりたくて(アイドルヲタクが喜ぶと思って)握手できるサイン会とかやりたかったんですよ。

その提案も出版社からは却下でした。
なんでできないんだろう?と思って出版業界のサイン会事情を調べてみました。

よくある本屋さんでのサイン会っていうのは、本屋さんがその作家のファンで、あなたの本をたくさん仕入れますのでウチの本屋でサイン会やりませんか?というもののようです。(間違ってたらゴメンね)

サイン会で作家にギャラが出ることはほぼ無いようです。

本屋の規模からしてサインできるのは100冊がいいところ。

一冊500円としても、がんばって100冊サインして印税は10%なので50円×100冊=5000円。

よほどの宣伝効果にならなければ作家も出版社も割に合わないという結論のようです。

それでもたまにサイン会が行われるのはお得意様の本屋に喜んでもらおう的なとこなんじゃないかと勝手に想像してます。
(あとは作家がサイン会に意欲的)

どちらにせよ、作家からサイン会がやりたいと思ってもやれないのが現状です。

ただ、自費出版の場合は印税100%なので100冊サインしても割に合うし、場所さえあれば可能なのでやってみたくなりました。

アイドルを運営している放送局、ワロップ様がサイン会(をする個展)の場所を無料で貸してくださいまして、念願のサイン会という名の個展をやれることとなりました。

〜実験結果〜
ガチ恋40の本は40冊ほど売れました。

それ以外にもバッジなどのグッズも売れて収益は6万円以上いきました。
「ここでしか手に入らない本がある!」
とか限定品があったならもっと人が集まったかも?

こじょりん展の宣伝が不十分だったかな?というのも感じています。
足を運んでもらうための綿密な動線づくりが必要だと感じました。

ただ、ガチ恋40の本以外のものも売れたし、何が売れて何が売れないか、ネット販売と違って直接販売だとなにが売れるのか、ということがわかったのでいいデータもとれました。
(生写真、コピー本、バッジはアリで、ポストカードやチェキはナシでした。直接販売だと似顔絵やおみくじがアリ)

ここぞというときに狙いすまして開催するのがいいんだと思いました。

・女神ドリーマーコミュニティ発足

アイドルってファンクラブあるじゃないですか。
クローズドな空間で会員だけが楽しめる特典。
あれがやりたくて発足しました。

女神ドリーマーというのは私が作ったオリジナルのアイドルです。

女神ドリーマー公式サイト


私のファンクラブだと私がアイドル扱いのようで照れ臭くてイヤなので2次元アイドルのファンクラブということにしました。

そして実際に作って人が集まると、ファンクラブというよりコミュニティという感じになってきたので途中からコミュニティとしました。

会員と私の関係性がフラットなので、そう呼んだ方がしっくりきたからです。

コミュニティについての説明↓

このコミュニティで行われていることは、ツイキャス会議のより深いバージョンとでもいいましょうか。
ツイッターのDMでグッズやまんがの話や、たまにアイドル関係のしょーもない話が繰り広げられたり、会員限定のフェイスブックではツイキャスのアーカイブを残したり、私が今考えていることを長文で書いたりとかしております。

〜実験結果〜
発足してまだ数ヶ月しか経っていないのであまり多くの実験結果は報告できませんが、入会を有料にすることによってガチな人が集まってくれるということがとてもいいと思いました。
何度か色々なグループを作ってはきたんですが、無料だとどうしても熱量の無い人ばかりになってしまいます。入会費をとるのはただのフィルターで、会員には入会費以上のお返しができればと思っています。


・ガチ恋40重版ツアー

アイドルもよく全国を飛び回ってライブしたりするじゃないですか。
あれがやってみたかったんです。

ガチ恋40が書き終わる頃、商業連載も無くなりヒマになったので
旅に出れる!」と思い、やることにしました。

ガチ恋40の1巻が1000冊も刷ったのになくなってしまったので重版(※もう一回作ること)をするための資金を集める旅をすることにしました。

旅の資金と本を刷る額を合わせてこれくらいでいけるかな?
と計算してみて、目標金額は15万円にしました。
一週間以上を使い、関東から九州まで車で往復して各地で呑み会を開き、参加者の似顔絵を描いて稼ぐというものでした。

まだ出会えていない深いファンと出会えたらいいなというのと、似顔絵を描いて作品に参加してもらいたいという意図がありました。
自分の似顔絵が漫画の中に登場したら作品をさらに愛してもらえるんじゃないかといったような思惑です。

〜実験結果〜
結果として15万円を集めることができました。
いつも応援ありがとうというお礼参りのような旅だったような気がします。

この旅をしてみて
こんな風に人と会ってお金をいただけるならこれからなんとでもなるんじゃないか
といった変な自信はつきました。
こういった企画も本当にごく稀にやるからいいんだと思います。
数年に一度くらいで十分だと思います。
たまのご褒美くらいのつもりで。
各地の居酒屋を予約するのは大変でした。
今度は行く先々の地元の人にお店を押さえるのをお願いできるならしたいと思ってます。


・ガチ恋40の収益

それらのアイドル現場から得た戦略を参考にして自費出版してみたガチ恋40。
果たしてどの程度儲けることができたのか!?

ちなみに、まだガチ恋40の売り出しは終わったわけではなく進行中です。
出版社だったらハイそれまでよ〜ってなるところですが、自費出版なので長〜く売り出していけるのがいいところだと思います。

結論から言いますと、10月〜3月くらいまでの収益が50万弱くらいです。
(あくまで「収益」なので経費とかは別です。)
ガチ恋40ツアーで稼いだ15万円はそれとは別です。
(一緒にすると60万ちょいかな?)

これは、noteもBOOTHもよくわからず、商業連載の片手間でやってみての結果です。
なので、noteやBOOTHの個人販売のツールを使いこなし、これまでの実験結果を踏まえて、かつ片手間でなくちゃんと本腰入れてやったらもっと儲けることができるのではないか?
と思ってワクワクしています。

・商業連載の原稿料+出せるか分からないコミックスの印税と、自由にやれる自費出版の売り上げを天秤にかける

商業誌の原稿料の相場は1ページ1万前後です。
1ページの原稿を締切に間に合うようにアシスタントにお願いすると、がんばって価格を抑えて半分くらいの5000円くらいかかります。
コミックス一冊分を描いたとしたら180ページ。
1ページ5000円もらえるとすると180×5000円=90万円。
コミックスにならなかったら印税は無し。
ちなみに連載にこぎつけるまで半年から一年くらいは普通にかかります。

ガチ恋40は1.2巻を出しましたが、両方合わせて商業コミックス1冊分のページ数くらいになります。
で、先程述べたようにガチ恋40の収益は50万くらい。片手間で。

どちらがいいかはその時々で変わってくるとは思いますが、少なくとも私は今回の実験結果で

準備期間長すぎ&コミックス出るかわからない&締切追われて制作費がかかる

という条件では商業連載はやりたくないという結論に至りました。
(逆にその条件をクリアすればやるかも)

・「1ページいくら」という世界から飛び出せ

…ただ、思うのは1ページいくらで考えるのはもうナンセンスかなとも思ってます。
人によってページ単位の労力も違うし、作品の長さだって違う。
商業誌だと1ページいくらでお金がもらえるので少しでもページ数が多い方がよいという風になってしまう。
読者にはそんなこと関係ないので「ページ多い割には内容薄いなー」ってなってしまう。

ガチ恋40のプロトタイプとなる作品は4ページでした。
それを膨らませて26ページにしました。
膨らませようと思えば膨らませられるし、凝縮しようと思えばできてしまうのだ。

何が言いたいかというと1ページいくらということにとらわれてしまうと水増しページの誘惑にかられるのだ。
それは読者には関係のない不純なページだ。
なかなか話が進展せず見開きばかりのマンガにすれば可能ではある。

自費出版は1ページいくらではない。
「1タイトルいくら」だろう。
「このシリーズでこれだけ稼ぎましたよー」ということだ。
ページ数は関係ない。
コマが細かく濃厚な人だっているし大ゴマで美麗に見せる人もいる。
個人で販売するツールが整ってきたこの時代に感謝感謝。

・現在進行形の実験

実験結果が分かり次第加筆していこうと思います。
・ツイキャスの視聴者がみんな特撮好きなので特撮まんがをみんなで考えてみよう!という実験
・スマホで読んでもらうのを目的とするならスマホに合わせた原稿サイズのほうがよくない?ということでスマホ画面(16:9)に合わせた原稿にする実験
・フォロワーの数と購入者は比例するのか?
フォロワーを増やして確認する実験
・有料部分であったガチ恋40の4話以降を一時的に無料で公開していったらコミックスは売れるのか?という実験
・実物の本を売らなかったら電子書籍の売り上げは上がるのか?という実験

・最後に…本音を言うと実は儲けはどうでもいい

私には妻と子供がいます。共働きです。
十分幸せです。こんな生活がずっと続けばいいと思ってます。
妻が「もっと稼げ」と言わなければ私はもっとサボって子供と遊んでいたいです(笑)
今、横浜に住んでいるんですが、妻の職場から通いやすいところだからという理由です。
なので私からするともっと物価の安いところでも別にいいのです。
私の仕事はあまり場所にとらわれないので。
妻にブーブー言われない程度稼げればいいのです。
こんなこと妻に聞かれたら絶対怒られるから絶対ナイショだからな!!
あんまり働きすぎて子供と遊べなくなるのはイヤです。

商業連載が終わって思いました、

「旅たのしー!!」
「子供かわいー!!一緒に遊んでてたのしーっ!!」
「自分の好きなようにやって好きなように実験もできる!ストレスなーい!!」

と。
あと生活も健康的になってきました。
出てたお腹が引っ込んできました。

締切に追われなくて済むのです。
締切があるというのにさっさと返事をよこさない編集にイライラすることもないのです。
不義理な対応をする仕事相手に怒りを感じることもないのです。

ファンと直接繋がることはヨゴレなのか?
多様化して大きな数をとるのが難しい今ではむしろファンと直接繋がることのほうが王道だろう。
シンプルに、時代や環境の変化に合わせて自分が好きに過ごしやすい状況に身を置いているだけに過ぎない。
前例がなきゃダメ?誰もやっていないならむしろやった方がいいだろう。

アイドル業界とマンガ業界両方を見てきたから見えた自分だけの世界なのかもしれないので他の人が真似できないことも多かったかもしれません。

しかし、「これは他の人には真似できないだろう、自分にしかできないハズ」ということをどんどんやっていったほうが道は切り開かれると思います。

他人と自分を比べるのはやめましょう。バカバカしいです。意味ないです。

金があっても自分の好きなように生きれなかったら不幸です。

私はそう信じてこれからも自分にしかできないことをやっていきます。
あなたもやりましょう。今すぐ。さあ実験です。

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かんちゃん「どもども、あんがとね〜」
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